輸入車
更新日:2026.10.01 / 掲載日:2026.10.01

【BYD ATTO3 EX】フルモデルチェンジ級の進化で驚きのコストパフォーマンスに

 BYDオートジャパンは9月29日、ミドルサイズSUVのATTO3を大幅に刷新したATTO3 EXを発売。価格はRWDで437万8千円からだ。同日、一部メディアに説明会が開催されたので、ATTO3 EXの狙いなどについてレポートする。

文●内田俊一 写真●BYD、ユニット・コンパス

「EX」の意味

 ATTO3は世界で100万台販売するヒット車である。2023年1月からBYDが日本で販売開始した最初のクルマでもあり、累計販売台数は2684台。現在では、「初回車検を迎え5万キロ、7万キロ、10万キロといった走行距離のユーザーも増えてきた」と紹介するのはBYDオートジャパン代表取締役社長の東福寺厚樹氏だ。

BYDオートジャパン代表取締役社長 東福寺厚樹氏

 そして、「日本で初期に購入したユーザーの乗り換えとして、また性能が大幅に向上したこと、そして他社モデルと比較して最新の技術を満載した非常に優れたEVとして、(ATTO3 EXの)販売をしていく」と述べた。

 さて、今回の改良規模は「ほぼフルモデルチェンジ」と語るのは、同社で商品企画部部長を務める田川博英氏だ。鉄板部分(ボンネット、フェンダー、ルーフ、バックドア)以外はすべて変更したことだけでなく、バッテリー、駆動方式まで刷新したことから、そのコメントに繋がった。

ATTO3 EXはATTO3のビッグマイナーチェンジモデル(写真提供:BYD)

 ATTO3 EXのコンセプトは、「お客様の毎日の生活を広げられる、より充実した生活をおくれるクルマ」とされた。その内容は車名の“EX”で表されており、ひとつがEXTEND(生活を広げる)だ。従来車が470キロの航続距離だったのに対して、620キロ(RWD)まで拡大(AWDは550km)。

バッテリーの温度管理が改良され積雪地域での実用性もアップしている(写真提供:BYD)

 次に、EXPLORE(選択肢を広げる)では、先代がFWDだったところから後輪駆動に変更され、さらにAWDをラインナップすることで、「お客様の選択肢を広げ、より幅広いお客様にお買い上げいただくようラインナップを充実させた」。当然これは積雪地を意識しての導入だが、一方で冬季はバッテリーの温度管理が厳しくなる。そこで充電前にバッテリー温度を適切にコントロールする充電予熱機能を新たに採用し、低温時における充電性能の低下を抑制している。

センターコンソールに装備される温冷庫(写真提供:BYD)

 最後はEXPERIENCE(体験を広げる)。SUVであることから、キャンプなどのアウトドアレジャーだけでなく、災害等でも使えるように、特徴的な機能装備とし温冷庫を装備。そのほかにも、ヘッドアップディスプレイやフロントの3面は防音ガラスを採用し、静粛性をさらに向上させている。

充電性能もコントロール

急速充電の受け入れ性能が100kWまで強化され利便性が向上(写真提供:BYD)

 さて、やはり注目すべきはバッテリー性能だろう。先代は58.56kWh だったのに対し、74.88kWhに増強。当然バッテリー容量が大きくなると充電性能も高める必要が出てくる。従来は急速充電性能のクルマ側の受け入れが85kWであったのに対し、100kWまで強化。さらにバッテリーの搭載方法が、バッテリーパックと車体がそれぞれ独立した構造のセルtoパックだったものから、バッテリーを車体構造の一部として活用することで、キャビンスペースの拡大とボディ剛性を向上させる、BYD独自のセルtoボディに変わったことは大きいポイントだ。

 また、普通充電の電流制限も採用された。これは家で普通充電する際に、契約している電力が、電力Bの40Ahの場合、家庭用エアコンを2台作動させながら充電を開始するとブレーカーが落ちてしまう。それを防ぐためにクルマ側で電流制限というスイッチを5段階で設けることで、クルマ側で適切な制限をかけられるようにしている機能だ。

 そのほかにも新型ではADAS関連の強化なども行われている。

バランス感覚を持ったユーザーに向けて

ATTO3のユーザー層は9割が男性で合理的な判断を行う傾向がある(写真提供:BYD)

 ATTO3は、「セグメント平均の男女比が6:4程度であるのに対し、9割が男性だ」と田川氏はいう。これは、「BYDのテクノロジーに共感するとともに、かなり技術にも詳しいお客様が多いからだ」と分析。また、年代も、「日本の自動車保有者は50歳以上が6割であるのに対し、ATTO3は40代と50代で6割、30代から20代を足すと7割5分を超えている」とのこと。そして、「ファミリー層が比較的多く、購入理由もバッテリーEVの良さとともに、車両価格(と装備、性能)のバランスを理解する、合理的な選択をするお客様が多い」と説明。

 比較検討車は、「EVを最終比較検討に上げているお客様が約半数、もう半分はハイブリッドや、ディーゼルといった内燃機関車と比較し、BEVはクルマの性能も含めて良いと判断し購入に結びついている」と述べ、この傾向は新型でも踏襲し、ターゲットとして狙っていくという。

 今回の説明会の最後に東福寺氏は今後として、「11月末にスーパーハイブリッドのATTO2の導入を予定している」とし、引き続き新車攻勢を続けていくと明かした。

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

¥¿¥¤¥ȥë¤ÈURL¤򥳥ԡ¼¤·¤ޤ·¤¿