輸入車
更新日:2025.11.10 / 掲載日:2025.11.10
オンでもオフでも一流の走り。メルセデス・ベンツの4WD技術「4マチック」を深掘り

[4WDであることを意識させない高度な制御技術]オンでもオフでも一流の走りを実現する
文●ユニット・コンパス 写真●メルセデス・ベンツ
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年12号「最新グレードから究極モデルまで!メルセデスSUVの知性と野性」記事の内容です)
ドライバーが特別なドライビングテクニックを持たずともあらゆるシーンにおいて最適な走りを実現する。それが4マチックだ。
4マチックの進化で真にマルチなSUVに
メルセデスのSUVは、日常的なシーンでは上質な乗用車として違和感なく扱えるのが魅力。それでいながら、ひとたび悪路に踏み入れば、クロスカントリー4WD顔負けの走りを披露する。そうした極限的なシーンだけでなく、突然の豪雨や雪道などでも安定して走行できる。
それを実現させるのが、独自のAWD技術である「4マチック」。タイヤの状況をリアルタイムで監視し、路面状況に応じて自動でトルクを配分。さらにブレーキ制御とも連携することで4輪を緻密に制御する。

現在のシステムは、電子制御多板クラッチとアクチュエーターにより前後輪間のトルクを瞬時に切り替える。メルセデスはこの作り込みが巧みで、ドライバーはシステムの制御を意識することなく、ハンドルを行きたい方向に向けるだけで走りきれてしまう。そのときにも機械的なショックやノイズが少ないため、上質な乗り味を損なわない。

さらに電動化モデルでは、モーターならではの瞬時のトルク調整により緻密なトラクション制御が可能に。従来のメカ式では到達できなかった知的で効率的な4WDへと成長。これからもメルセデスの4マチック技術は進化を続けていく。

