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更新日:2021.05.19 / 掲載日:2021.05.19
マクラーレン 伝説のガルフ・リバリーを720Sで再現、ガルフとのパートナーシップ復活を祝う

ガルフ・リバリーを再現したマクラーレン・720S
マクラーレンの車内ビスポーク部門であるマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が5月18日、伝説のガルフ・リバリーを再現した720Sを公開した。マクラーレンとガルフ・オイル・インターナショナルは昨夏にオフィシャル戦略的パートナーシップを再開、今回のビスポーク720S製作はそれを記念したものだという。
ガルフのアイコンであるカラーリングを20日間かけてハンドペイント
ガルフ・リバリーを再現したマクラーレン・720S
マクラーレンとガルフが最初にパートナーとなったのは、1968~1973年のFormula 1とCan-Amシリーズ。その後1990年代に再びパートナーを組み、GTCコンペティション・チームのMcLaren F1 GTRは、1996年BPRグローバル耐久選手権や1997年のル・マン24時間レース・GT1クラスを制するなど、伝説的な活躍を見せた。
今回のビスポークではそのMcLaren F1 GTRを彷彿とさせるカラーリングを鮮やかに再現、両ブランドのユニークなアイデンティティーを表現してみせた。
この塗装に至るまでに、複数のバージョンが試作され、完成までにMSOの職人たちの手で20日間を要したという。
アイコニックなブルーとオレンジのレーシングカラーに加えて、ブレーキ・キャリパーもガルフのソリッド・オレンジで仕上げられた。インテリアにも同色のブルーとオレンジのステッチが施され、ヘッドレストには刺繍で、ドアシルにはペイントで、ガルフのロゴがあしらわれた。また、ステアリングホイールもエクステリアと統一感のあるソリッド・オレンジとソリッド・ダークブルーのストライプをセンターバンドとし、スポークはビジュアル・カーボンファイバーでしつらえている。
ガルフ・リバリーを再現したマクラーレン・720S
MSOの技術力を証明するビスポーク

今回の公開に際し、マイク・フルーウィット マクラーレン・オートモーティブCEOは「ガルフ・カラーの720Sは、自動車とレースの歴史に深く根ざした2つのハイパフォーマンス・ブランドが、世界中のファンを楽しませるため新たに始動させた戦略的パートナーシップを記念して誕生した。今回のプロジェクトはMSOの技術力を証明するものにもなっており、ユーザーがMSOの有能なチームと共に、所有するマクラーレンを幅広くパーソナライズできることを示した」とコメントした。
720SはツインターボのマクラーレンV8エンジンを搭載し、最高出力720PS、最大トルク770Nmを発揮。静止状態からわずか2.9秒で100km/h(62mph)まで加速し、最高速度は341km/h(212mph)に達する加速性能を持ち、今もなおスーパーカーのベンチマークとしてその存在感を放っている。