輸入車
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.03.01

アウディ 最新運転サポート装備GUIDE vol.6

写真●グーワールド
※中古車参考価格はすべてグーネット2019年2月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年4月号の内容です)


【アウディの最新運転サポート装備GUIDE】クルマの良し悪しを判断する基準とはなんだろう? 0-100km/h加速のタイム? 燃費? それとも静粛性? カーライフを安心かつ快適なものにしてくれる「差」。いま、ドライバーを助けるサポート装備に注目が集まっています。

アウディの特徴:ル・マン24時間レースで実証したLEDヘッドライトの見通し力

自動運転技術を活用し幅広い車種に装備を展開

 創業以来、テーマとして「技術による前進」という言葉を掲げてきたアウディ。近年では当たり前になりつつあるオンロード系4WDを始め、時代に先駆ける先進的なクルマづくりを続けてきたブランドだ。
 2014年にはフラッグシップセダンのA8を一部改良し、先進安全装備を標準装備。複数のセンサーやカメラを組み合わせ、事故の危険を予見してドライバーに警告する「アウディプレセンス」や自動ステアリング修正機能、ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールといった、自動運転技術を活用した高度な内容であった。
 アウディはその後、各モデルの改良タイミングで先進安全装備の標準装備化を進め、2017年にはコンパクトクラスである「A3」にも自動ブレーキとACCを採用。これによって、A1、Q3、TT、R8を除くすべてのモデルが自動ブレーキ付きとなった。
 いまでこそ多くのクルマに搭載されるようになったLEDヘッドライトをいち早く市販車に導入したのもアウディだ。
 2011年には世界で初めてル・マン24時間レースにフルLEDヘッドライトで参戦して優勝。2014年には、対向車などをカメラで検知し個別にLEDを電子制御することで、理想的な配光と他者を眩惑しないという二律背反を実現した「マトリクスLEDヘッドライト」を世界で初めて実用化しA8に搭載した。
 高性能車だからこそ、ドライバーは行く先を見通せる優れたヘッドライトを求める。そのことを、アウディは知っているのだ。

アウトバーン、そしてル・マンが鍛え上げたヘッドライト

 ル・マン24時間レースで幾度も栄冠に輝いたことのあるブランドだけに、ライトを高性能かつ高機能化する技術をライバルに先駆けて採用。たとえば「アウディレーザーライト」は、ハイビームの照射距離を2倍にする技術で、夜間走行時の視界を飛躍的に向上させる。

2017年以降に発売されたモデルはとくに充実した内容を誇っている。

上級モデルには自動運転技術を筆頭に非常に充実した装備内容を誇る

見通しの悪い交差点などで側方から接近するクルマを検知し注意を喚起[フロントクロストラフィックアシスト]

見通しの悪い交差点などで、車両の前方を横切るクルマや自転車を検知。ドライバーに光や音、振動で知らせる。

右折の際に対向車両や後続車の接近を知らせることで衝突回避を支援[ターンアシスト]

交差点での右折時に対向車を監視し、衝突の恐れがある場合には、警告を行い、衝突被害軽減ブレーキを作動させる。

高速道路において車線からのはみ出しを警告して車線をキープ[アクティブレーンアシスト]

高速走行中にドライバーが意図せずに車線からはみ出しそうになると、クルマを車線内に引き戻すようアシストする。

先行車を追従しつつ車線キープ、ストップ&ゴー機能も搭載する[アダプティブドライブアシスト]

先行車との距離を監視し、車線を維持しつつ安全な距離を確保。渋滞時には自動的に停止からの再発進にも対応する。

自車の死角の走行車両を検出し衝突の危険を知らせる[アウディサイドアシスト]

レーダーセンサーにより車両後方を監視。並走車を感知すると、その方向のドアミラーに設置されたLEDで知らせる。

車両の周囲360度を監視し全方位からの衝突に対応する[アウディプレセンス360]

事故を予防し、衝撃を軽減するシステム。危険を感知すると窓を自動的に閉め、乗員の車外放出を予防する。

駐車できるスペースを感知してステアリング操作を自動で行う[パークアシスト]

自動的にステアリングが動き、車庫入れと縦列駐車をサポート。運転手はアクセルとブレーキを操作するのみ。

自車を上空から眺めるような映像で駐車をサポート[サラウンドビューカメラ]

4つのカメラから取得した映像を合成することで、上空から眺めているような映像を表示。よりわかりやすく案内する。

車両後方を監視して見通しの悪い後退出庫をサポート[リヤクロストラフィックアシスト]

車両後方のクルマの動きを監視し、近づくクルマをディスプレイに表示。危険な状況になると、光と音、振動で警告する。

高精細の液晶モニターに情報を表示視線移動を抑え安全性を高める[アウディバーチャルコックピット]

12.3インチの高精細液晶モニターにスピードメーターを始め、ナビ画面やオーディオ、電話など多彩な情報を表示。

スマートフォンの機能を車両から簡単に操作[アウディスマートフォンインターフェイス]

iOSおよびアンドロイドを搭載したスマホに対応。車載ディスプレイに特定のアプリが表示され操作が可能になる。

車両をネットワークに接続し多彩な機能を提供[アウディコネクト]

目的地のオンライン検索やオペレーターによる予約手配サービスが利用可能。緊急時にはSOSコールも送信する。

2017年以降に登場したモデルはとくに装備が充実

ベーシックモデルでも豊富な装備を誇る
 安全装備の要となるのが「アウディプレセンス」と呼ばれるシステム。当初は事故の際に乗員を保護する内容だったが、その後年々高機能となり、現在フラッグシップのA8では車両の周囲360度をカバーする内容となっている。その他モデルにおいては、車格に応じて機能をチョイスする形で搭載。さらに高度に照射範囲をコントロールするLEDヘッドライト、スマートフォンとの連携やインフォテイメント機能など、幅広い装備でドライバーを支援する。

Q5

 2017年に2代目に進化したQ5は、最新プラットフォームの採用により、サポート装備が全方位的に充実。装備内容はまさに文句なし。
中古車参考価格帯:535万円~670万円(17年~19年 全グレード)

A4

 ステアリングを含めた制御により、レーンをキープしながら先行車を追従。駐車時の自動ステアリングなど、高度なシステムを搭載する。
中古車参考価格帯:260万円~580万円(16年~19年 全グレード)

Q2

 プレミアムコンパクトSUVとして登場。自動ブレーキは全車に標準となるものの、その他はオプションとなるものも多いため確認が必要。
中古車参考価格帯:275万円~450万円(17年~19年 全グレード)

先代モデルであっても、安全性については十分以上の内容

先進装備がほしいなら上級モデルがねらい目
 中古車として購入しやすい5年落ちに当たるアウディは、ちょうどサポート装備が充実し始める手前の時期。装備の充実さという側面では少々残念ではあるが、自動ブレーキがマストでなければ、お値打ち価格で中古車をねらえる世代でもある。現行モデルであってもA1については、自動ブレーキは備わらないのは要注意。一方で、LEDを使ったヘッドライトの採用は他のメーカーに対して先駆けており、ルックス的にも新鮮味がある。

A7 SPORTBACK(先代モデル)

 2015年のマイナーチェンジで装備内容が充実。ステアリング修正機能付きのレーンキープアシストや自動ブレーキを採用した。
中古車参考価格帯:230万円~700万円(11年~18年 全グレード)

Q3(先代モデル)

 設計年次の古さゆえ自動運転系の装備は備わらないものの、LEDヘッドライトによる自然でクリアな視界など、基本性能の高さはさすが。
中古車参考価格帯:145万円~450万円(12年~19年 全グレード)

A1

 前後バンパーに設置したセンサーにより、障害物を検知してディスプレイの映像と音でドライバーに知らせる機能を装備。
中古車参考価格帯:65万円~220万円(11年~19年 全グレード)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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