輸入車
更新日:2026.01.19 / 掲載日:2026.01.19
【グランカングー】7人乗れる、いろいろ使える! 遊べるミニバンが登場【ルノー】

文●内田俊一 写真●ユニット・コンパス
ルノージャポンは2月5日からカングーの7人乗りモデルの特別仕様車、グランカングークルールの販売を開始すると発表。価格は459万円だ。
日本はダブルバックでなければ

実はこのグランカングー、2023年に開催されたカングージャンボリーでお披露目されていたが、そこから2年少々経っての導入となった。その理由はダブルバックドア(リアゲートが観音開き)仕様を望んだからだ。実は本国でもグランカングーのダブルバックドア仕様は存在せず、全て跳ね上げ式テールゲートのため、新たな開発が必要だったのだ。
改めてグランカングー クルールの仕様を見ると、過去特別仕様車だったカングー クルールで大好評だったベージュサーフのボディ色に、ブラックバンパー、ダブルバックドア、16インチのスチールホイール。そして7人乗りのシートに加えエクステンデットグリップ機能(路面状況に応じてエンジン出力をコントロールしグリップさせるもの)と、オールシーズンタイヤ(ミシュランクライメート)を装着。まさにカングーファンが望む3種の神器(ブラックバンパー、ダブルバックドア、スチールホイール)を備えた日本のみのクルマに仕上がっている。

ホイールベース延長でスライドドアの大きさも拡大

ルノーではグランカングーを、輸入車Cセグメント初の本格的な7シーターと呼んでいる。通常のカングーの全長が4490mmに対し、4910mmとなるが、そのほとんどをホイールベース(2715mmから3100mm)の延長だ。しかもロングホイールベースになったことからスライドドアも新設計し、改めて7シーターとして作り直された。因みにスライドドアが大型化したことで操作が重くなる懸念もあるが、ルノージャポンによると通常12kg程度の力が必要になるのに対し、グランカングーは7kgほどなので決して重くはないという。
また2列目シートがダブルフォールディングするため83cmという開口部と相まって乗降性は非常に高い(通常のカングーは65cm)。

そしてあえてダブルバックドアにこだわったのは、過去のカングーで人気だったことに加え、全長が長くなったことからハッチゲートだと跳ね上げた際にさらに後ろに余裕が必要になってしまう。しかしダブルバックドアであればそこまでの必要はないことも大きな理由だった。
シートは2列目、3列目とも独立型で、かつ13cmのスライド機能が備わるとともに取り外しも可能だ。また、助手席、2列目(中央以外)、3列目シートはISOFIXに対応している。積載量も7人乗り状態で500リッターから、シートをすべて外すと3050リッターまで拡大する。



本国でフル乗車で徹底テスト! 本当に使える3列目シートに

パワートレインは1.3リッターガソリンターボエンジンに7速EDCが組み合わされる。131ps、240Nmという出力とトルクに対し、1690kgという車重に加え、7人乗りということで一見非力なように感じるが、ルノージャポンの関係者によると、「本国で開発時にフル乗車で何度もテストしています。特に役員が3列目に座ってテストしたうえでOKを出しています。本格的な7人乗りのMPVを作るのが本来の目的でしたので、3列目の座り心地や快適性とともに、動力性能に関しては開発の一最初から重点を置かれていました」とコメントしていたので安心できそうだ。



輸入CセグメントMPV市場は5人乗りよりも7人乗りが売れている。これまでカングーは5人乗りのみであったが、ここで7人乗りが登場したことで、競合他車のアドバンテージを大きく取り返すことになる。ユーザーにとっても選択肢が増えることのメリットは大きそうだ。

