輸入車
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.04.02

ポルシェ 最新運転サポート装備GUIDE vol.7

写真●グーワールド
※中古車参考価格はすべてグーネット2019年3月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年5月号の内容です)


【ポルシェの最新運転サポート装備GUIDE】クルマの良し悪しを判断する基準とはなんだろう? 0-100km/h加速のタイム? 燃費? それとも静粛性? カーライフを安心かつ快適なものにしてくれる「差」。いま、ドライバーを助けるサポート装備に注目が集まっています。

スポーティな走りを支えるたしかな技術による高い安全性能

安全で快適だからこそ走りに集中できる

 スポーツカーの代名詞的な存在である911を始めとして、ラインアップのすべてをスポーツモデルと定義しているポルシェ。卓越した走行性能を与えているからこそ、操縦性と安全性についても、非常にこだわりを持っているブランドでもある。
 コーナーの途中で意図せず車体が横すべりするのを防ぐ横滑り防止装置についてもそう。導入が早かっただけでなく、他メーカーが出力を大幅に絞るようなセッティングだったのに対して、緻密な制御で運転の楽しさと両立させたPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネジメント)として実現させている。最新版のPSMではさらに進化し、ドライバーがドリフト状態をコントロールしやすいスポーツモードも搭載した。
 まさにスポーツカーメーカーらしいポルシェの装備へのこだわりだが、快適性やADAS(先進運転支援システム)的なアプローチについても、もちろん取り組んでいる。
 これらの先進装備は、パナメーラやカイエン、マカンといったピープルムーバー的な使われ方をするモデルから順次取り入れられてきた。そして2019年にフルモデルチェンジして登場する新型911にも、これらのサポート装備が採用されることが発表されている。この新型911には、雨の日の安定性を高める「ウェットモード」が追加されたことも話題になっている。
 かつてスポーツカーといえば優れた運転テクニックを持つドライバーのためのクルマと言われていた。しかしポルシェは技術を進化させることで、スポーツカーを操る楽しみをより多くの人々に与えてくれるのだ。

スマートフォンとの連携にもポルシェらしいこだわりが詰まっている

 新型911に用意される「スポーツクロノパッケージ」には、サーキット走行でのラップタイム計測などにも使える専用アプリも用意されている。スポーツカーメーカーらしいスマホとの連携だ。

他メーカーにない独創的な装備がある一方で、自動運転系装備の本格的普及はこれから。

人間の認識を拡大、サポートして事故のリスクを低減する

先行車との車間距離を調整しロングドライブをサポート[アダプティブクルーズコントロール]

先行する車両にあわせて自動的に車速をコントロール。あらかじめ設定した車間距離を保ち、停止した際にはボタン操作またはアクセルを踏むことで再発進も行う。

先行車との距離を調整し、衝突リスクを減らす[ポルシェ・アクティブ・セーフティシステム]

先行車両との距離を監視し、衝突の危険が高まった際には音と表示、振動によってドライバーにリスクを伝える。同時に急ブレーキに対応するべく、ブレーキ圧をあらかじめ高める。

ミラーの死角をセンサーで監視し衝突事故を防ぐ[レーンチェンジアシスト]

レーダーセンサーによって車両後方左右の死角を監視する。死角に車両が存在するときには、それを知らせるべくLEDランプが点灯する。とくに高速走行時の安全性を高める装備。

車線をカメラで認識、警告して車線逸脱のリスクを減らす[レーンキープアシスト]

ルームミラーに取り付けられたカメラが車線の白線を認識。もしも車両が車線を逸脱しそうなときには、振動で伝えつつ自動的に車両を車線内へと戻す。

車両の四隅のセンサーが障害物を検知する[パークアシストシステム]

縦列駐車のように、狭いスペースに車両を駐車させる際にドライバーをサポート。障害物を検知すると、音と表示によってドライバーに警告。距離が近くなると音の間隔も短くなる。

道路の高低差を加味してパワートレインを最適に調整[ポルシェ イノドライブ]

ナビゲーションのデータに基づき、コーナーや勾配、そして制限速度などを加味して最適な加減速を演算。アダプティブクルーズコントロールと協調制御し最適な走りを提供する。

最新の交通情報、緊急時の救援要請、音声認識まで対応[ポルシェ コネクト]

ネットワーク接続により、リアルタイム交通情報や目的地の最新情報を確認できる。音声認識による操作やスマートフォンの接続、緊急時のSOSコールにも対応する。

暗闇のなかに潜むひとや動物を警告[ナイトビジョンアシスタント]

車両フロントの熱源探知カメラによって、人や大型の野生動物を検知。ディスプレイへの表示によってドライバーに伝えるとともに、危険度が高まると警告を行う。

現行モデルの高年式車は先進安全装備も充実している

自動ブレーキを装備する最新モデルはまだ高価
 これまでクルマが自律的に動く自動運転的装備には慎重だったポルシェだが、近年ではパナメーラやカイエンのようなモデルを中心に積極的に導入する方向に転じてきた。その境目となるのが2017年でこれ以降のモデルには充実したサポート装備が採用されている。一方で、先進安全装備に対する優先度が低いならば、価格的にこなれているひと世代前のモデルが中古車的にはよりオススメ。クルマとしての基本性能は高く、実際の満足度は高い。

PANAMERA

 装備という側面ではもっとも充実した存在となるのが、2016年登場の現行型パナメーラ。上記で紹介したほぼすべての装備を備える。
中古車参考価格帯:1350万円~2600万円(16年~19年 全グレード)

CAYENNE(先代モデル)

 先進安全装備が充実するのは2017年の現行モデルからだが、買いやすくなった先代モデルでも基本性能の高さは十分以上。
中古車参考価格帯:300万円~1400万円(10年~17年 全グレード)

MACAN

 2018年末の改良で安全装備の多くが標準装備に。ポルシェはグレードやオプション装備によって内容が大きく変わるため要確認。
中古車参考価格帯:480万円~1400万円(14年~19年 全グレード)

スポーツカーであっても運転しやすく快適性も十分確保される

一般的なドライバーでも扱える高性能モデル
 世界を代表するスポーツカーブランドだけあって、走行性能は超一流。そして近年のポルシェは、その性能をだれでも安全に引き出せる方向で進化を続けています。また、日常での不自由を減らし、不測の事故を予防する装備についてはスポーツカーにも積極的に導入。たとえばレーンチェンジアシストやパークアシストシステムは、718ケイマンにも備わっています。なお、アクティブクルーズコントロールは高価なオプション品のため、装着車は貴重。

PANAMERA(先代モデル)

 4ドアを持つ高級スポーツサルーンとして登場し、世界的に人気を博した初代モデル。自動ブレーキなどは備わらないが魅力的な存在だ。
中古車参考価格帯:230万円~700万円(11年~18年 全グレード)

911(先代モデル)

 ポルシェのアイコン的存在である911。いわゆる快適装備も充実しており、日常的な用途にもしっかりと応えてくれる。
中古車参考価格帯:850万円~2800万円(11年~19年 全グレード)

718 CAYMAN

 ピュアな走りを楽しめるコンパクトな2シータークーペ。クルーズコントロールやパークアシストシステムが用意されている。
中古車参考価格帯:620万円~1200万円(16年~19年 全グレード)

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グーネットマガジン編集部

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