輸入車
更新日:2022.01.06 / 掲載日:2022.01.06
VOLVO’s FIRST BEV【グーワールド コラム/新型モデル】

文●大音安弘 写真●ボルボ
問い合わせ:ボルボ・カスタマーセンター TEL:0120-55-8500 URL:https://www.volvocars.com/jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年2月号の内容です)
ボルボ初の電気自動車は売り方も先進的
ボルボは、コンパクトクーペSUV「C40リチャージ」の日本導入を発表した。そのスタイリッシュなデザインも話題となりそうだが、最大のトピックは電気自動車であることだ。すでに海外ではXC40のEVも販売が開始されているが、日本ではC40がボルボEVの第1弾となる。
欧州での急速なEVシフトにいち早く反応を見せたボルボは、2025年までに新車全体の半分を、2030年にはすべての新車をEVとすることを宣言。HV大国である日本では、世界よりもEVシフトは緩やかと判断し、25年までに新車のうち35%を目標とするが、ゴールとなる30年に全車をEVとするのは同様だ。さらにEVの新車販売については、テスラ同様にオンラインに一本化することも公表している。次世代に向けた改革は、パワートレインにとどまらないのだ。
C40は、そのスポーティな見た目を裏切らない高性能なEVで、装備内容も充実しているため、価格は719万円と高価。これはXC40のエントリー車の約1.8倍の価格で、PHEVの最上級車よりも70万円高い。
そこでボルボは販売施策として、特別なサブスクプランを用意。色指定の100台限定となるが、メンテナンスや任意保険まで含めたコミコミ月額を11万円とした。しかも3ヶ月前に申し出れば、違約金なしで解約できるという特典付きだ。2週間弱のキャンペーン期間では、約6倍の575件の申し込みがあったというから、EVへの関心の高まりをうかがわせる。しかもボルボ車以外のオーナーが多いだけでなく、約1割がクルマを持たない人だという点も興味深い。高額商品でありながら、これだけの集客が見込めたのは、今後に控えるオンライン販売への手ごたえにつながったことだろう。ただこれらの新提案は時代の流れともいえる。やはり人に優しいブランドのイメージを持つボルボらしい提案にも期待したいと思う。




