輸入車
更新日:2025.05.05 / 掲載日:2025.05.04
ジープ・ラングラーで駆ける!冒険心かき立てる林道ドライブ

輸入車で行く感動体験[わがまま旅2025]
写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年6号「輸入車で行く感動体験[わがまま旅2025]」記事の内容です)
旅は、スマホで得たデジタルな情報をリアルな体験へと変えてくれる。そしてクルマなら、そこへ道さえ続いていれば、いつでも出かけられるのだ。さあ、行こう。心のままに従う、わがまま旅へ!新車からオススメ中古車、最新トレンド情報をお届けします。
[感動ドライブその1]気分は恐竜映画の主人公!? 太古の地球を巡る林道ドライブ

文と写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
森林を冒険するのにぴったりの輸入車といえば、輸入車きってのアウトドア派ラングラーアンリミテッドだろう。ブランドを代表するラングラーの悪路走破性能があれば、たとえ初めての林道コースだって鼻歌交じりだ。
心躍る太古のロマンを求めていざドライブへ
ドキュメンタリー番組が好きで、動物や地球の歴史モノがあるとつい録画予約をしてしまう。デジタル社会に対する無意識の反逆か現実逃避かはわからないが、人間の常識を超えた世界にワクワクするのだ。
なのでドライブのテーマはすぐに決まった。日常を忘れられる自然を楽しめる場所がいい。日本には優れた自然がたくさんあるが、今回は東京から日帰りできるところで探してみた。そんなときに出会ったのが、「チバニアン期」という言葉だった。
地球の誕生は46億年前だとされ、地質により年代が区分され研究の対象となってきた。ちなみに、恐竜が生きていたとされるのは中生代ジュラ紀だ。そうした時代の区分には、生物の化石などとともに地磁気の逆転の記録も使われるのだという。なんと地球は過去何度か地磁気の向きが逆になっていたそうな。そして、千葉県市原市の地層からも地磁気逆転の記録が見つかったのだ。その期間は約77万4千年前から12万9千年前。そこでその時代を、ラテン語で千葉の時代を意味する「チバニアン期」と名付けることになった。我々のルーツであるホモ・サピエンスが生まれたのもこの年代だ。
千葉というと海岸線沿いがメジャーなドライブルートだが、じつは山間にもおもしろい道がたくさんある。今回はチバニアン期に思いを馳せるドライブとして、地層が見つかった養老川に近いエリアの林道を、ジープのラングラーアンリミテッドで走ることにした。
東京から千葉へのルートはお馴染みのアクアライン。高速道路においても現行型ラングラーアンリミテッドは快適そのもの。乗り心地もいいし、新しくなったインフォテインメント機能がとにかく使いやすい。画面サイズも大きいし、スマホ連携がワイヤレスになったことで一気に利便性がアップしている。マイナーチェンジでフロントガラスが強固なゴリラガラスになったおかげで飛び石に対する恐怖が薄れたのも、地味にありがたい改良だ。
都心から約1時間半、平地から丘陵地域に入ると視界が緑に覆われてきた。片側1車線のつづら折りをリズミカルにラングラーは駆ける。狭い道を地元ドライバーはけっこうなペースで走るし、対向車線のトラックとバンバンすれ違うのだが、普通のSUVに近い感覚で走れるのだから立派。本格クロカンとは思えない完成度の高い走りだ。
ナビが示す林道の入り口に到着。これからはいよいよ林道ドライブ、いやでも気が引き締まる!

[ジープ ラングラー アンリミテッド]ジープを代表する車種が大幅改良でさらに便利に!

ジープを代表する本格クロスカントリー4WD。歴代モデルのDNAを受け継いだデザイン、抜群の悪路走破性能により多くのファンを持つモデルだ。2024年5月のマイナーチェンジでは外装の小変更とともにインフォテインメント機能を強化し全グレードに標準装備している。
ジープ ラングラーアンリミテッド サハラ(8速AT) ●全長×全幅×全高:4870×1895×1845mm ●ホイールベース:3010mm ●車両重量:2000kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1995cc ●最高出力:272ps/5250rpm ●最大トルク:40.8kgm/3000rpm ●新車価格:799万円〜889万円(ラングラーアンリミテッド 全グレード)


偶然の出会いもドライブの楽しみ

非日常的な体験が楽しめる林道ドライブ
林道はそもそも森林の管理や地域住民のために作られた道。なので、公道ではあるが、観光客が我が物顔で走るのもマナー違反。また、全幅の広いクルマ(1900mm以上)では入れない場所も多い。
千葉の林道は道が比較的平坦で、未舗装初心者でも走りやすいのが魅力。とはいえ悪天候の後だとぬかるみに足もとをすくわれるリスクだってあるので、くれぐれも油断は禁物。コースオフして横転なんてことになれば目も当てられない。そんなほどよい緊張を味わいながら「チバニアン期」をイメージさせるようなフォトスポットを探した。
無事、林道を走り抜けると一気に視界が明るくなった。森から出たので物理的にそうなのだが、日常に戻ってきたという気分的なこともあるに違いない。ホッとしながら道を走っていると駅に出会った。
単線の駅舎はまるでドラマの一場面のよう。沿線には植えられた菜の花が満開で、観光客たちが自撮りを楽しんでいる。
そうこうしていると、向こうから味のある汽車がやってきた。あわててカメラを構えて1枚。後日調べたら46年前に製造された車両だそうだ。こんな予期せぬ出会いもドライブの醍醐味。やっぱりクルマは楽しい。

[ライバルモデル]本格的なアウトドアレジャーにも挑戦できるSUVモデルたち
フォルクスワーゲン ティグアン

第3世代に進化して登場したVWのベストセラーSUV。従来よりも力強さを増したデザインが特徴で、メカニズムの見どころは48Vマイルドハイブリッドシステムの採用。全方位でレベルアップした実力派だ。
新車価格:487万1000円〜653万2000円(ティグアン 全グレード)
ランドローバー ディスカバリー スポーツ

ランドローバーのなかで上質なファミリーカーという位置付けのディスカバリー。スポーツはその名のとおり、テイストをオンロードよりにしたもので、長距離移動が得意。もちろん悪路走破性能も高い。
新車価格:708万円〜1016万円(ディスカバリースポーツ 全グレード)