輸入車
更新日:2020.08.31 / 掲載日:2020.08.28

【シトロエン ベルランゴ】アウトドアにキャンプに! 夢が膨らむMPVがカタログモデルで登場

シトロエン ベルランゴ

シトロエン ベルランゴ

文と写真●大音安弘

 グループPSAは、10月1日より正式発売を開始するシトロエンのMPV「ベルランゴ」の展示イベントを東京都江東区にある「ららぽーと豊洲」にて、8月30日(日)まで開催中だ。会場には、アウトドア、キャンプ、サイクリング、ガーデニングなどの様々なシチュエーションで活躍するベルランゴが展示されて、その多様性を感じさせてくれる。

  • アウトドア趣味の相棒として役に立ちそうなベルランゴ

    アウトドア趣味の相棒として役に立ちそうなベルランゴ

  • 移動フラワーショップをイメージしたディスプレイ

    移動フラワーショップをイメージしたディスプレイ

  • 「ららぽーと豊洲」の展示会場は開放感あふれるオープンスペース

    「ららぽーと豊洲」の展示会場は開放感あふれるオープンスペース

いよいよ正式販売へ

カタログ仕様のメインとなるのはデビューエディションより装備の充実した「シャイン」

カタログ仕様のメインとなるのはデビューエディションより装備の充実した「シャイン」

 シトロエンのMPV「ベルランゴ」は、昨年より限定車という形で「デビューエディション」が設定され、2回に渡り先行導入されたが、反響は大きくいずれも完売。国産車を中心に充実したラインアップを誇るミニバン市場にも、まだ可能性を秘めていることを感じさせてくれた。

 今回、発表されたカタログモデルは、装備を少し簡素化した「フィール」をエントリーに設定するが、メインとなるのは、先行導入限定車「デビューエディション」よりも、少し装備をアップデートした「シャイン」だ。さらに「シャイン」をベースに、専用のマットオレンジのアクセントカラーや17インチアロイホイールなどを取り入れた特別仕様車「シャインXTRパック」も用意。価格は、312万円~343万円となっている。

迫力満点だが大きすぎないサイズ感

5人+荷物という使い方が想定されたパッケージング

5人+荷物という使い方が想定されたパッケージング

 ポップな新世代シトロエンのメイクアップで、ボクシーなスタイルながら、お洒落にまとめられているベルランゴ。上下2段式のヘッドライトを備えた個性的なフロントマスク、ボディサイドのエアバンプ、丸みを帯びたルーフレールなど他ブランドのミニバンとは一線を画す独自の世界観で見る人を惹きつける。

 ボリュームたっぷりにも見えるが、ボディサイズは、全長4405mm×全幅1850mm×全高1850mmと、意外と全長は短め。これは5人乗り+ラゲッジスペースというパッケージを採用するため。だから、車幅こそワイドだが、3列シートがマストの国産ミニバンよりもショートボディに仕立てられているのだ。ただ荷物スペースがしっかり確保されているのも、ベルランゴの自慢で、標準時(※トノカバー下の容積)で597Lを確保。独立した3座の後席がダイブダウン式となっており、全てを格納すれば、最大2126Lまで拡大する。しかも床面もフルフラットとなるのも強みだ。さらに助手席まで倒せば、最長で約2.7mのものまで収めることもできる。

 お洒落な柄のシートが印象的なキャビンは、足元も頭上も共にゆったり。頭上には、大型のグラスルーフが備わるのもフランス車的だ。そんな車内には、個性的な手法で収納スペースが設けられており、なんとキャビンの頭上には、スケルトン式の棚を設置。さらにラゲッジスペースの天井にも、約60Lもの収納BOXがあり、後席側からもテールゲートの両側から荷物が取り出せるような機構を持つ。収納のひとつまでがシトロエン流なのだ。

ロングドライブに最適なクリーンディーゼル

パワートレインは1.5L直列4気筒ターボエンジンに8速ATの組み合わせ

パワートレインは1.5L直列4気筒ターボエンジンに8速ATの組み合わせ

 パワートレインは、デビューエディション同様に、1.5L直列4気筒ターボエンジンに8速ATの組み合わせ。駆動方式は前輪駆動車のみとなる。最高出力130ps、最大トルク300Nmを発揮するので、フル乗車やフル積載でも、走行に不満を抱くことはないはずだ。燃費消費率は、18.0km/L(WLTCモード)と経済的なので、遠出も気にせずガンガン出かけられるのも嬉しいところだ。

時代が求めるADASも充実化!

衝突被害軽減ブレーキ、ACC、レーンキープアシスト、ブラインドスポットモニター、インテリジェントハイビームなどを装備

衝突被害軽減ブレーキ、ACC、レーンキープアシスト、ブラインドスポットモニター、インテリジェントハイビームなどを装備

 先進の運転支援機能も充実してるのも、ベルランゴの強みで、衝突被害軽減ブレーキ、ACC、レーンキープアシスト、ブラインドスポットモニター、インテリジェントハイビーム、前後ソナーセンサーなど、今ユーザーが欲しいADASを一通り抑える。ナビについては、オプションとなるものの、標準のインフォテイメントシステムは、Apple CarPlayとandroid Autoに対応しているので、多くのユーザーはスマホがあれば不満を感じないはずだ。

グレードによる仕様の違いは!?

ボディカラーは、ベージュ系の「サーブル」、グリーン系の「アクアグリーン」、ホワイト系の「ブランバンキーズ」の3色

ボディカラーは、ベージュ系の「サーブル」、グリーン系の「アクアグリーン」、ホワイト系の「ブランバンキーズ」の3色

 メインとなる「シャイン」の装備はかなり充実。限定車「デビューエディション」に加え、収納付きセンターコンソール、風力調整が可能な後席エアアウトレット、後席用USBコネクター、後席ウィンドウのロールブラインド、後席足元の床下収納が追加されている。

 ツール感を強めた「フィール」は、価格が26万円安くなる一方で、オートエアコン、マルチパノラマミックルーフ、アルミホイール、スマートフォンワイヤレスチャージング、完全独立式後席シートなどが省かれるので、お得感は薄まるようだ。

 ボディカラーは、ベージュ系の「サーブル」、グリーン系の「アクアグリーン」、ホワイト系の「ブランバンキーズ」の3色のみ。ちょっと種類が少ないのが残念。特別仕様車の「シャインXTRパック」は、サーブルのみとなる。

 輸入車では選択肢が限られるミニバンだが、個性的かつ現実的な価格で新型車が登場することは歓迎すべきだろう。そんなベルランゴの上陸は、機能性は高いが、個性の薄い国産ミニバンにも良い刺激となりそうだ。

シトロエン ベルランゴ シャイン(8速AT)

■全長×全幅×全高:4405×1850×1850mm
■ホイールベース:2785mm
■トレッド前/後:1555/1550mm
■車両重量:1630kg
■エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
■総排気量:1498cc
■最高出力:130ps/3750rpm
■最大トルク:30.6kgm/1750rpm
■サスペンション前/後:ストラット/トーションビーム
■ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
■タイヤ前後:205/60R16

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グーネットマガジン編集部

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