輸入車
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.07.04
MINI 最新運転サポート装備GUIDE vol.10

文●グーワールド
※中古車参考価格はすべてグーネット2019年6月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年8月号の内容です)
【MINIの最新運転サポート装備GUIDE】クルマの良し悪しを判断する基準とはなんだろう? 0-100km/h加速のタイム? 燃費? それとも静粛性? カーライフを安心かつ快適なものにしてくれる「差」。いま、ドライバーを助けるサポート装備に注目が集まっています。
MINIらしさを活かしながら高級車に匹敵する装備内容
第3世代となってから装備はさらに充実した
20世紀を代表するクルマに選ばれたクラシック・ミニのデザインを受け継いで、2002年に誕生した現代のMINI。クラスのなかでもコンパクトなボディにハイクオリティな内外装と快適な装備を備え、ゴーカートフィーリングと呼ばれるカートライクな走りを実現している。
そんなMINIも改良を重ね、現在販売されているのは第3世代にあたるモデル。ラインアップの核となるのは3ドアおよび5ドアハッチバックで2014年に登場。それに続いてコンバーチブルやクラブマン、クロスオーバーといったバリエーションが追って追加されるという流れになっている。
元々Bセグメントのモデルとしては充実した装備を誇っているMINIだが、現行世代ではそのキャラクターはさらに強化され、より上質さを強調したモデルへとシフトした。いちばん大きな進化はドライビング・アシストと呼ばれる装備。これは車間調整機能付きクルーズコントロールと自動ブレーキを組み合わせたもの。カメラ式で機能は限定的であるものの、これにより安全性は一気に高められた。また、ヘッドアップディスプレイやステアリング操作を自動的に行う駐車アシスト、スマートフォンと連携するタッチ操作対応のインフォテインメントシステムといった、高級車に匹敵する充実した装備を実現している。
MINIらしさはそのままに、若いユーザーから大人まで幅広いドライバーまで満足させる充実した装備を備えるところが大きな魅力だ。
デザインと機能を融合させた

MINIにおけるデザイン上の特徴であるセンターメーター。現行型においてそこには、ナビゲーションを中心としたインフォテインメントシステムが備わる。2018年の改良ではSOSコールやオペレーターとの通話機能も追加された。

もともとクラス随一の装備内容だったが、2015年以降は先進安全装備も搭載している。
MINIらしさはそのままに、安全性と快適性を高めるサポート装備
カメラによって前を走るクルマを検知し車間をキープ[ドライビング・アシスタント]

カメラを用いたシステムにより、安全性を向上させる装備。前走車との車間距離を測定、衝突の危険性が高い場合は警告、万が一の際は自動的にブレーキを作動させる。
目線移動を減らし安全運転をサポート[MINIヘッド・アップ・ディスプレイ]

歩行者や自転車を検知し、衝突による被害を軽減または回避する。「II」では二輪車や夜間での検知能力を向上させた。
ナビやエンターテインメント機能を統合したシステム[MINIコネクティッド・システム]

6.5インチディスプレイを備えるインフォメーション・システム。ナビゲーション、音楽、電話、スマートフォンとの接続を統合、わかりやすい直感的なインターフェースを備える。
縦列駐車時のステアリング操作を自動で行う[MINIパーキング・アシスト]

縦列駐車をする際に必要なスペースが用意されているかを車両が確認。システムを作動させるとステアリング操作を自動アシスト、ドライバーはアクセルとブレーキに集中できる。
安全性とデザイン性を両立させたLEDライト[LEDライト]

薄暗い交差点を曲がる際に見落としがちな歩道をLEDコーナリング・ライトが照らし安全性を向上。ターンインジケーターはホワイトから作動する際にオレンジ色に変色する。
iPhoneをMINIに連携させる[MINI Connectedサービス]

iPhoneをMINIに接続し、さまざまなアプリケーションを連携させるサービス。Apple CarPlayによりiPhoneの画面をMINIのモニターに表示、電話やメールといったアプリが操作可能。
手を使うことなくテールゲートをオープン[オートマチック・テールゲート]

MINIクロスオーバーにオプション装備。キーを身に着けた状態でリヤバンパー下に足をかざすと作動する。両手が荷物でふさがっている際などに便利な装備だ。
滑りやすい路面での駆動力を確保する[ダイナミックトラクションコントロール]

濡れた路面や砂地などといった滑りやすい路面で駆動力を最適に保つ装備。俊敏性を高めるためのDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)と合わせて安全で楽しい走りを実現。
自動ブレーキやスマホ連携など充実
サポート装備が充実するのは2015年以降
MINIにとって大きな転機となったのが、2015年に発売された2代目クラブマン。新型プラットフォームを搭載して装備面でも一気にレベルアップしたことに加えて、ブランドの方向性を大きく変化。従来はやんちゃで挑戦的だったブランドイメージを、よりシックで上質さを強調したものとなった。先進安全装備にこだわるならば2015年以降のモデルがオススメ。認定中古車を中心に、高年式かつ低走行の中古車を選びたいところ。
クラブマン

フルモデルチェンジは2015年。先代モデルからボディを大幅に大型化して登場した。5ドアに比べて居住性に優れ、テイストもシック。
中古車参考価格帯:180万円~370万円(15年~19年 全グレード)
5ドア

基本的なスペックは3ドアと同様。2016年には1.5L(クーパーD)および2L(クーパーSD)のディーゼルエンジンも追加された。
中古車参考価格帯:150万円~330万円(14年~19年 JCWを除く)
クロスオーバー

2017年に現行の2代目へと進化したクロスオーバー。シリーズで唯一、先進的なPHEVモデルをラインアップするのも特徴。
中古車参考価格帯:260万円~420万円(17年~19年 全グレード)
先進装備にこだわらないなら先代はいい選択
個性的な派生モデルは先代が買いやすい
MINIの基礎となる3ドア、5ドアが現行モデルとなったのは2014年のこと。2018年にマイナーチェンジし、さらに装備も進化しているが、中古車として多く流通しているのはマイナーチェンジ前のモデル。基本的には現行前期型をねらうのがMINIの中古車選びになる。一方で、コンバーチブルやJCWといった新車時価格の高価なモデルについては、先代モデルという選択肢も大いにアリ。良質な中古車が流通しているいまが購入のチャンスだ。
3ドア

2014年から販売されている現行型は、買いやすさといった側面でも旬を迎えている。ねらい目は価格と内容のバランスが取れた前期型だ。
中古車参考価格帯:140万円~350万円(14年~19年 JCWを除く)
コンバーチブル(先代)

新車時価格は400万円以上のオープンモデルも先代なら手頃。15秒で開閉可能な電動開閉式の幌は時速30km以下であれば走行中も作動。
中古車参考価格帯:120万円~230万円(09年~16年 全グレード)
JCW 3ドア

MINIの最強グレード「John Cooper Works」。競技用車両と同じハイチューン版のエンジンを搭載、フットワークも引き締められている。
中古車参考価格帯:130万円~280万円(08年~14年 JCWのみ)