輸入車
更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.01.21
新型ポルシェタイカン スポーツツーリスモ 欧州で発表

ポルシェは現地時間の1月19日、フル電動スポーツカー・タイカンに、新ボディバリエーションとなる新型「タイカン スポーツツーリスモ」を発表した。GTSは2022年2月末に、さらに新モデルが3月中旬に発売される予定だという。
実用的なオールラウンダー 新型「タイカン スポーツツーリスモ」

タイカン スポーツツーリスモは、実用性とタイカンスポーツサルーンのオンロードダイナミクスを融合させた派生モデル。春からは、5つのモデルが揃うことになる。
・タイカン スポーツツーリスモ、240 kW(326 PS)、後輪駆動
・タイカン 4S スポーツツーリスモ、320 kW(435 PS)、全輪駆動
・タイカン GTS スポーツツーリスモ、380 kW(517 PS)、全輪駆動
・タイカン ターボ スポーツツーリスモ、460 kW(625 PS)、全輪駆動
・タイカン ターボ S スポーツツーリスモ、460 kW(625 PS)、全輪駆動
タイカン ターボS スポーツツーリスモでは、静止状態から100km/hまでわずか2.8秒で加速し、最高速度は260km/hに達する。また、航続距離がもっとも長いモデルはタイカン4Sスポーツツーリスモで、WLTP数値上では498kmにおよぶ。これら最新世代である全輪駆動のスポーツツーリスモモデルは、熱管理および充電機能も改善された。どちらのバッテリーも、5%から80%まで22分30秒で充電が可能で、さらに100kmの航続距離を賄うのに必要な充電時間はわずか5分としている。
スポーティながら機能的なデザイン

タイカン スポーツツーリスモは、タイカン クロスツーリスモと共通のスポーティなシルエット、後方に傾斜したルーフライン、機能的なデザインを備える。しかし兄弟モデルとは対照的に、オフロードのデザイン要素が一切排除されたうえ、後輪駆動も設定された。
後部のヘッドルームは、タイカンのスポーツサルーンよりも45mm以上広くなっており、運転席の上方にはさらに9mmの高さが確保された。大きなテールゲートは、ラゲッジルームの利便性を向上。開口部はサルーンより長く801mm、高さは543mmとなっている(サルーンは434mm、330mm)。ラゲッジルームの容量は装備によって異なるが405L~446Lで、リアシートを倒せば1,171L〜1,212Lに拡大する。



新オプション:サンシャインコントロール付きパノラマルーフ
今回、新たにオプションとして用意された「サンシャインコントロール付きパノラマルーフ」の大きなガラス面は、9つのセクションに分かれている。ここれに「電気グレアプロテクション」という機能を備え、個別に制御することが可能で、セクションごとまたはルーフ全体を、透明または不透明にすることができる。クリア、マットの設定に加え、セミ、ボールドを選択可能。さらに、ダイナミックローラーブラインド設定もあり、ドライバーはそれらをディスプレイ上で指1本で操作することができるという。
リモートパークアシストで駐車時の遠隔操作が可能に

インフォテインメントの面でも最先端となるタイカン スポーツツーリスモ。オプションのリモートパークアシストを使えば、駐車時の遠隔操作をすることができる。超音波センサーとカメラによって、自動的にスペースを検知し、計測。車庫だけでなく、縦列・直列の駐車場でも自動制御が可能となっている。
また、音声アシスタント「Voice Pilot」は、会話での指示の理解力が向上。ナビゲーションシステムは、より速く計算しオンライン検索を使用してPOI(ポイントオブインタレスト)を発見し情報を提供してくれる。さらに充電プランナーも改良され、急速充電器でのプランニングが向上し、短時間の充電停止を回避できるようになった。加えて、充電ステーションを性能クラスでフィルタリングすることも可能となっている。