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更新日:2019.12.04 / 掲載日:2019.12.04
BMW 8シリーズ グラン クーペ【グーワールド コラム/デビュー】

文と写真●ユニット・コンパス
問い合わせ●BMWカスタマー・インタラクション・センター TEL:0120-269-437 URL:https://www.bmw.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2020年1月号の内容です)
2019年に10以上ものニューモデルを日本に投入したBMW。その指揮を執るのが2019年8月から社長に就任したクリスチャン・ヴィードマン氏で、ファイナンス部門において豊富なキャリアを積み重ねてきた人物だ。就任後初の会見において氏は、プレミアムブランドとしてBMWを再構築していくと発言。BMWは、コンパクトカーからラグジュアリーカーまで幅広くカバーする総合自動車メーカーに成長したが、それぞれのクラスにおいてプレミアムな存在であり続けると語った。 そんなBMWのプレミアム路線を象徴するモデルとなるのが、新型8シリーズ グラン クーペ。8シリーズの伸びやかなスタイリングを受け継ぎつつも、4ドア化によって利便性を大幅に引き上げたニューモデルだ。ホイールベースはクーペより205mm長い3025mmで、プレステージセダンに匹敵する空間的ゆとりを実現。一方で、センタートンネルにカーボン素材を用いる「カーボンコア」構造を採用するなどボディの高剛性化と軽量化を行うことで、ダイレクト感のある走りも両立させているという。本来ならば二律背反となる要素を高い技術力でカバーする。これが、BMWの言うプレミアム路線の正体である。8シリーズ グラン クーペについても、ライバルとは明確に違うクルマになったと主張する。 違いといえば、ボディスタイルも8シリーズ グラン クーペは特徴的で、通常このセグメントで見られるハッチバックではなく、独立したトランクを持つノッチバックスタイルを採用している。その理由は、トランク開口部が小さくなることで、リヤまわりの剛性が高くなり、後席の静粛性でも有利だから。 拡大するだけでなく、深みを増しているのが、いまどきのBMWというブランドだ。
新車価格帯:8シリーズ グラン クーペ 1152万円~1715万円(全グレード)

まさに4ドアのスポーツカーというべきスタイリング。実物は低さとワイド感があいまってなかなかの迫力だ。ロングホイールベースにより室内空間を確保する一方で、後輪操舵により、俊敏なハンドリング性能を実現。

上質な仕立てはもちろん、自然対話式の音声入力システムを採用したインフォテインメント機能や、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能といった最先端の装備を備える。

BMWは自動運転のような将来技術についても積極的に開発中。この7シリーズは、自動運転「レベル4」に相当するプロトタイプカーで、ルッツ・ロートハルト氏によるプレゼンが行われた。