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更新日:2021.08.25 / 掲載日:2021.08.25
ポルシェタイカン 9月新モデルイヤーのアップグレードを発表 リモートパークアシストなど装備

Rubystarのタイカンモデルイヤー2022および964RS(1994)
ポルシェは現地時間8月25日、タイカンとタイカンクロスツーリスモが大幅な変更を加えて9月に新モデルイヤーを迎えると発表した。新しいモデルイヤーに向けて、航続距離の向上やリモートパークアシストの搭載、カラーバリエーションの増加について明らかにしている。
技術開発による航続距離の向上

タイカンモデルイヤー2022
新型タイカンは、航続距離増加のため広範な技術開発が実施された。ノーマルモードとレンジモードでは、全輪駆動モデルの部分負荷領域では、フロントの電気モーターがほぼ完全に切り離され、無通電状態になる。さらに、惰性走行時や停車時には、どちらの車軸にも駆動が伝わらない。この電動フリーホイール機能は、ドラッグロスを低減。モーターは、ドライバーがさらなるパワーを要求したり、走行モードを変更したりした場合にのみ、数ミリ秒以内に再びオンになる。
熱管理と充電機能もさらに改善された。ターボチャージングプランナーでは、高電圧バッテリーを従来よりも若干高い温度まで加熱できるようになり、より早く、より高い充電レベルでの急速充電が可能となる。また、電装品からの排熱をバッテリーの温度調節にさらに活用できるようになった。
リモートパークアシスト:遠隔操作で駐車が可能に

新オプション「リモートパークアシスト」では、ドライバーがハンドルを握っていなくても、スマートフォンを使って駐車場への入出庫を遠隔操作することが可能。自動制御が可能なのは、縦列駐車場、直列駐車場、車庫入れのいずれの場合も同様。このシステムは、車両に搭載された超音波センサーとカメラシステムを使って、駐車スペースを自動的に検出し、測定。十分なスペースがあれば、ドライバーはポルシェ コネクト アプリを使って駐車プロセスを開始し、車から降りることができる。ドライバーは、スマートフォンのアプリ・インターフェース上のボタンを長押しすることで、駐車プロセスを継続的に監視する。リモートパークアシスト機能は、ステアリングと車両の前進・後進の制御を独立して引き継ぎぐ。ボタンを離すと、タイカンは直ちに駐車操作を停止する。
カルトカラーが復活:さらに個性的なカラーを実現

90年代、ポルシェは色とりどりのペイント仕上げを導入し、これらはブランドのファンの間でカルト的な人気を博し、今日では964世代のようなクラシックカーで人気が継続している。これらのカラーは現在、復活しつつあり、タイカンには17色の標準ペイントカラーに加えて、Paint to SampleとPaint to Sample Plusが用意される。最初のオプションでは、現在のところ65色もの追加塗装が可能。これには、タイカンの特徴であるムーンライトブルーメタリック、アシッドグリーン、ルビスター、リビエラブルー、ビオラメタリックなどが含まれる。Paint to Sample Plusでは、ほぼ自由に色を選ぶことができるようになるという。
約200,000の充電ポイントを持つポルシェ チャージングサービス

ポルシェ チャージングサービスは、世界中の様々なネットワークの充電ポイントへのアクセスを提供するもので、課金はポルシェが一括して行う。現在、ヨーロッパの20カ国以上に約200,000の充電ポイントがあり、その中には約6,500の50kW以上のDC充電ステーションも含まれている。
さらに「ポルシェ・デスティネーション・チャージング」は、電気自動車やプラグインハイブリッド車を、特に人気の高い目的地で無料で充電できるというもの。すでに50カ国以上で、厳選されたホテル、レストラン、空港、ショッピングモール、スポーツクラブ、マリーナなどの場所に2,000以上のAC充電ポイントが提供されており、ネットワークのさらなる拡大が本格化している。