輸入車
更新日:2021.02.04 / 掲載日:2021.02.04
VOLKSWAGEN NEW INFOTAINMENT SYSTEM

文と写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年3月号の内容です)
問い合わせ●フォルクスワーゲン カスタマーセンター TEL:0120-993-199 URL:https://www.volkswagen.co.jp
クルマがインターネットに常時接続する時代がいよいよ本格的にやってきた。VWジャパンは、2020年末、T-RocとT-Crossそしてポロに新世代インフォテインメントシステムを搭載し、新たなオンラインサービスを開始すると発表した。eSIM内蔵の通信モジュールを搭載した新システムは、8インチから9.2インチまでの3モデルで構成されてモデルに応じて搭載される。これまでプレミアムセグメントを中心に普及が進みつつあったコネクティッドカーだが、VWが常時接続に踏み込んだことで、時計の針は大きく進んだといえる。
新オンラインサービス「ウィー・コネクト」は、10年間無償で提供される。従来の機能に加えて、専用アプリから車両ドアの開錠・施錠が可能になり、トラブルの際には車両位置情報を自動通報することで、スムーズな対応が可能になるという。また、地図更新もオンラインで可能となった。
車両プラットフォーム「MQB」によって高性能と低コスト化、派生車種開発のスピードアップを実現させたVWが次に目指すのは、車両向けOSとクラウドサービスの本格導入だ。これが実現すれば、従来ではユニットごとに設計され制御されていたものが、パソコンのような中央集権型になり、クラウドサービスとの連携による継続的かつシームレスなアップデートが可能になってくる。VWグループは、2025年までに車両関連サービス用ソフトウェアの内製率を60%以上に引き上げ、「VW.OS」と、「Volkswagen Automotive Cloud(フォルクスワーゲンオートモーティブクラウド)」から構成されるシステムをグループ全車に導入する計画を発表している。
クルマがインターネットにつながることで、購入後も進化が続くようになる。そんな自動車の未来の一部を体験できるのが、VWの新しいインフォテインメントシステムというわけだ。

ブランドアイデンティティであるロゴマークが新型に切り替わったのは、新型EV「ID.3」(日本未導入)に合わせて。電動化と同時にソフト面でも大きな進化が始まっている。

常時接続によってガソリンスタンドなら料金、駐車場なら満空情報といったリアルタイム性のある情報が表示されるようになった。
スマートフォン用の専用アプリを通じて、航続可能距離など車両のさまざまな状態、情報が車外から確認できる。また、車両のアカウントIDと紐付けることで、車両セッティングが乗り継ぎ時にも受け継がれる。
見た目こそ従来型と変わらないものの、機能面では大きく進化しており、ジェスチャーコントロールにも対応するようになった。