輸入車
更新日:2019.08.05 / 掲載日:2019.08.05

キャデラック 最新運転サポート装備GUIDE vol.11

文●グーワールド
※中古車参考価格はすべてグーネット2019年7月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年9月号の内容です)


【キャデラックの最新運転サポート装備GUIDE】クルマの良し悪しを判断する基準とはなんだろう? 0-100km/h加速のタイム? 燃費? それとも静粛性? カーライフを安心かつ快適なものにしてくれる「差」。いま、ドライバーを助けるサポート装備に注目が集まっています。

先進技術をいち早く導入する伝統を持つアメリカンブランド

100年を超える歴史で数々の世界初を実現

 1902年に初めての市販乗用車を完成させて以来、キャデラックは高級車の代名詞であると同時に先進技術を追求するブランドだった。キャデラックが世界で初めて採用した装備は数多く、なかでも電動スターターやシンクロメッシュ付きトランスミッションは世界中の自動車メーカーに大きな影響を及ぼした。また、V8エンジンやV16エンジンをいち早く実用化、そのほかにもエアコンや電子制御サスペンション、ヘッドライトのオートレベリングなどもキャデラックの功績だ。
 そんなテクノロジーカンパニーであるキャデラックは、安全面でも他に先駆けた先進的な装備を実用化している。その代表例が、2006年にドゥビルに搭載された「ナイトビジョン」だろう。ナイトビジョンとは赤外線を活用した暗視装置のことで、1991年の湾岸戦争でアメリカを中心とした多国籍軍が広く活用したことにより一般にも広く知られる存在となった。その軍事技術をキャデラックは安全装備として活用したのだ。本革シートとセットで100万円を超える高額なオプションであったが、発表当時は北米市場では9%ものユーザーが選択する人気アイテムとなった。
 近年で人気の自動ブレーキを中心とする先進安全装備についても2015年という比較的早いタイミングで導入。ラインアップに一挙に採用したことも記憶に新しい。
 キャデラックのユーザーは伝統的に先進的な技術に対する感度が高いという。メーカーとしてもその期待に応えるべく、いち早く先進装備を導入しているのだ。

スマートフォンの生まれ故郷だけに早くから連携を実現

 スマートフォンとの連携にいち早く取り組んだのがキャデラックの特徴で、2015年にはApple CarPlayにいち早く対応していた。新型CT6ではワイヤレス充電にも対応している。

2015年以降ほぼすべてのモデルに自動ブレーキを装備。ナイトビジョンも実用化している。

夜間を含めハイレベルの安全性を提供する

サーマルテクノロジーを用いて夜間の危険を察知。ひとや動物を検知し警告する[エンハンスドナイトビジョン]

熱を感知する特殊なカメラを搭載。夜間の走行中、車両の前方にいるひとや動物を検知しモニターに映し出し、ドライバーに注意を促す。

歩行者の存在をカメラで検知し事故リスクが高い場合は自動ブレーキを作動[フロント歩行者対応ブレーキリアペデストリアンディテクションアラート]

カメラで車両前方を監視。歩行者を発見した場合はドライバーに警告、状況に応じて自動ブレーキを作動させる。

意図しない車線逸脱を防ぎドライバーに警告を行う[レーンキープアシスト]

ウインカー操作なしで車線を逸脱しそうになるとステアリングを制御し元の車線に戻し、ドライバーに警告する。

車両の死角を監視して車線変更時の安全をサポート[サイドブラインドゾーンアラート]

死角に車両が接近した場合にミラー内のランプで点灯、その状態でウインカーを作動させると点滅により警告する。

遠隔操作でのエンジン始動に対応 スマートフォンとも連携する[コネクティビティ&アダプティブリモートスタート]

Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応。また、車両から離れた場所からのエンジン始動や車内温度調整が可能。

シートを振動させることで危険が迫る方向をドライバーに知らせる[セーフティアラートドライバーシート]

センサーが危険を感知するとクッションがバイブレーションしてドライバーに警告。シートの片方または両方を同時に振動させることで、リスクの高い方向を示す。

現行世代は充実したサポート装備が魅力

2015年以降のモデルは装備が充実している
 アメリカ車のイメージをいい意味で覆してくれたのが現行ラインアップの顔ぶれ。どれもスタイルや走りは現代的で国際的にも通用する洗練されたもの。さらにサポート装備についてもライバル勢と同等以上のレベルにまで到達している。サポート装備の目線で言えば、もっとも充実しているのが最上級セダンであるCT6。だが、XT5クロスオーバーやエスカレードも、CT6に近い充実した内容を誇る。いずれにせよハイレベルで満足できるだろう。

エスカレード

 ブランドを代表するフルサイズ高級SUV。2016年の改良でスマホとの連携を強化。2017年の改良で8速AT化などさらに魅力を高めた。
中古車参考価格帯:700万円~1370万円(15年~19年 全グレード)

XT5 クロスオーバー

 2017年登場だけあってサポート装備は最新かつ充実の内容を誇る。また、空調を含めた車内の快適レベルも高く、高級セダンに匹敵。
中古車参考価格帯:500万円~760万円(17年~19年 全グレード)

CT6

 充実したサポート装備に加え、後輪操舵やマグネティックライドコントロール、10速ATなど最新のテクノロジーを備える最上級セダン。
中古車参考価格帯:600万円~1000万円(16年~19年 全グレード)

2015年の改良で従来モデルも魅力アップ

改良で装備は充実したがその分市場価格は上昇
 今回紹介するラインアップは、SRXクロスオーバーを除けばすべてが現行型となる。キャデラックは2016年から一挙にサポート装備を採用しており、ATSやCTSについても同様にアップデートが行われている。一方でマイナーチェンジ前の物件も数多く市場に出まわっているため、購入時にはよく確認したいところ。中古車価格は当然これを反映して価格差が生じているため、あえて改良前のモデルをねらい打ちするというのもおもしろい作戦だ。

ATS

 ターニングポイントとなったのは2016年。ここで自動ブレーキやレーンキープアシスト、全車速追従機能付ACCが採用されている。
中古車参考価格帯:180万円~400万円(13年~19年 全グレード)

CTS

 2016年の改良で自動ブレーキを始めとする数多くのサポート装備を採用し、Apple CarPlayにも対応。中古車としても非常にねらい目だ。
中古車参考価格帯:200万円~760万円(14年~19年 全グレード)

SRX クロスオーバー

 2015年の改良でサポート装備を導入。自動ブレーキではないが、シートを振動させドライバーに衝突リスクを警告する機能を追加した。
中古車参考価格帯:150万円~430万円(10年~17年 全グレード)

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グーネットマガジン編集部

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