輸入車
更新日:2025.01.15 / 掲載日:2025.01.15
“今年の1台”ホンダ フリードに。輸入車は4台がノミネート【日本カー・オブ・ザ・イヤー】

JAPAN CAR OF THE YEAR 2024-2025【グーワールド コラム/イベント】
文●ユニット・コンパス 写真●日本カー・オブ・ザ・イヤー
問い合わせ:日本カー・オブ・ザ・イヤー
URL:https://www.jcoty.org
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年2月号の内容です)
日本カー・オブ・ザ・イヤーはホンダ フリードが受賞へ
年末の風物詩といえば、日本カー・オブ・ザ・イヤー。その年の最も優れたクルマを称える賞典で、1980年の開催以来今年で45回目である。今年も数多くの魅力的なクルマがノミネートしたが、栄えある日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのはホンダ フリードだった。ミニバンの受賞は今回が初とのこと。また、ホンダとしては2010年のCR-Z以来、14年ぶりの快挙となった。
今回受賞したフリードは通算3代目のモデルで、全長4310mm、全幅1695mm(クロスターを除く)、全高1755mm(FF車)のコンパクトミニバン。ステップワゴンよりも身近な存在で取りまわしがよいのが特徴だ。さらに新型では使い勝手のよさや、ガソリンエンジンのほか独自のハイブリッドシステム「e:HEV」を導入したことも話題に。特にハイブリッドモデルではWLTCモードで最大25.6㎞/ℓという低燃費を実現したことも評価された。今年ノミネートされたモデルは高価格車が多く、幅広いユーザーに手が届きやすい価格だったということも評価につながった。
最も得票数が多いモデルに贈られる「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」は、MINI クーパーが受賞した。得票数はホンダ フリード(220点)、マツダ CX-80(196点)に続き172点の3位と大健闘。シンプルな小型ボディに痛快なドライブフィール、そしてユーザーが期待するすべてを高次元で進化させた意欲作だ。EVとガソリンエンジンを同時にラインアップするMINIは、多様なニーズに応えるモデルとして高く評価された。BMW7シリーズと同等の安全装備や運転支援システムを装備するほか、コックピットのデジタル化、リサイクル素材の積極的採用など、実用性と遊び心を両立したことも受賞へとつながっている。
輸入車の健闘が光ったのも今年の特徴だろう。4台もの輸入車が10ベストカーに選ばれたのだ。いずれもEVとなっており、電動化モデルの普及をリアルに感じさせるラインアップとなった。
電動化による持続可能性を追求するボルボから登場したEX30は、完成度の高さとデザインセンスが高評価。中国のBYD シールは、リーズナブルな価格ながら本格的なEVで、今後の売れ行きに注目が集まる。韓国ヒョンデのアイオニック5 Nは、EVでありながらスポーツモデルという斬新なコンセプト。まさに多様性の時代を象徴するような顔ぶれとなった。
2024-2025 インポート・カー・オブ・ザ・イヤー[MINI クーパー]

デザインはモダンにリニューアルされているものの、ひと目でMINIとわかるデザインは秀逸。今回はガソリン、電気自動車の同時ラインアップとなる。
2024-2025 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー[三菱 トライトン]

昨年のデリカミニに続き、今年はトライトンでデザイン賞を獲得した三菱。存在感のあるデザインと日本では稀有なピックアップトラックは選考委員の心を惹きつけていた。
2024-2025 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー[ホンダ CR-V e:FCEV]

クラリティで燃料電池車の知見を高めてきたホンダ。今回は、CR-Vをベースとした「e:FCEV」が受賞。外部充電が可能なFCEVとして使い勝手を高めたことも高評価に。
2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞[マツダ e-SKYACTIV R-EV]

ロータリーの実用化に大きな貢献をしたマツダは、発電機としてロータリーを用いる新たなフェーズへ。今後の展開にも期待が寄せられる。