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更新日:2025.04.14 / 掲載日:2025.04.14
MINI「ジョン・クーパー・ワークスE」 電動化で進化した高性能モデルの魅力

MINI JOHN COOPER WORKS E【グーワールド コラム/ニューモデル】
文と写真●ユニット・コンパス
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(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年5月号の内容です)
ジョン・クーパー・ワークスの電動化モデルが日本上陸!
2023年のMINIカントリーマンを皮切りに、新世代モデルが次々と投入されているMINIブランド。そんな追い風もあり、2024年の新車販売台数は1万7165台(日本自動車輸入組合のデータ)、モデル別販売台数は2016年から9年連続でMINIが首位となっている。また、MINIクーパーが2024-2025 インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。破竹の勢いが止まらないMINIだが、今回そのトリを飾る「MINI ジョン・クーパー・ワークスE」がお披露目された。
会場には往年のミニ・モンテカルロラリー仕様とともに、今回の主役であるジョン・クーパー・ワークス(以下JCW)のルックスをまとったMINI3ドアとエースマンが並ぶ。ここで「JCWは昨年すでに発表済みでは?」と思うかもしれないが、じつは今回発表されたのはJCWのBEV、つまり電気自動車なのだ。だからモデル名も「JCW E」という名称となる。ここ最近のMINIはパワートレインの多様化戦略を推し進めており、現行型MINIも内燃機関とBEVの二本立てとなっている。それゆえ、高性能バージョンのJCWにもBEVが設定されたというわけだ。そしてBEV専用のエースマンにも待望のJCWが選択可能となっている。
まずはエクステリアに注目してみよう。会場で目の当たりにすると、スタンダードなMINIとは一線を画する凄みを感じる。赤色のボンネットストライプやルーフ、ミラーキャップなどはガソリン車と同じだが、フロントグリルは閉じられており空気抵抗はガソリン車よりも低減されている。リアバンパーのディフューザー、リアスポイラーも装着され、見るからに速そうなたたずまいである。
インテリアはデジタル化が推し進められており、運転に必要な情報はヘッドアップディスプレイに表示される。センターディスプレイには直径240㎜の高品質なガラスが用いられ、高感度タッチ機能を実現。AR機能付きナビをはじめ、メディアや電話、エアコンなどの各種機能はスマートフォンのような直感的な操作が可能だという。
JCWゆえ最も気になるのは、パワートレイン。3ドア、エースマンともに最高出力190kW(258馬力)、最大トルク350Nm(35.7㎏m)というハイパワーを発揮。前者はガソリン車の170kWを上まわるから驚きだ。一充電走行距離は3ドアが421km、エースマンが403kmと、BEVとしての実用性も申し分なし。今後のホットハッチBEVの可能性を示す重要なモデルになりそうだ。


MINI JOHN COOPER WORKS E

スタンダードな3ドアモデルは、BEV専用のルックスでガソリン車と差別化。インテリアもレーシーな仕上げとなる。

MINI JOHN COOPER WORKS ACEMAN E

新世代MINIの新顔であるエースマンをベースにしたJCW。5ドアのクロスオーバーで実用性がより高められている。
