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更新日:2025.07.29 / 掲載日:2025.07.29
アウディ反撃開始! まずは人気SUVのQ5と航続距離トップのA6をお披露目

文と写真●ユニット・コンパス
いよいよアウディの新型車攻勢が始まろうとしています。その先駆けとなるのが、ベストセラーSUVである新型Q5と電気自動車のA6。2025年7月24日、都内でアウディは新型車を一挙に公開しました。
電気自動車への準備を行いつつ日本市場向けにエンジン車も投入

フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社代表取締役社長兼アウディ ブランド ディレクターのマティアス シェーパース氏によるビジネスアップデートからスタートした発表会。
そのなかで、電気自動車ビジネスについての最新情報も紹介されました。それによれば、アウディは販売店への急速充電器設置がほぼ完了。ポルシェやVW、レクサスが参加する充電ネットワーク「PCA」の急速充電器は395基に到達しています。さらに都市部ユーザー向けの利便性をあげるための施策として、最大出力150kW急速充電を備える「アウディ・チャージング・ハブ芝公園」や「アウディ・チャージング・ステーション厚木」といった施設をオープンさせています。こうした投資により、電気自動車を利用するための環境はかなり整ったとマティアス シェーパース氏は主張しています。
その一方で、日本の市場がまだまだガソリン車を求めている現状も認識。そうしたユーザーにむけてエンジンを搭載した新型車を今後も導入していく方針を明らかにし、「バランスの良いポートフォリオを展開する」と語りました。



全方位で進化した第3世代Q5/Q5スポーツバック

世界的な人気モデルであるプレミアムSUVのQ5。第3世代となる新型でもオーソドックスなSUVである「Q5」とクーペライクな「Q5スポーツバック」の2タイプをラインアップ。価格は760万円から1058万円で、導入記念限定車「edition one」が919万円から954万円となっています。
新開発のPPC(プレミアム プラットフォーム コンバッション)を採用することで、装備、安全性、走行性能など全方位でレベルアップ。助手席にもモニターが搭載できる「MMIパノラマディスプレイ」や発光パターンが変えられるライティングシステムなど新しいテクノロジーを採用しています。
すべてのパワートレインに48VのマイルドHVシステム「MHEV plus」を標準装備したのがポイントで、パワーと効率、スムーズな走りを実現。「MHEV plus」は、状況によっては完全な電動走行も可能となる、よりストロングHVに近いシステムです。






走行距離は最長で846km! A6 e-tronがEVの世界を広げる

電気自動車のデメリットである一充電あたりの走行距離を大きく伸長させた新時代のプレミアムEVがA6 e-tronです。
セダンタイプのA6 e-tronに加えて、ステーションワゴンスタイルのA6アバント e-tronもラインアップ。よりスポーティな高性能グレードは「S6」と従来の命名スタイルを受け継いでいます。価格は981万円から1471万円。クリーンエネルギー自動車導入促進(CEV)補助金の対象車で、52万8000円から68万8000円が交付されます。
メカニズムの基本にポルシェと共同開発した最新の「PPE(プレミアム プラットフォーム エレクトリック)」を採用。駆動用バッテリーの総電力量は100kWhで、アウディ史上もっとも優れた空力性能やマネジメントシステムにより、一充電走行距離769km(WLTCモード)を実現(A6アバント e-tron パフォーマンス)。さらにオプションのレンジプラスパッケージを装着すれば、一充電走行距離は国内最長の846kmになるとのこと。
走行抵抗となる空気の壁は電気自動車の開発におけるキーテクノロジーのひとつで、空気抵抗を表すCd値は脅威の0.21! ひと昔前ではCd値0.25あたりでも「エアロフォルム」などと呼ばれていたほど。空気抵抗が少ないととくに高速道路の巡航で有利で、車内の騒音レベルも少なくなるので快適性にも貢献します。
A6 e-tronおよびA6アバント e-tronは、まさに新時代のプレミアム電気自動車といえるでしょう。






