輸入車
更新日:2025.07.12 / 掲載日:2025.07.12
これが未来のジャガーだ!「タイプ00」が放つ“大胆不敵”なデザインコンセプト

JAGUAR TYPE 00【グーワールド コラム/コンセプトモデル】
文と写真●ユニット・コンパス
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(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年8月号の内容です)
次世代ジャガーコンセプトが東京の会場にやってきた!

2025年5月、東京のアートスペースにて「TOKYO FUTURE 00」というイベントが開催された。著名なアーティストであるYOSHIROTTEN氏とジャガーのコラボレーションによって実現したこのイベントでは、ジャガーのコンセプトカー「TYPE 00(タイプ ゼロゼロ)」をアジア初公開。 このモデルは、昨年12月にフロリダ州で行われたマイアミアートウィークでワールドプレミアされたもので、ついに東京にも上陸したのだ。すでに各種メディアで「TYPE 00」を目にした人は、「これが新しいジャガー?」と度肝を抜かれたはず。
ジャガーといえばクラシックなデザインの英国車というイメージが強いが、「TYPE 00」はその真逆の方向性。ジャガーは一体どうなってしまうのか……という不安をよそに、実際に目の当たりにすると存在感が際立っていることに気づく。これは、「Copy Nothing(何ものにもとらわれない)」というジャガー創業時の精神を形にしたもの。光、色、音の調和が織り成す没入型ビジュアルインスタレーションが展開される会場内では、ジャガーが目指す新しい世界観を垣間見ることができた。最近のジャガーは多彩なモデルバリエーションを構築し、幅広いユーザー層にアピールしてきた。一方、将来のジャガーのターゲットは若く鋭い感性を備えたリッチ層であり、ジャガー創業当時のようなハイエンドブランドを目指す心意気が伝わってくる。もちろん従来の顧客層にもアピールするモデルは展開されるはずだが、「FEARLESS CREATIVITY(大胆不敵なクリエイティビティ)」なブランドにするには、イメージを牽引するハイエンドモデルのデザインコンセプトを世に知らしめたい。そんな意図が見え隠れするのだ。
ところで、このデザインをまとったクルマは実際に発売されるのか気になる人も多いだろう。JLRでジャガーのマネージングディレクターに就くロードン・グローバー氏によると、「TYPE 00」の方向性は将来の4ドアGTに惜しみなく投入されるとのこと。ジャガー史上で最もパワフルな1000馬力超えのパワートレインを搭載したBEV(バッテリー式電気自動車)で、その走りも大いに期待できそう。
なお、アーティストのYOSHIROTTEN氏は「細部へのこだわり、美しいフォルム、そして鮮やかな色に魅せられました。ありふれたものではなく、完全に新しいものを創造したいというジャガーの想いに、私は深く共感しました」と語る。今後のジャガーの動向には要注目だ。

