輸入車
更新日:2021.08.04 / 掲載日:2021.08.04
VOLVO NEW SERVICE CENTER【グーワールド コラム/トピックス】
文●ユニット・コンパス 写真●ボルボ、ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年9月号の内容です)
問い合わせ:ボルボ・カスタマーセンター TEL:0120-55-8500 URL:https://www.volvocars.com/jp
指定された住所にあったのは、大きな白い3階建ての建物だった。ナビの住所をもう一度確認するが間違いない。いぶかしがりつつ建物の前を通過しようとすると、誘導員が現れ駐車場へと導いてくれた。なんだか秘密基地のようだ。
ここは、ボルボ・カー・ジャパンが新たに開所した埼玉サービスセンター。敷地面積約4300平方メートル、延べ床面積7000平方メートルのこの建物では、新車の一時保管、納車前点検、ディーラーオプションの取り付け、コーティングやウインドウフィルム施工といった新車デリバリーにまつわる業務。そしてフレーム修正まで含む重整備や板金塗装、中古車の商品化といった多彩な業務を行うという。美しく仕上げられた中古車は、ここのスタジオで細部にわたり詳細な写真を撮り、グーネットなどに物件情報として掲載されることになる。
開所式でスピーチを行ったボルボ・カー・ジャパンのマーティン・パーソン氏はこの施設について「ボルボ・カーズのグローバルカスタマーサービスの責任者であった自分にとっても意味深いもの。サービスセンターがあることで、入庫量の増加にも効率的に対応できるようになります。直接お客様との対面を必要としない作業を集中、集約することで、各店舗ではお客様へのサービスに時間を費やすことができるようになるのです」。
そう、この施設は一般ユーザーが立ち入ることのないもので、板金や修理といったサービスを直接オーダーすることもできない。あくまでも黒子に徹した存在なのだ。そういう意味では、まさに秘密基地といっていいのかもしれない。
日本におけるボルボの新車販売は、新型コロナのパンデミックが起きるまで、2014年から2019年5年連続で対前年越えを続けていた。ボルボは、そうした成長にふさわしいサービスを提供できるよう投資を続けているが、この埼玉サービスセンターの開所もその一貫となる。
業務の効率化は高い利益率に貢献し、魅力的な製品やサービスとなって、我々に還元される。ボルボの勢いは当分止まりそうにない。
一般ユーザーを対象としない施設であり、ここを訪れて修理をお願いすることはできない。ブランドロゴなども一切記されていない。
ボルボ・カー・ジャパン代表取締役社長のマーティン・パーソン氏は、この施設の意義についてスピーチを行った。
屋上にはこれから整備を待つ新車がずらりと並んでいた。3階と合わせて260台のキャパシティを誇り、最新の駐車位置管理システムにより、どの車両がどこにあるのかがわかるようになっている。
水性塗料を使う環境に配慮された塗装ブース、フレーム修正まで対応する整備スペース、磨きやコーティングを行うスペースも用意。