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新車値引き情報
掲載日:2023.05.26 / 更新日:2023.05.26

X氏の値引き大作戦 N-BOX 17.3万円引きを名うてのベテランが引き出す!

コロナ禍で続出する大問題 名うてのベテランが大苦戦 起死回生の必殺技で大逆転

【プロローグ】 妻が主に使っているムーヴ(平成24年式)が10年を超えたところで、小さな不調が目立ってきました。3か月後に5回目の車検を控え、ついに買い替えを決断。還暦を超えた我々夫婦の年齢から今度のクルマが最後のセカンドカーとなりそうです。

 私はかつての勤務先で安全運転管理者として若手の運転指導などを担当していたこともあり、これまで妻や子どもたちの運転にも人一倍厳しくいって鍛えてきました。そのかいあってか、妻もこれまで無事故です。

 しかし、近頃は夫婦揃って視力や反射神経の衰えを実感。「年だなぁ……」と嘆く今日この頃です(笑)。
 そこで、今回のクルマ選びの重要なポイントは「最新の安全機構」とし、いままでは愛知県という土地柄からMAX→ミラ→ムーヴとトヨタ系のダイハツ車を乗り継いできましたが、今回は「メーカーにはこだわらずに選びたい」と思っています。

 候補車の選択に際して、妻から「孫たちと出かけることが多くなってきたので、車内が広く、高さもあって後席のチャイルドシートに乗せやすいクルマ」との希望が出たので、スーパーハイト系を狙います。

 また、私が運転し、妻が助手席に乗る場合もあるので「冬でもお尻が暖かいシートヒーターが左右両席に欲しい!」との要望も出てきました。今回は“奥様ファースト”なので、これにもしっかり応えましょう。

 2年前、レクサスISを購入したときは「私が交渉して妻がレポートする」というかたちで「X氏の値引き大作戦」に参加させていただきました。値引きゼロの“レクサスルール”には苦戦を強いられましたが、なんとか「値引き10万7000円」をもぎ取って、満点を獲得。松本さんからは名うてのベテランと称していただきました。今回も“年の功”を披露できればいいのですが……。

【交渉1日目】 まずはスペーシア。応対してくれたのは若い女性セールスさん。試乗中、こちらの質問にはカタログを見て確認しながら答えてくれました。妻は「エンジン音がやや大きく、ちょっと気になる」とのこと。

▼スペーシア
値引き3万円 下取り6万円 支払い総額167万円(付属品3万8280円を含む)
 最初はこんなものでしょう。

 次は日産A店。ルークスの試乗車はプロパイロット仕様のハイウェイスターで、今乗っているムーヴと比べると、走行性能も乗り心地も雲泥の差。妻も「10年経つと格段の違いね」と驚いていました。

「妻が近所の買い物などに使うクルマなのでナビは必要ありません。付属品も必要最小限で見積もりをお願いします」
「わかりました。でも、ルークスは軽自動車といっても200万円近くになりますよ」

 こちらが暗に「なるべく安く買いたい」と伝えているのに、逆なでするように「200万円は当たり前」みたいなフレーズを当たり前のような顔をしておっしゃる。これには思わず妻と顔を見合わせ、言葉を失ってしまいました。

▼ルークス
値引き8万円 支払い総額180万円(付属品9万5400円を含む)

 ムーヴの下取りを絡めて交渉を進めれば、もっと安くなりそうです。しかし、クルマは買う時だけでなく、点検や車検などで長く付き合うことになるので、セールスさんとの信頼関係も大切です。この方とは相性が悪そうなので、これ以上の突っ込んだやり取りは遠慮しました。

 日産との商談後、妻に感想を訊ねると「スペーシアとルークスは何となくピンとこない」とのこと。どちらのディーラーもお客さんが少なくて活気もなく、セールスさんのノリもいまひとつで、値引き額も想定していたよりかなり低い。コロナ禍と半導体不足による生産調整で納期が大きく遅れているため、売り手側のモチベーションが下がっているように感じました。


納期の遅れで車検切れアウト!? ワンプライスの壁が崩せない!

【2日目】 11年落ち8万8000km走行のムーヴの相場を知るため、インターネットの買取り一括査定を試してみました。数社に査定を出してもらったところ、3万円から6万円の値が付きました。1社だけ8万円を提示してきたけれど「すぐに引き渡す」との条件付きなので、残念ながらこれには応じられません。ともあれ、今後はこれを目安に商談していきます。

【3日目】 初めてホンダのディーラーへ。トヨタに比べてこぢんまりとして、なんとなく活気がありません。あくまで個人の感想ですが……(笑)。
 応対してくれたのは30代のセールスさん。気さくな話ぶりで、やり手という印象です。

 N-BOXとN-WGNともにエンジンの吹けが良く、出足はスムーズ。ハンドリングも良好で装備も充実しています。我が家のムーヴとはこれも雲泥の差。さすが、ベストセラーカーです。

 セールスさんは開口一番「試乗していただければ他社との違いがわかっていただけます」といっていたけど、あながちセールストークではないなと感じました。妻も気に入った様子です。

 ただし、商談となると一見の客だけに慎重。値引きに話が及ぶとN-BOXもN-WGNも「10万円くらい」と、はっきりした数字を出してきません。

 そこで「下取りにムーヴを出した場合は?」と振ってみたところ「査定額は頑張って5万円」とのこと。最初から「値引き+下取りで20万円はいけるのでは?」と思っていましたが、意外に厳しいようです。

 続いて日産B店へ。先日のA店とは別経営のお店です。
 こちらのセールスさんはとても感じが良く、再びルークスに魅力を感じそうになったところで冷や水をかけるような情報が飛び出してしまいました。

「ルークスは近々モデルチェンジがあり、すでに生産調整に入っています。ご希望のメーカーオプションを付けた仕様はオーダーできません」
 これにはがっくり。なお、現行モデルの値引きは10万円。

 ルークスがだめなら兄弟車のeKスペースはどうか? 三菱に寄ってみましたが、こちらもデリカミニへの切り替えなどモデルチェンジが決まっていて、現行モデルはやはりオーダーストップでした。

 三菱の若いセールスさんはとても熱心で、好感度は抜群。帰り道、妻は「あの人から買ってあげたかった」と残念そうでした。我が家のクルマ選びでは「セールスさんの人柄」も大きなウエイトを占めます。

【4日目】 いよいよ本命のタントです。近所のダイハツへ。

 下取り車のムーヴを購入したA営業所ではなく、同じ会社ですが、あえて別のB営業所を選びました。A営業所には高校の後輩が店長を務めていたこともあってこれまで3台の軽自動車を購入しています。しかし、後輩は転勤してしまい、あとを引き継いだ女性セールスさんには「Xさんは黙っていても買ってくれるお客さん」と思われているようで、値引き交渉がやりにくい(女性に弱い?)。そこで、今回は営業所を変えるという作戦を採ったわけです。

 応対してくれたのは30代の中堅の男性セールスさん。これまでの経過を伝えて、
「会社の決まりでA営業所が交渉権を持っているというなら、断ってもらってもいいですよ。でも、我が家からはこちらの営業所のほうが近いので、いい条件さえ出してくれたら、こちらで購入したいと思っています」
「大丈夫です。頑張らせてもらいます!」
 まずはタントに試乗。妻の反応は「可もなく不可もなく、値段次第かな」とのことです。

 商談が始まったとたんに問題が発覚しました。
「タントは半導体の供給不足で生産が追いつきません。納期は早くて4か月、5か月以上かかる可能性もあります」

 これではムーヴの車検切れに間に合いそうにないし、へたをすると何か月もセカンドカーなしの生活を強いられることになってしまう。妻は「買い物や孫の送り迎えの度にレクサスを使うのはちょっと……」と渋っています。ほかの候補車は「早ければ1か月、遅れても2か月で納車できる」とのことなので安心していたのですが……。

 しかも値引きが渋い。「3万3000円引きのワンプライス価格」とのこと。“ワンプライス”とはダイハツ独特のいい方で「これ以上は引けない」という意味のようです。もっとも、過去の交渉では粘った結果“ツープライス”にも“スリープライス”にもなったけれど(笑)。

「我が家はダイハツ車を何台も乗り継いできたんだから、次回はそのあたりをくんでもっと頑張ってくださいね」
 これにて候補車との1回目の商談が終了しました。

 いままでの新車購入経験から買う気を見せてディーラーをまわると、その日から「これでもか!」というくらい電話がかかってきたり、自宅訪問の攻勢があったりするのですが、コロナ禍のためか、こういった昔ながらのオーソドックスな販売方法は時代にそぐわないのか、数日間経っても、どこのセールスさんからも何の売り込みもありません。拍子抜けしてしまいましたが、そのなかで唯一喰い付いてきたのはダイハツでした。

 一週間後「いかがですか?」と電話がありました。作戦会議で松本さんが「向こうから食いついてきた時がチャンス!」といっていたのを思い出し、一気に攻めてみようという気持ちになりました。


奥様ファーストにこだわれ! グレードUP作戦が炸裂!!

【5日目】 妻と相談した結果、狙いをタントとN-BOXに絞ることにしました。

 まずはダイハツへ。「お待ちしていました!」と元気に出迎えてくれると思いきや「Xさん、どうしてまた来てくれたんですか?」と予想外のお言葉……。

「どこのお店も私たち夫婦が一見さんと見えたのか売り込みをかけてこない中あなただけが電話をくれたからですよ」
「そうですか! 頑張らせてもらいます!」

 しかし、提示してきた条件は「ワンプライス3万3000円+端数カット」の値引き3万5658円で、支払い総額は180万円です。愛知県にはダイハツの販社が2社あったのですが、最近合併したため、強気な売り方をしてくるようです。

 ただし、ムーヴの下取りはこれまで最高の8万円。納車まで据え置きしてくれるとのことですが、問題は納期です。

「タントはムーヴの車検切れに間に合わないんですよね。さすがに何か月もセカンドカーなしではちょっと……。ほかの候補車はセーフなので、妻はタントに難色を示しています」
「それについてはご提案があります。うちで費用を全額負担して車検を通します。名義もそのままにしておくので納車までムーヴに乗っていてください」

 おおっ、車検切れ問題が一気に解決! これなら納車がいつになるか気にすることなく、乗り慣れたムーヴを使えます。
 この提案によって、妻も「だったらタントにしようか」といい出しました。しかし、妻が一番気に入っているのはN-BOXです。ここで妥協したら“奥様ファースト”のクルマ選びではなくなってしまいます。いったん態度を保留しました。

 続いてホンダへ。
「タントは納車に時間がかかりますが、ムーヴの車検費用を負担してくれるそうです。うちはダイハツのヘビーユーザーなので、値引きも頑張ってくれそうです。このままだとタントに傾いてしまいますよ」
「Xさんは付属品や点検パックを付けていないので、値引きの上乗せが難しいんです。前回の10万円が限界なんです」
「では、点検パックを付けることにします。それから妻が付けたいといっているのでドアバイザーとフロアマットとナンバーフレームも追加します」
 すると支払い総額190万円を提示してきました。

 ここで、月刊自家用車から学んだ「グレードアップ作戦」を仕掛けます。これまでLグレードを対象に見積もりを出してもらっていましたが、
「カスタムにグレードアップします。それからムーヴも下取りに出すので、支払い総額を190万円そのまま据え置きにできませんか?」
「う~ん……かなり厳しいですが、なんとか店長に掛け合ってみます。お待ちください」

 以下、夫婦の会話です。
「お前も本当はカスタムがいいんだろう?」
(嬉しそうに)「そりゃ、予算が許されるならカスタムのほうがいいに決まっているじゃん」

 しばらくしてセールスさんが戻ってきました。
「正直、厳しいです。でも、何とかN-BOXに乗っていただきたいので、Xさんにもご協力をお願いしたいことがあります。支払いは現金一括払いではなく、ホンダカードの会員になってクレジットを組んでいただきたいのですが……」
「我が家は住宅以外でローンを組んだことはありません。金利負担を考えると、やっぱり現金一括払いが得ですよね」
「おっしゃる通りですが、損のないようにします。ちょっと面倒をおかけするのですが、まずホンダカードで頭金としてカードの限度額である60万円を支払ってもらいます。そして残りの130万円をクレジットで支払う契約をしていただき、その第1回目の支払いが終わった後にクレジットを解約して残金を一括で支払ってもらいます。残金支払い時までに係る数千円の利子分はホンダカードのポイントキャッシュバックで相殺してお釣りがきます。初年度は年会費も無料なので、Xさんに損はさせません」

「ほぉ、なるほどね」
「正直、店長を相手にノーガードで打ち合うのはきついんです。ウンと言わせるためのアイテムがクレジット払いなんです。OKをいただければ、店長にもういちど掛け合って190万円の決裁を取ってきます! 解約手続きも私が責任をもってやります!」
「わかりました。そのかわりフロントガラスの撥水コーティングも無料で付けてください」
「わかりました! しばらくお待ちください」

 再び店の奥に消えます。そして10分ほどで現れました。
「店長のOKが出ました!」
「納車時はもちろんガソリンは満タンですよね」
「申し訳ありません。最近は店の決まりでガソリン満タンはできなくなってしまいました」
「じゃあ、自分でやるつもりだったんだけど、ムーヴに付けていたETCを無料で新車に付け替えてください」
「ちょっと整備の者に掛け合ってきます」

 すぐに戻ってきて、
「登録セットアップの2750円だけ負担していただければ何とかします」
「ありがとうございます」
 これで契約成立です。

 最終的な条件は車両本体と付属品12万4850円から17万2520円引き、下取り額8万8490円(リサイクル預託金8490円を含む)で、支払い総額は190万2750円。
 なお、納期は昨今では考えられないくらい早く、1か月ほどで納車となりました。

【追記】クレジットは1回目終了後、セールスさんがきちんと解約手続きを済ませてくれました。キャッシュバック分と利子分を相殺したところ、約3000円のプラスとなりました。

購入データ
HONDA N-BOX
カスタムL
From愛知県
トータル値引き 17.3万円
値引き採点 5
車両本体と付属品12万4850円から17万2520円引き(値引率8.8%)。高取り分と含めて採点は4とした。値引き合計が20万円もしくは値引き率が10%を超えたらウルトラCクラスの5。


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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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