新型車比較・ライバル車対決
更新日:2021.06.11 / 掲載日:2021.06.11

新型ヴェゼル・価格帯別ガチンコ比較【4】予算200万~250万円クラス

最新技術を惜しみなく注入したことで、大きな進化を遂げた新型ヴェゼル。もはやライバルはコンパクトSUVのみならず、ミドルSUVも視野に入るほどだ。ここでは価格帯別にヴェゼルのライバルモデルをチェックしてみたい。

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実力モデルが迎え撃つ、知られざる激戦区

 ガソリン車の排気量もe:HEVと同じ1.5L。エンジン性能自体は出力トルクともにe:HEVを上回るが、e:HEVの電動力は2L級と同等以上。e:HEVよりも車重が大幅に軽いとはいえ、1.5Lで約1.3tでは余力がなくて当然だ。簡単にいえば、燃費だけでなく、動力性能でもヴェゼルのガソリン車は普及仕様の感が強い。

 とはいえ、キャビン周りの実用性は他グレードと共通。装備などもe:HEVのXとほぼ同じ。安全運転支援機能も4WDシステムも基本的に共通している。実用志向のコンパクトSUVとしては、かなりの高コスパを感じさせてくれるモデルだ。

 同価格帯のライバル3車はいずれもコスパの高さがセールスポイントになるが、車格設定がかなり異なり、さらにそれぞれのキャラクターも異なっている。

 ヤリスクロスとスバルXVの実用性は別項でも述べたが、この2台は異なるパワートレーンによる走行性能の違いに留意する必要がある。ライズは今回扱うモデルでは最小クラスとなり、車格ベースで考えると割高な印象もあるが、動力性能面でもキャビン周りの実用性でもなかなか侮れない。コスパだけが売りのモデルではない。

HONDA ヴェゼル(ガソリン車)

●車両本体価格
G 227万9200円(FF) 249万9200円(4WD)

機能はHEVとほぼ共通、割り切った選択もアリ

車両重量とエンジン性能を比較すると、レジャー&ツーリングのアシとしては余裕がない。フィットなどのスモールクラスは上回るが、動力性能的には短中距離を中心にした用途向けと考えてもいい。フィット譲りの多彩な積載性や車両感覚を掴みやすい車体など日常用途にも適し、タウンユース主体でたまにレジャーというユーザーにはまとまりがいいだろう。

負荷がかかるシーンで物足りなさも感じるが、巧みなサスチューンがもたらす穏やかな走りは幅広いユーザーにオススメすることができる。

DAIHATSU/TOYOTA ロッキー/ライズ

●車両本体価格
170万5000~236万7200円(ロッキー)
167万9000~228万2200円(ライズ)

小気味良い走りは最大のアドバンテージ

車体サイズは登録車のSUVでは最小クラスだが、キャビンや荷室のスペースは1.3L級と同等以上。1L車ながらターボの採用により、動力性能も良好である。瞬発力の効いた加速性能や切れ味よく引き締まったフットワークはスポーティモデル的でもある。ゆったりした走行感覚よりホットハッチ的な刺激を好むユーザー向けだ。

ボディサイズのわりにはキャビン&荷室が広い印象。実用車としても優れた資質を持っていることが人気を集める理由だ。

TOYOTA ヤリスクロス(ガソリン車)

●車両本体価格
179万8000~244万1000円

余力感十分の走りが魅力。バランスの良さはトップレベル

悪路走行を前提としたSUV用途に向けたヤリスクロスの本命がガソリンの4WD車だ。ハードクロカンは厳しいものの悪路モードも備えた電子制御4WDを採用。1.5Lの3気筒は全開加速性能はスペック相応だが、巡航時の余力感に優れ、長距離燃費はガソリン車のトップクラス。SUVとしてのまとまりもハイブリッド車以上だ。

ガソリン車も最新エンジンを搭載。ハイブリッド車ほどの余力感はないが、低回転域の粘りや力感はガソリン車の方が上の印象だ。

SUBARU スバルXV(1.6L車)

●車両本体価格
220万~233万2000円

高回転を活かす変速制御で走りの味わいも見所あり

車格なりの余裕を求めるなら2L以上がベスト。1.6Lではさすがに非力なのだが、積極的なダウンシフトのおかげもあって、高回転を利用して伸びやかな加速を楽しむファントゥドライブには意外にあっている。最低地上高はe-BOXER車と共通だが、4WDのX-MODEが上位グレードに限定となる点は注意が必要。

変速制御を積極的に用いることで、素早い加速を実現。高速走行時の余力感は気になるが、1.6L車もなかなかの走りを披露する。

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●文:川島茂夫/月刊自家用車編集部

提供元:月刊自家用車

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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