輸入車
更新日:2026.10.16 / 掲載日:2026.10.16
ボルボ「ES90」新しいセダン像を描く次世代のラグジュアリーカー

SUV全盛の時代に地殻変動が起きつつある。米国の調査会社エスカレントによれば、14歳〜19歳の若者の51%が将来乗りたいクルマとしてセダンを選んだというのだ。「親がSUVに乗っているから」という反動も少なくないそうだ。SUVが当たり前になったからこそ、逆説的にセダンの美徳が際立ち始めたのだ。

そんな状況のなかで、ボルボから登場した新型セダンES90が販売面でも健闘しているという。1000万円級のセダン型電気自動車という枠組みからすればこれは意外な事実だ。もちろんポジティブな意味で。

実際にES90をドライブしてみると、いくつもの発見があった。なかでも感心したのが、従来セダンが苦手としていたことに正面から向き合い克服していること。たとえば室内空間の広さや居心地のよさ、乗り降りのしやすさが、従来のセダンに比べて格段によくなっている。特にリアシートは驚くべき空間で、頭上の余裕こそさほどではないが一度シートに収まってしまえば開放感と足まわりの広さが想像以上。しかもシートの座面が従来のセダンよりも高い位置にあるので、乗り降りする際に身体にかかる負荷が明らかに少ない。

秘密は全高を大胆に上げた独自のプロポーションにある。床下にバッテリーを搭載しながら室内空間を犠牲にしないというのがES90の考え方。さらに最低地上高をSUV並みの175mm〜190mmとしたことで、下回りを気にすることなく扱える気軽さも手に入れている。実態としてはクロスオーバーSUV的なディメンションなのだが、デザインの力によって伝統的なセダンのように見せているのだ。

走らせても良かった。静音に徹底的にこだわったことで車内には心地よい音楽だけが流れる極上の空間が広がる。新しいセダン像に挑んだES90からは、次世代のラグジュアリーカーが見えてきた。

文と写真●ユニット・コンパス 問い合わせ:ボルボ・カスタマーセンター TEL:0120-55-8500 URL:https://www.volvocars.com
(掲載されている内容はグーワールド本誌2026年11月号「【グーワールド コラム/テストドライブ】|VOLVO ES90|新しいセダン像で挑む次世代のラグジュアリーカー」の内容です)