輸入車
更新日:2026.04.10 / 掲載日:2026.04.10

人気中古車実車レビュー特別編【アウディ A6アバントe-tron】上質さ際立つ次世代EV

今回の人気モデル:アウディ A6 アバント e-tron

試乗レポートではわからない、身近でリアルな使い勝手を実車を取材してレビューするのが、「人気中古車実車レビュー」。デザイン、装備、使い勝手をレビューしつつ、中古車相場についても中古車販売店に取材し掘り下げます。

Profile:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもお馴染みの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2026-2027 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

長距離も安心して走れるラグジュアリーEV

 今回チェックするのは、ドイツを代表するラグジュアリーブランドであるアウディからA6 e-tronの登場です。取材したのは「A6 アバント e-tron パフォーマンス」で、新車価格は1012万円です。

 実車チェックを行うのは、自動車ジャーナリストの竹岡圭さん。アウディというブランドそのものの魅力を次のように分析します。

 「アウディってドイツの高級車ブランドのなかでも不思議な魅力の持ち主で、優等生的というか、いい意味で強い主張がないのよ。それってあらゆる要素がバランスされているという意味でもあって、誰が乗っても満足できるところが凄い。ライバルはいい意味でも悪い意味でもキャラクターが濃いでしょ(笑)。純粋に上質なクルマを求めている人にアウディはフィットすると思う」

 今回取材したA6 アバント e-tronは、モーターで走る電気自動車(EV)。これまでアウディの中核的存在だったラグジュアリーモデルA6のEV版です。

 アウディは脱炭素社会に向けて早くからEVの製品化に取り組んでいて、それらはモデル名に「e-tron」が入ります。現在では、SUV(Q4、Q6)、4ドアクーペ(GT)、そして5ドアハッチバック(A6 スポーツバック)、そしてステーションワゴン(A6 アバント)と選択肢が広がりました。

 「A6 e-tronは2025年7月から発売されたばかりの最新モデルで、最新の設計が自慢。高効率な走行システムとゆとりあるバッテリー容量のおかげで航続距離はスポーツバックで769km、アバントで734km(いずれもWLTCモード)。長距離を快適に移動できるというのが歴代A6の魅力だったけど、それが電気自動車でも実現できるようになったということ。長年親しんできた名前が受け継がれたのは、ユーザーにとってもわかりやすいよね」と竹岡さん。

 スマートなスタイリングは、空気抵抗を少なくするために徹底的に最適化された証拠。高速走行時には自動的に車高が下がってさらに効率アップ。まさに未来のクルマです。

 ちなみにEVは自宅での充電が基本となりますが、アウディでは利便性を高めるために全国の正規販売店に高出力の急速充電器を設置。さらにポルシェやフォルクスワーゲンとアライアンス(PCA)を結ぶことで、移動先での不安を払拭。PCAに設置されている150kWの急速充電器を使えば、最短約35分で電池残量10%から80%まで充電できます。

 「アウディといえば、わたしはオールロードクワトロが凄く好きだったのね。アバントをSUVみたいに仕上げたモデルでクワトロならではの安定した走りがとてもよかった。2026年1月にA6 e-tronにもクワトロが追加されたんだけど、待っていたユーザーは多いかもね」

 前後2基のモーターを合わせたクワトロ仕様のシステム最高出力は340kW(462馬力)で、パフォーマンスの高さもシリーズ最高峰。あらゆるシーンでゆとりあるドライブを約束してくれます。

 EVならではのスムーズで静かな走りで長距離もOKなA6 e-tronは、高級車の新しい形です。

歴史ある高級車がEVになって登場

 アウディA6は、上質なデザインに包まれたアッパーミドルクラスのラグジュアリーカー。歴代モデルから先進的な技術を積極的に取り入れてきました。2025年には電気自動車A6 e-tronが登場。ボディタイプは人気のスポーツバックとアバントを用意します。今回取材したのは、デモカーとして登録されていた認定中古車です。

新車参考価格帯:881万円〜1156万円(S6 e-tronを除く)


取材協力|AUDI 立川

 「クルマを通じて一生涯のお付き合い」を企業理念に掲げる株式会社ビジョナリング ビジョナグループが運営する正規ディーラー。グループでアウディ4店舗を運営、アウディ立川はオープンから2026年で10周年を数える。JR立川駅や大型商業施設、昭和記念公園なども近く立地も抜群。認定中古車はA4、A5、A6を専門的に扱っています。

SHOP DATA
住所:東京都立川市高松町2-39-20
TEL:042-511-2610
定休日:火曜日、水曜日(祝日を除く)
営業時間:10:00〜18:00
URL:https://www.audi-tachikawa.jp

アウディ A6 アバント e-tronの実車をチェック!

【デザイン】機能と美しさが融合した新時代のアウディデザイン

 エンジンのような燃焼する部品がないため、従来のグリルのような大きな空気取り入れ口は必要ありません。むしろ空気抵抗を低減することが、航続距離を稼ぐためには重要。そうした電気自動車ならではの要素を、A6 e-tronは美しくまとめています。空気抵抗係数は0.21(A6 スポーツバック e-tron パフォーマンス)とアウディ史上ベスト! ブランドアイデンティティであるシングルフレームグリルも、電気自動車らしくフラットな造形にアレンジされました。

液晶ディスプレイを積極的に取り入れた室内は未来的。また、点灯パターンを好みで操作できるアクティブデジタルライトも採用しています。

【装備】多くの機能を集約した最新のインターフェース

 先進的なデジタル装備が充実しているA6 e-tron。それを象徴するのが、ドライバーの眼前にパノラマ状に広がるインターフェース。ここに多くの操作が集約されたことで、すっきりとしたインテリアが実現。助手席には専用のディスプレイが搭載可能で、ドライバーからは見えない仕組みを搭載することで、走行中でも動画などのコンテンツが楽しめます。また、スイッチ操作で透明度を調整できるスマートパノラマガラスルーフも用意されています。

走行中も助手席から動画を含めたコンテンツを楽しめるディスプレイなど、装備は非常に充実。新しい高級車の世界を提案します。

【使い勝手】積載力の高さと長い航続距離が生み出す実用性

 A6 e-tronには、取材したアバントとスポーツバックという2種類のボディタイプがラインアップされています。アバントの魅力は利便性に優れたラゲッジルームで、航続距離の長さと相まって旅行やレジャーなども楽しむことが可能。一方のスポーツバックでも、流麗なスタイルから想像する以上の使い勝手を実現しています。また、ボンネットの下にもストレージを用意。キーが手元にあれば、スマートにポップアップするなど、高級車らしい作り込みが光ります。

大人がゆったりと移動できるラグジュアリーな室内空間。後席の足もとがフラットなので、長距離移動でも快適。フロントトランクも便利。

EV時代に登場したアウディらしさあふれるモデル

竹岡 圭 レビュー

デザイン[★★★★★]

 さすがアウディといった感じで、カッコイイですよね! グリルも絶妙にEVを意識しすぎていないというか、元々アウディはイルミネーション等々を含めた先進性を得意としてきたメーカーだけに、上手にマッチングしています。伸びやかなアバントは、どの角度から見ても美しさが引き立っているような気がします。

装備[★★★★★]

 アウディは元々パッケージングが上手なメーカーなので、アバントに必要な荷室の広さがしっかり確保されています。大きく湾曲したメーター等々も、デジタルコックピットをいち早く取り入れたアウディの真骨頂という感じで、質感を保ちながら上手にまとめられています。斬新すぎないところが、優等生という感じですね。

使い勝手[★★★★★]

 ハンズフリーで開閉するバックドアの採用も早かったA6ですが、今度はその際に足を入れるポイントを、光で指し示してくれるといった、ほかにはない機能を盛り込んできているところはさすが。バックドアを上げたところにライトが装備されていたりと、アバントの使いどころを抜かりなくわかってくれているのも魅力ポイントです。

編集部 レビュー

デザイン[★★★★★]

 従来からのA6ユーザーの期待に応えてくれる上質さと高級感のあるスタイリング。さらに驚くのが世界トップレベルの空気抵抗の少なさ。これは高速走行では風切り音を減らす効果もあり、まさに機能美といえるでしょう。取材車はパッケージオプションのSラインを装着していて、スポーティなイメージもありました。

装備[★★★★★]

 高速道路だけでなく一般道でも前を走るクルマとの距離を検知してスピードを自然に調整してくれる機能も搭載。まるでコンシェルジュのように、ドライバーをサポートして、負担を軽減してくれるクルマです。また、助手席用のディスプレイは走行中でも動画が視聴可能。これはかなり同乗者に喜ばれそう。

使い勝手[★★★★★]

 ドアハンドルはスイッチ式で、力を使わずスマートに開閉できます。ほとんどの機能がこうしたタッチ操作を前提に作られているので、スマホに慣れ親しんだ今どきのユーザーには使いやすいはず。そしてアバントの魅力であるラゲッジルーム。ファミリーカーとしても趣味に使うクルマとしても、大活躍してくれるでしょう。

 

ライバルモデルをチェック!

メルセデス・ベンツ Eクラス

 ラグジュアリーカーの代名詞的存在。セダン、ステーションワゴン、そして写真のオールテレインの3タイプ。電気自動車ではなく、ガソリンまたはディーゼルのハイブリッド車です。

新車参考価格帯:899万円〜1180万円(AMGを除く)

 

BMW 5シリーズ

 BMWらしいスポーティな走りと高級車らしい上質さを両立させたモデル。ボディタイプはセダンとワゴン。従来のエンジン車に加えて電気自動車のi5もラインアップしています。

新車参考価格帯:840万円〜1622万円(Mモデルを除く)

 

文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス、メルセデス・ベンツ、BMW
※中古車参考価格は2026年3月グーネット調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2026年5月号「[アウディ A6 アバント e-tron]自動車ジャーナリスト 竹岡 圭と巡る人気中古車実車レビュー【特別編】」の内容です)

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竹岡 圭(たけおかけい)

ライタープロフィール

竹岡 圭(たけおかけい)

ドキドキワクワクのクルマ選びから、愉しさ満喫のカーライフまでサポートする、幅広い活動を心掛けるモータージャーナリスト。バラエティ番組のMCを務める一方、官公庁の委員等も務める。レーシングチーム圭rallyprojectを主宰し、チームオーナー&ドライバーとしてラリーにも参戦中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長。日本・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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ドキドキワクワクのクルマ選びから、愉しさ満喫のカーライフまでサポートする、幅広い活動を心掛けるモータージャーナリスト。バラエティ番組のMCを務める一方、官公庁の委員等も務める。レーシングチーム圭rallyprojectを主宰し、チームオーナー&ドライバーとしてラリーにも参戦中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長。日本・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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