輸入車
更新日:2019.08.22 / 掲載日:2019.06.04
正統進化したオープンスポーツの金字塔【グーワールド コラム】

文●九島辰也 写真●グーワールド
問い合わせ●BMWカスタマー・インタラクション・センター TEL:0120-269-437
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年7月号の内容です)
昨年8月のペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表された新型Z4が3月に日本上陸した。ステアリングを握ったのは4月の箱根ターンパイク。昨年ポルトガルで行われた国際試乗会で一度走りを体感しているが、好みのクルマだけに興味津々である。
新型のプラットフォームは新型3シリーズと共有する。剛性アップと軽量化を目指した新設計プラットフォームだ。で、話題はそれをトヨタ スープラとも共有すること。両社のアライアンス計画が具現化された。
試乗したZ4はトップグレードのM40i。3L直6ターボは340馬力を発揮する。印象的だったのは絶対的な速さ。最大トルク51.0kgmを1600回転から発生させるエンジンは、どの領域からもガツン!と加速。よってコーナー出口でアクセルを踏み込めばフロントを持ち上げドライバーをシートに押し付けながら速度を上げていく。この感覚はライトウェイトスポーツではなくもはやモンスターカーに近い。とはいえ、クルマの挙動はつねに安定。通常の速度域ではロングホイールベースがキャビンを快適なスペースに演出してくれる。
幌はファブリックで10秒あればZ型に折り畳められる。もちろん全自動。従来型はハードトップだったが、新型はスープラがあるのでソフトトップになったと思われる。折り畳み式ハードトップではクーペのスープラよりパフォーマンスは落ちてしまうからね。となるとスープラの出来栄えはいかがなものか。試乗間近なだけにそちらもワクワクする。
Profile
自動車ジャーナリスト
九島辰也
長年にわたり男性ファッション誌や一般誌などでも活躍する自動車ジャーナリスト。その知見は広く、数多くのクルマを乗り継いでいる。

ロングホイールベース&ワイドトレッドが特徴のスタイリング。キドニーグリルは大きい。


キャビンはトリムやシートの質感が上がりさらに高級感が増した。そしてインターフェースは最新。使い勝手がいいのは言わずもがな。エンジンは3L直6の他に2L直4も用意される。
新型トヨタ スープラとはどんなクルマ?

今回プラットフォームを共有化することで話題となったスープラ。こちらはクローズドボディのクーペ。最終的なセッティングを変えトヨタのスポーツカーらしく仕上げた、と噂されている。