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更新日:2021.07.28 / 掲載日:2021.07.28

メルセデス・ベンツのバッテリー式EVトラック「eEconic」開発テストが進行中

eEconic

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 メルセデス・ベンツ・トラックは、地方自治体向けバッテリー式EVトラック「eEconic」の開発テストを進めている。そのテストでは、車両の安全性、性能、耐久性に重きが置かれている。eEconicは、夏と冬に行われるバッテリーと電気パワートレインのテストでもその性能を証明しつつ、騒音測定、EMC(電磁環境両立性)、悪路走行などの追加試験も行われている。これらのテストが終了すると、eEconicは次のステップである実際の運用でのカスタマー・トライアルに向かうことになる。
 メルセデス・ベンツのワース工場でのeEconicの量産開始は2022年後半が予定されているという。

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ダイムラートラック「eActros」がベースの「eEconic」

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 eEconicの車両設計には、ダイムラートラックのグローバルプラットフォーム戦略が活かされており、大型物流向けの「eActros」をベースにしている。そのため、eEconicの主要な技術仕様はeActrosとほぼ同じだ。ごみ収集車として構成されたeEconicは、将来的には、典型的なごみ収集ルートにおいて途中で充電することなく運用でき、局所的にCO2ニュートラルで静かな環境を実現することができる。

 メルセデス・ベンツ・スペシャル・トラックの責任者であるラルフ・フォルチャー博士は、「我々はeEconicに非常に広範なテストを課していますが、これまでの結果は、我々のコンセプトが正しい方向に進んでいることを示しています」と語った。eEconicは、平均100kmの日々のルートを確実に計画しバッテリーを充電することで、ストップ&ゴーの多いごみ収集車として理想的な役割を果たすという。

 車両総重量27トンのeEconicは最初、ホイール構成6×2/NLAのごみ収集車として市場に投入される。eEconicの技術的核心は、eActrosと同様に、2つの電気モーターを内蔵した電気アクスルと2速トランスミッションを備えたドライブユニットだ。eEconicの量産モデルには、約105kWh*のエネルギー容量を持つ3つのバッテリーパックが搭載される。水冷式のモーターは、いずれも330kWの連続出力に加え、400kWの最高性能を発揮。さらに運行が長引く場合には、電気エネルギーをリカバリーによって回復させることができる。これは、ごみ収集のようなストップ&ゴーの多い運転では大きな利点となる。電気トラックのバッテリーは、1日の走行終了後に最大160kWまで充電することが可能だ。

*これは、システム稼働を維持するための安全性と性能の制限を含む、新しいバッテリーパックのエネルギー量にほぼ対応する。

バッテリーと燃料電池の駆動システムで製品群を電動化

 ダイムラートラックAGは、2039年までに欧州、日本、北米において、走行時にCO2ニュートラルな新車のみを提供することを計画している。そのため、2022年までにそれらの地域での車両ポートフォリオを構築し、2027年からは水素を燃料とする燃料電池車の量産車を追加。最終的には、2050年までに道路上でCO2ニュートラルな輸送を実現することを目標としているという。

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グーネットマガジン編集部

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