輸入車
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.06.04

プジョー 最新運転サポート装備GUIDE vol.9

文●グーワールド
※中古車参考価格はすべてグーネット2019年5月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年7月号の内容です)


【プジョーの最新運転サポート装備GUIDE】クルマの良し悪しを判断する基準とはなんだろう? 0-100km/h加速のタイム? 燃費? それとも静粛性? カーライフを安心かつ快適なものにしてくれる「差」。いま、ドライバーを助けるサポート装備に注目が集まっています。

「必要十分」から「十分以上」へ自動運転技術も随時投入する

より国際的な商品へと生まれ変わったプジョー

 ライオンのエンブレムでお馴染み、スタイリッシュなデザインと軽快な走りで幅広いファンを持つプジョー。
 かつてはクルマ作りにおいても合理主義的なところがあり、華美な装備や装飾を控えたシンプルモダンなブランドだった。しかし近年では国際化を進めラグジュアリー的な魅力も充実させており、ファッショナブルなクルマを求める幅広いユーザーから注目を集めている。
 その象徴とも言えるのがトランスミッションにまつわる変化。以前は欧州でのマニュアル普及率が高いことを反映して、オートマチックトランスミッションの開発にはあまり力を入れていなかったのが、いまではエントリーモデルの208にも6速ATを用意するようになった。
 同じように、運転サポート装備についてもドライバー自身による操作を重視していたため本格的な導入は2017年以降と比較的最近。
 しかし、安全性を軽視していたわけではなく、タウンスピードでの接触事故を防ぐタイプの自動ブレーキは積極的に導入。必要にして最小限のものをセレクトすることで、販売価格を抑える戦略だった。
 大きな節目となった2017年以降に登場したモデルについては、むしろライバル以上にサポート装備を積極的に導入するようになったプジョー。フラッグシップである新型508では、同クラスのライバルに先駆ける形で「ナイトビジョン」も採用している。
 定評ある走りやデザインに加えて、装備面でも充実している最新のプジョー。その評価の高さは3008などのヒットで一目瞭然だ。

夜間走行中に歩行者や動物を検知して警告するナイトビジョン

 フロントグリルに設置された赤外線カメラによって歩行者や動物を検知する「ナイトビジョン」は、従来であればハイエンドクラスの高級車に採用されていた装備。新型508には、このシステムがオプションで用意され、さらなる安全性を実現している。

2017年以降に登場または、大幅改良を受けたモデルは充実したサポート装備を採用している。

最新モデルの508では最先端の内容へと進化

一定の車間距離をキープ、停止と再発進にも対応。ステアリングもサポートする[アクティブクルーズコントロール&レーンポジショニングアシスト]

最新モデルの508に搭載。先行車との車間距離を保ちながら、車線を認識してハンドル操作もサポートする。高速道路での疲労を大幅に軽減してくれる装備。

前方の車両や障害物を検知しいざというときには自動ブレーキを作動[アクティブセーフティブレーキII]

歩行者や自転車を検知し、衝突による被害を軽減または回避する。「II」では二輪車や夜間での検知能力を向上させた。

白線を認識して意図しない車線の逸脱を予防する[レーンキープアシスト]

約65km以上の速度で走行中に作動。意図しないレーンからの逸脱を警告する。ステアリングに介入し元の車線に戻す。

ドライバーの死角を監視し接触事故を未然に防ぐ[アクティブブラインドスポットモニター]

死角の車両を警告灯で知らせる。後続車との接触の危険がある状態での車線変更をステアリングへの介入で防ぐ。

車両のふらつきから居眠り運転を警告長時間の運転では休憩を促す[ドライバーアテンションアラート]

車両のふらつきから居眠り運転を検知し、警告を発する。また、運転時間が継続して2時間を超えると休憩を促す。

スマートフォンと連動しアプリを車両から操作可能にする[ミラースクリーン]

スマートフォンが車載モニターで操作できるようになる装備。タッチ操作やボイスコントロールにも対応する。

肉眼では見えにくい夜間の歩行者や動物を検知し警告する[ナイトビジョン]

赤外線カメラによって夜間の歩行者や動物を検知。衝突の危険性がある場合はモニターに警告を表示する。

ボタン操作だけで駐車ができる発進時にも操作をアシスト[フルパークアシスト]

新型508に採用。ボタン操作によって自動的に車庫入れを行う機能。狭い駐車スペースからの発進もサポートする。

車両後方の視界をサポート障害物との距離を音声にて知らせる[バックアイカメラ/バックソナー]

距離や角度が認識できるガイドライン付きのバックアイカメラ。バックソナー装着車は音による距離感の把握も可能。

ライバルにも負けない充実した装備内容

2017年が先進装備のターニングポイント
 これまで先進安全装備についてはライバルに遅れていた印象のあったプジョーだったが、2017年に登場した3008、同年に改良を受けた308から一気にレベルアップ。アクティブクルーズコントロールや自動ブレーキ、レーンキープサポートといった快適性と安全性が採用されるようになった。そしてフラッグシップとなる新型508ではさらに内容を充実。ナイトビジョンのようなクラスの枠を超えた装備も採用され一気に最先端に進化している。

508

 ファストバックスタイルに生まれ変わった508。ライバルと比較しても充実したサポート装備を備え、安全性および快適性は高レベル。
新車価格帯:417万円~492万円(全グレード)

3008

 2017年登場の現行3008と兄弟モデルの5008は多くの先進安全装備を採用。8インチのタッチ式モニターを備え使い勝手も上々。
中古車参考価格帯:270万円~430万円(17年~19年 全グレード)

308

 2017年10月のマイナーチェンジ以降のモデルでは、先進安全装備を充実。ライバルブランドに対しても互角の内容を誇っている。
中古車参考価格帯:130万円~370万円(14年~19年 全グレード)

充実した基本性能をサポート装備が補う

機能は限定的だがクルマの魅力は十分
 ここで紹介しているのは、プジョーが本格的に先進安全装備を採用する以前のモデル。しかし、アクティブシティブレーキのように、能力は限定的でも事故による被害を確実に軽減する機能が備わっていることは評価に値する。余計な機能を盛り込まれていないことで価格的なメリットも生まれており、コストパフォーマンスは高い。トランスミッションも従来の4速ATから多段式またはデュアルクラッチ式に進化しており、クルマとしての魅力は高い。

2008

 2016年モデルから衝突被害を軽減するアクティブシティブレーキを採用。坂道発進を助けるヒスルタートアシスタンスを標準装備。
中古車参考価格帯:100万円~240万円(14年~19年 全グレード)

508(先代)

 2015年の改良でブラインドスポットモニターシステムを標準装備。上級グレードのグリフではバックアイカメラも標準となっている。
中古車参考価格帯:60万円~310万円(11年~16年 全グレード)

208

 アクティブシティブレーキやバックアイカメラ(アリュールに標準)を採用。フロントコーナリングランプなど視界を補助する装備も用意。
中古車参考価格帯:70万円~250万円(12年~19年 全グレード)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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