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更新日:2023.03.04 / 掲載日:2023.03.04
メルセデス・マイバッハ GLS 装備と性能を共に磨き上げたハイクラスモデル
MERCEDES-MAYBACH GLS【グーワールド コラム/ニューモデル】
文●九島辰也 写真●内藤敬仁、メルセデス・ベンツ
問い合わせ:メルセデス・コール TEL:0120-190-610 URL:https://www.mercedes-benz.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年4月号の内容です)
ウルトララグジュアリーを実現メルセデスのもうひとつの顔
メルセデスというのはどこまで欲張りなのだろう。AクラスからSクラスまでのパッセンジャーカーと、頭にGLの文字をつけたSUVでフルラインアップを完成させたら、今度はEQシリーズでBEVもあらゆるカテゴリーに対応し始めた。総合自動車メーカーとはまさにこのことである。
なんて感心している場合じゃない。通常のラインアップの上にメルセデス・マイバッハが君臨するのを忘れてはならない。パフォーマンスはもちろん贅を尽くした究極のモデル群だ。今回ステアリングを握ったGLS 600 4MATICはまさにその1台。GLSをベースにしながらまた違ったオーラを放つ。ベントレーやロールスロイスに負けない存在感を醸し出す仕上がりだ。3000万円に届きそうなプライスがそれを物語っている。
エクステリアはGLSをベースにハイグロスクロームグリルや専用の23インチマルチスポークアルミホイールで化粧された。只者でない雰囲気プンプン。インテリアもそう。独特なレザーの配色はこれまでの高級車と違う。豪華クルーザーのようなカラーコンビネーションだ。
そして、その走りも極めて上質。4L V8ツインターボの加速はとても力強く、それをけたたましい音で走らせるのではなく上品に走らせる。マイルドハイブリッドとしてのモーターの使い方がうまいのだろう。どの領域でもスーッと加速する感覚で滑るように走る。
そんな走りなので、キャビンは遮音性が高く常に静か。喧騒が広がる外界と遮断された空間が用意されている。電子制御によるボディコントロールも見事に制御され、フラットライドのエレガントな乗り心地を生み出している。
GLSをベースにしたメルセデス・マイバッハの仕上がりはさすがのひと言。スタンダードモデルを単に豪華に仕上げたのではないことを強く感じた。まさにライバルはベントレーやロールスロイスなのだろう。ドイツ製高級車はこうであるという強いメッセージを受け取った気になった。
MERCEDES-MAYBACH S-Class
そもそも高級車の代名詞であるSクラスをさらにゴージャスに仕上げたのがマイバッハSクラス。写真は世界150台(日本13台)の限定車で、5600万円のプライスタグが付く。