輸入車
更新日:2019.09.04 / 掲載日:2019.09.04
アウディ Q8【グーワールド コラム/イベント】

文と写真●ユニット・コンパス
問い合わせ●アウディコミュニケーションセンター TEL:0120-598-106 URL:https://www.audi.co.jp/jp/
取材協力●FIELD SUITE HAKUBA TEL:090-2524-4555 https://fieldsuite-hakuba.com
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年10月号の内容です)
時刻は朝の4時30分。眠い目をこすりながらテントから出ると、夜の青と朝日の赤とが混じり合いカラフルに染め上げられた北アルプスが広がっていた。テントの傍には、昨日ともに白馬の地を走り抜けた相棒の白いQ8。鏡のようなボディにうっすらと山々を写し込むことで自然と調和しながらも、そこに埋没しない風格を漂わせていた。
八方尾根の中腹に位置し、前後左右に山々がそびえ立つ大自然にかこまれる北尾根高原は、眼前に標高1200mの大パノラマ、背後には北アルプスの山々が広がる白馬エリアきっての景勝地。白馬を舞台に1泊2日という日程で実施された新型Q8のテストドライブで、宿泊場所として用意されたのは今年7月にオープンしたばかりのグランピング施設「FIELD SUITE HAKUBA」。まさにフラッグシップSUVにふさわしい趣向だ。
力強いSUVでありながら同時にクーペのような美しいルーフラインを備えるQ8は、走らせると精密かつニュートラルな乗り味を披露。A8に通ずるラグジュアリーな世界をSUVというスタイルで体現している。
朝日のなかでの撮影を終え、展望デッキで行われるヨガに参加した。1時間を使ってゆっくりと身体をほぐしながら澄み渡った空気を取り入れると、まるで五感の解像度が高まったような感覚が湧き上がってきた。
「Audi」には、ラテン語で「聞く」という意味がある。あえて味付けを行わず、徹底して角を落とすアウディのクルマづくりは、内面的で理性的だ。大自然を感じながらも、守られているような安心感のあるグランピング、そして自然と一体になるアクティビティは、贅沢でありながらもインテリジェンスを感じさせる、まさにQ8にふさわしい体験だった。

デザイナーがイメージした造形をピュアに実現化したというスタイル。テールまわりの意匠はビッグクワトロからの引用。サッシレスのドアを採用したのもクーペ的だ。

自然との一体感を楽しみながら、キャンプにまつわる面倒や不便を施設がケアしてくれるのが、グランピングの魅力。
キャンプ地からの眺め。朝日が昇ると視界が一気に色鮮やかに輝き始める。自然の雄大さ、美しさを気軽に味わえる贅沢さ。
メディアのなかにはパラグライダーを体験したチームも。上昇気流に乗って大空を散歩する様は、見ているだけでも爽快だった。

我々が体験したのは青木湖でのカナディアンカヌー。湧き水が溜まってできた青木湖は、日本有数の透明度。昼には凪となり、湖面がまるで鏡のようになる瞬間が訪れた。