輸入車
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.02.05

メルセデス・ベンツ 最新運転サポート装備GUIDE vol.4

写真●グーワールド
※中古車参考価格はすべてグーネット2018年12月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年2月号の内容です)


【メルセデス・ベンツの最新運転サポート装備GUIDE】クルマの良し悪しを判断する基準とはなんだろう? 0-100km/h加速のタイム? 燃費? それとも静粛性? カーライフを安心かつ快適なものにしてくれる「差」。いま、ドライバーを助けるサポート装備に注目が集まっています。

高度な自動運転技術による安全性 最先端を行くインフォテインメント

車両の認知技術を上げて事故を防ぎ省力化も図る

 メルセデス・ベンツは、130年にも渡る歴史を誇り、自動車の歴史そのものとも言えるブランド。それゆえに、カーライフにおける最大のリスクである交通事故を防ぐための努力もたゆまず行ってきた。たとえば、1969年からは独自の事故調査チームを発足させ、4000件以上の事故を分析し、それを開発に生かしている。
 そんなメルセデス車の運転サポート装備は現在、事故を未然に防ぐことと、ドライバーの疲労を減らすことに注力されている。
 現在多くのクルマに装備されている自動ブレーキ機能についても、「レーダーセーフティ」テクノロジーのひとつとして、いち早く採用。さらに、自動運転技術との融合によって、高速道路上では、前走車との車間距離を適切に保ちながら車線の中央を全車速域でサポート。車線変更もドライバーはウインカー操作を行うだけで、車両側が安全を確認して車線変更を行うまで進化している。
 このような、自動運転に通じる技術に加えて、インフォテインメントについても、最新のIOT技術を活用することで、より使いやすく、利便性のあるものにしている。
 すでに多くのモデルに搭載されている「Mercedes me」では、オペレーターによる充実したサポートで各種手配などを簡便化。そして、2018年に発表された新型Aクラスでは、音声コマンド技術を搭載した「MBUX」により、クルマと対話するように、各種の操作やインターネット上の情報を活用することまで進化を遂げている。装備の充実度合いは世界的にも最先端だ。

MBUX

 「MBUX」は、新型Aクラスから採用された最新のインフォテインメントシステム。その注目ポイントは、音声認識技術を活用したことによる対話型コマンド。ナビの目的地検索やオーディオ操作に加え、エアコンの温度設定までを、人間の言語を車両側が極力理解し、まるで会話するかのように操作できる。

最新の中級モデル以上については世界トップレベルのサポート装備を採用している。

最先端の安全性と利便性、快適性を実現している

車線変更時の衝突を未然に防ぐ[アクティブブラインドスポットアシスト]

車両の斜め後ろにある死角をセンサーがフォロー。車両や自転車を検知すると警告を発し、場合によっては自動でブレーキを制御する。

車線変更をアシストし自動で車線変更[アクティブレーンチェンジングアシスト]

カメラとレーダーセンサーで周囲を確認し、ウインカーが2秒以上点滅すると、自動的に安全を確認して、車線を変更する機能。

緊急時のステアリング操作をサポート[緊急回避補助システム]

前方の状況から衝突の危険をシステムが検知した場合に作動。ステアリング操作による回避を手助けし、挙動が安定するように制御する。

疲労やよそ見による車線のはみ出しを防ぐ[アクティブレーンキーピングアシスト]

フロントのカメラが白線を認識し、車両が車線を逸脱しそうな場合は警告を行う。モデルによっては車両制御に介入し車線に引き戻す。

衝突の危険を察知し、回避をサポート[アクティブブレーキアシスト]

衝突の危険を感知するとディスプレイ表示や音で警告。それでもドライバーが反応しない場合には、自動緊急ブレーキを作動させる。

標識を読み取りドライバーに警告[トラフィックサインアシスト]

車両が備えるカメラが制限速度などの標識を読み取ってディスプレイに表示。もしも制限速度を超過した場合は警告を行う。

クルマの外からスマホアプリで駐車を操作[リモートパーキングアシスト]

Sクラスに初めて採用された最新の運転支援技術。スマホを操作し、社外からクルマを駐車できる。狭い場所での利便性を高める装備。

渋滞後部への衝突回避を図る[渋滞時緊急ブレーキ機能]

渋滞の最後尾車両とその左右に回避スペースがない場合に作動。即座に自動ブレーキを作動させ、衝突の回避または被害の軽減を図る。

もしもの場合に、クルマを完全に停止する[アクティブエマージェンシーストップアシスト]

両手がステアリングから一定時間離れていてシステムからの警告に反応がない場合、ゆるやかに減速しながら完全に停止する。

より広範囲を正確に照射するLEDライト[マルチビームLEDヘッドライト]

カメラにより前方の状況を判断し、前走車や対向車などを幻惑しないように、LEDを個別に制御。より広範囲を明るく正確に照らす。

衝突時の衝撃音を軽減し耳を守る[PRE-SAFEサウンド]

システムが衝突を避けられないと判断すると、スピーカーからノイズを発生させ、あぶみ骨筋の反射収縮反応を引き起こし、鼓膜を守る。

自動車が通信することで安全と便利を提供[Mercedes me]

24時間の故障や緊急事態を通報する安全に関わるサービスや、駐車位置検索やリモートでのドア施錠&解錠などの利便性を提供する。

さらに高度な自動運転技術を採用した最新モデルたち

注目は登場から3年ほど経過した現行車
 メルセデスの旗艦モデルとなるEクラスは、ブランドが誇る最新のサポート装備を採用していながら、登場から年数が経過したことで中古車も豊富に流通。現在非常にコストパフォーマンスが高い存在となっている。Cクラスについては、2018年7月のマイナーチェンジで、運転サポート装備の内容がSクラスに匹敵するまでに充実した。GLCは人気のSUVであり、サポート装備についてもほぼ最新の内容を装備。こちらの価値も高い。

E-Class

 高度な自動運転技術を採用した最新世代のメルセデス。再発進機能付きのクルーズコントロールなど、安心と快適を高次元で両立。
中古車参考価格帯:350万円~790万円(16年~18年 セダンのみ、AMGを除く)

C-Class

 ぶつからないためのサポート機能と駐車時の視界を補う機能を多数備える。高速での安心感を高めるヘッドアップ・ディスプレイも用意。
中古車参考価格帯:240万円~520万円(14年~18年 セダンのみ、AMGを除く)

GLC

 高い人気を集めているSUVモデル。高速での運転支援も上位の内容で、ロングドライブでも安心。中古車相場は人気を反映しまだ強気。
中古車参考価格帯:430万円~660万円(16年~18年 AMGを除く)

安全性についてはライバルと同等以上、それでいて中古車価格も手頃

4年から5年落ちでも十分な装備を誇る
 「NGCC」と呼ばれる新世代モデルのメルセデス車は、どれもユーザーのライフスタイルを際立たせる強い個性の持ち主。登場時期の関係もあり、自動運転関連の技術はあまり搭載されていないが、それでもライバルブランドと比較すると基本的な地力の高さを感じさせる。CLSは2018年に新型へと切り替わったため、今後中古車として注目が集まるモデル。「Mercedes me」も搭載しており、認定中古車であれば新車同様の手厚いサービスが受けられる。

GLA

 コンパクトカーのサイズでSUV的なルックスを実現させた人気モデル。レーダーセーフティを備え、快適な高速道路での巡航を実現。
中古車参考価格帯:240万円~420万円(14年~18年 AMGを除く)

CLA

スタイリッシュな4ドアクーペモデル。衝突を回避または被害を軽減するアクティブブレーキアシストなど標準で装備が充実している。
中古車参考価格帯:230万円~420万円(14年~18年 AMGを除く)

CLS(先代モデル)

 個性的でラグジュアリーなエクステリアとインテリアを備える4ドアクーペ。先代モデルとなり中古車相場も買いやすくなってきた。
中古車参考価格帯:220万円~550万円(11年~18年 AMGを除く)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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