新型車比較・ライバル車対決
更新日:2019.08.19 / 掲載日:2019.08.19

人気SUV16モデル狙うべきパワートレーンはこれだ!

「エンジンとトランスミッション」いわゆるパワートレーンは、クルマの実力を大きく左右する重要パートだ。特にSUVは人気の高まりと共に、特性が異なるパワートレーンを複数設定するモデルが増えてきている。ここではパワートレーンが選べる注目SUVを一堂に集め、おのおのどのパワートレーンがベストチョイスなのかをお教えしよう。
●解説:川島茂夫/編集部

どのパワートレーンにも強みや美点あり高価格ベストにあらず

市場の拡大と多様化によりSUVの定義も様変わりしている。もはやSUVは「クロカン4WD」を意味するのではなく、むしろ、ジャンルごと乗用車側に寄っているのが実情だ。

その流れを裏付けるようにワゴンやミニバン、スペシャリティの代替需要がSUV市場の発展の原動力でもあり、現在の隆盛はそのニーズに則した結果と考えるべきだろう。つまり、一般的なクルマ選びの視点が欠かせない。

その典型の一つが駆動方式だ。本来SUVには高い悪路走破性能が求められていたのだが、いまやそれを売りにするモデルの方が少ない。見晴らしの良いアイポイントや流麗なスタイリングなど、ユーザーの好みに合うかが重視される。中にはFF駆動しか設定しないモデル/グレードもあるほどだ。

むしろ今のSUV選びで重要になるのは、パワートレーンの選択だろう。どのSUVを選んだとしても車両重量は嵩みがちで、その重量ハンデは走りに影響してしまう。その問題を克服するために大抵のSUVは車格相応の標準的なガソリンエンジンなどのパワートレーンに加えて、ハイブリッドやディーゼルターボのような1ランク上の性能を持つパワートレーンを設定しているケースが多い。

ただし、やみくもに1ランク上を選んでおけば正解とも言い切れない。ハイブリッドやディーゼルターボはガソリンエンジンに比べると製造コストがかかるため、その分、車両価格も高くなってしまう。モデルによってはガソリン車とハイブリッド車の価格差が50万円を超えてしまうことも珍しくないのだ。

また得意とするフィールドも微妙に異なる。走行特性が異なることに加えて、ハイブリッドは燃費性能、ディーゼルターボはロングドライブ適性と、大まかにいっても強みの部分がかなり違う。

乗用車化が進んだとしてもSUVを求めるユーザーは、長距離レジャーやアウトドア趣味のアシグルマとして選ぶことが多い。つまり、他のジャンル以上に走りの質感や燃費、ロングドライブ適性は重要だ。ユーザーのフトロコ具合は人それぞれだが、限られた予算で最善のSUVを手に入れるためには、自らが求める用途に最適なパワートレーンを見極める必要がある。

ミドルSUVモデル

icon TOYOTA RAV4

2Lガソリン車
価格:260万8200~334万8000円171PS/21.1kg・mWLTCモード総合燃費:15.2~15.8km/L

2.5Lハイブリッド車
価格:320万2200~381万7800円【エンジン】178PS/22.5kg・m+【モーター】フロント:88kW/202N・m

いずれも最新ユニットを搭載するがキャラ的には2Lガソリン車が魅力

2Lガソリン車のエンジンは、燃費と動力性能を高水準で両立させたトヨタの新世代ユニット。発進用専用ギヤを備えたダイレクトシフトCVTや、新開発のダイナミックトルクベクタリングAWDを採用するなど、先代までとは別格の性能が与えられている。一方、ハイブリッド車は2.5LのTHS 2に加えて、4WD車には独立型の電動後輪駆動を組み合わせたE-Fourを採用。後輪駆動モーター出力は40kWとオフロード走行にも対応できる。価格面ではハイブリッド車が上級設定になるが、2Lガソリン車も普及仕様ではなく、実用SUVとしてバランスの取れた設計が与えられている。RAV4のキャラからすれば、2Lガソリン車の方がしっくりとくる。

ベストチョイス!「2Lガソリン車」走りの印象はスペック以上1ランク上と思うほど軽快

スペック的には豊かとは言い難い最大トルクだが、回転を抑えて加速する様は2LNAとは思えない力強さ。高速や登坂の急加速では排気量なりの余裕のなさも感じるが、一般走行なら2.5L級と比較しても遜色ない。素直なハンドリング性能も申し分ない。

2.5Lハイブリッド車

1.7t近い車重ながら電動走行レンジが広く、ハイブリッドの醍醐味も十分に味わえる。燃費のみならず、一般走行域での扱いやすさや余力も2L車を上回るが、オフロード適性やハンドリングの落ち着きは多少劣る。ガソリン車に比べると高い価格も少々気になる部分。

オススメグレード:アドベンチャー

エコプレミアムを求めてハイブリッドという選択もいいが、レジャーワゴンらしさやコスパまで含めるならば2L車が優等生。ダイナミックトルクベクタリングAWDまで標準装着となるアドベンチャーは買い得感も高い。

icon SUBARUフォレスター

2.5Lガソリン車
価格:280万8000~302万4000円184PS/24.4kg・mWLTCモード総合燃費:13.2km/L

2Lハイブリッド車
価格:309万9600円【エンジン】145PS/19.2kg・m+【モーター】10kW/65N・mWLTCモード総合燃費:14.0km/L

価格設定もほぼ同等レベルハイブリッド=上級設定にあらず

ガソリン車は2.5L(NA)を搭載。先代に比べると排気量が1クラス高い設定となった。他のモデルと同様にハイブリッド車は上位設定になるが、エンジンは2Lと1クラス下となり、ハイブリッドも1モーター/2クラッチを組み合わせた「e-BOXER」と呼ぶパラレル式。モーターの最高出力は10kWでしかない。電動らしいドライバビリティは楽しめても、2.5Lエンジンに対して性能面で上位とまでは言い難い。なお、ガソリン車もハイブリッド車もトランスミッションはCVTを採用し、駆動方式は4WDのみ。4WDシステムはスバル自慢のシンメトリカルAWDに、オフロード向けの走行制御を備えたXモードを採用している。いずれも悪路走破性能は優秀だ。

ベストチョイス「2.5Lガソリン車」弱点が少ない良パワーユニットバランスの良い走りが好印象

浅いアクセル開度の踏み込みでもう少し力強さが欲しいが、2.5Lの4気筒ユニットとしては十分な性能。中高速域でのゆとりと、スポーティなドライブフィールを求めるドライバーには最適だ。フットワークもオン/ラフロードで扱いやすく、乗り心地も良好。

2Lハイブリッド車

踏み込み直後の加速反応がハイブリッドらしく、巡航ギヤ維持力の向上にも繋がっているが、深い踏み込みでの加速は排気量プラスαレベルになってしまう。ハイブリッドならではのドライブフィールはあるが、他社のハイブリッド車に比べると魅力は希薄だ。

オススメグレード:X-BREAK

アウトドアテイストを強めた内外装の仕様も含めた選択だが、性能面の上乗せは標準装着タイヤがオールシーズン仕様になることくらい。コスパ優先ならば、2.5Lガソリン車の他グレードでもいい。

icon HONDA CR-V

1.5Lガソリンターボ車
価格:323万280~403万560円190PS/24.5kg・mJC08モード燃費:14.6~15.8km/L

2Lハイブリッド車
価格:378万4320~436万1040円【エンジン】145PS/17.8kg・m+【モーター】135kW/315N・mWLTCモード総合燃費:20.2~21.2km/L

走りはそれぞれに良さあり価格差も考慮して選ぶべし

ダウンサイジング型ターボを搭載する1.5Lのガソリンターボ車と、シリーズ式をベースに高速巡航用にエンジン直動機構を備えた「SPORT HYBRIDi-MMD」を搭載する2Lハイブリッド車を選べる。日本デビューに合わせて走りを徹底的に磨き上げてきたこともあり、ターボ車のみならずハイブリッド車も良質の走りを実現していることが特徴だ。3列仕様車が選べるのはターボ車のみだが、基本的なグレード構成や駆動方式は同じ。同グレードでターボ車とハイブリッド車の価格を比べてみると、その差は50万円強。ターボ車とハイブリッド車(FF)のJC08モード燃費の差は約10km/Lとなかなか大きいが、この価格差をどう考えるか?がポイントだ。

ベストチョイス「1.5Lガソリンターボ車」扱いやすい最新ターボハンドリング性能も優秀

スポーティな活発さはさほど感じないものの、最新のダウンサイジングターボらしく実用域での力感と巡航回転数の維持能力に優れている。コーナーでの収束性の良さに加えて、ライントレース性に優れたハンドリングを持つなど良質な走りを楽しめる。

2Lハイブリッド車

基本的な走行テイストはターボ車に近いが、車格を感じさせる重質な味わいがさらに強まる。電動駆動ならではの反応のよさと力強さが見所だが、直動巡航による余力感や燃費も見逃せない。走りそのものはターボ車よりも1ランク上の印象も。やや高め価格設定が弱み。

オススメグレード:1.5ターボ EX(4WD)

基本コンセプトがファミリー&レジャー向けのウェルバランス志向なので、ハイテクやエコ性能に特別なこだわりがなければガソリン車がいい。もちろん、プロパイロットは必須。3列シートが不要なら標準装備のXiがオススメだ。

icon NISSAN エクストレイル

2Lガソリン車
価格:223万1280~303万4800円147PS/21.1kg・mJC08モード燃費:15.6~16.4km/L

2Lハイブリッド車
価格:262万3320~330万2640円【エンジン】147PS/21.1kg・m+【モーター】30kW/160N・mJC08モード燃費:20.0~20.8km/L

ハイブリッド車も選べるがガソリン車との違いは僅か

2Lガソリン車とCVTを標準パワートレーンとし、その上位設定として2Lハイブリッド車を選ぶことができる。ただ、このハイブリッド車のシステムは、ガソリン車と同じ2L直4エンジンに1モーター2クラッチ型を追加したパラレル式。主動力源となるエンジンは同じユニットになるため、走りや燃費性能も大きく変わらない。ハイブリッド車の強みである燃費性能も、ガソリン車とハイブリッド車のJC08モード燃費の差は約30%に留まる。ガソリン車には3列7名乗り仕様が選べることを除けば、パワートレーン以外の装備&メカニズムの設定も同様で、4WD車は電子制御型を全グレードに設定。プロパイロットも選ぶことができる。

ベストチョイス「2Lガソリン車」出力特性に物足りなさはあるが走りのバランスは悪くない

ファミリー&レジャー向けのレジャーワゴンらしいウェルバランスが持ち味。多人数乗車での高速走行などではエンジンパワーに物足りなさを感じてしまうが、中速域までの加速やフットワークは、ファミリーワゴンらしい素直な特性を持つ。

2Lハイブリッド車

浅いアクセル開度での踏み込み初期加速や低負荷時での電動走行はハイブリッドらしい部分。巡航ギヤの維持力もガソリン車より優れるが、高速や登坂加速ではやはり排気量なりの動力性能だ。走りの適性はガソリン車と大きくは変わらない。

オススメグレード:20Xi(4WD)

基本コンセプトがファミリー&レジャー向けのウェルバランス志向なので、ハイテクやエコ性能に特別なこだわりがなければガソリン車がいい。もちろん、プロパイロットは必須。3列シートが不要なら標準装備のXiがオススメだ。

icon TOYOTA ハリアー

2Lガソリン車
価格:294万9480~432万4320円151PS/19.7kg・mJC08モード燃費:14.8~16.0km/L

2Lガソリンターボ車
価格:338万400~457万4880円231PS/35.7kg・mJC08モード燃費:12.8~13.0km/L

2.5Lハイブリッド車
価格:377万4600~495万3960円【エンジン】152PS/21.0kg・m+【モーター】F:105kW/270N・mR:50KW/139N・mJC08モード燃費:21.4km/L

他モデル以上に違いは大きい。価格差が格を雄弁に物語る

サイズや排気量設定ではRAV4と同クラスになるが、ハード面では一世代前の設計。マイナーチェンジで追加された2Lターボ車のエンジンは新世代設計だが、2Lガソリン車(NA)と2.5Lハイブリッド車は、一世代前のパワーユニットが使われている。最も2.5LのTHS 2とE-Fourを採用するハイブリッド車は、最上位グレードらしい実力を備えており見劣りはしないが、2Lガソリン車は、車格に対しても明らかに低めの設定。走りに関しては相応の割り切りが必要だ。

エコプレミアムのハイブリッド、スポーティ&ツーリングのターボ車、コスパ最優先で豪華さも楽しめるガソリン車と、グレードの差に加えて、パワートレーン設定でも価格差に見合った違いがある。

ベストチョイス「2.5Lハイブリッド車」最上級にふさわしい上質な走りを楽しめる

プレミアムSUVに悠々とした走行性能を求めるなら最適なパワートレーン。電動走行領域も幅広く、穏やかに力強い。ターボ車に比べるとフットワークの洗練感が少し劣るが、ラグジュアリー志向の乗り心地は、ハリアーのキャラに合っている。

2Lガソリン車

癖がなく扱いやすい特性を持つが、他のパワートレーンと比べるとトルクに余裕がなく、変速頻度や加速エンジン回転数に現れてくる。ややせわしない点が我慢できるならば買い得感も含んで悪くない選択だ。

2Lガソリンターボ車

巡航時の余力感と高回転域の加速の伸びを上手く融合させている。フレーム周りから補強を加えていることもあり、操安の落ち着きや乗り心地の洗練感も良好。オンロード志向ならば良選択の一つだろう。

オススメグレード:ハイブリッド プログレス

プレミアムもオススメだが、純正ナビを装着するならば1つ上のプログレスがいい。車格相応の走行性能を求めるなら2Lガソリン車は避けるのが無難。ターボ車の走りもかなり魅力的だが、長く乗り続けるならハイブリッド車がベスト。

icon MAZDA CX-5

2Lガソリン車
価格:257万400~280万2600円156PS/20.3kg・mWLTCモード総合燃費:14.6km/L

2.5Lガソリン車
価格:279万7200~324万5400円190PS/25.7kg・mWLTCモード総合燃費:13.8km/L※FF車の数値

2.5Lガソリンターボ車
価格:332万6400~355万3200円230PS/42.8kg・m?WLTCモード総合燃費:12.2~12.6km/L

2.2Lディーゼルターボ車
価格:288万3600~355万8600円190PS/45.9kg・mWLTCモード総合燃費:16.6~19.4km/L

多彩なパワートレーンが選べるがやはり本命はディーゼルターボ

SUVの中でも最もエンジンバリエーションが多く、NA仕様の2L車と2.5L車、2.5Lガソリンターボ車、2.2Lディーゼルターボ車の合計4タイプが設定されている。ただし2L車はFFのベーシックグレード(S)のみの設定で、4WDや上級グレードは選べない。車格からみても少々力不足と言わざるをえない。

性能的にはガソリンターボ車とディーゼルターボ車は横並びの位置付けで、2.5Lガソリン(NA)車はその下という設定。トランスミッションは6速ATが採用されるほか、ディーゼルターボ車には6速MTも用意される。燃費と動力性能が重要となるSUVにとっては、ディーゼルターボ車の充実は大きなアドバンテージと言えるだろう。

ベストチョイス「2.2Lディーゼルターボ車」高回転まで回る新世代ユニットは高速巡航&追い越しも苦にしない

ディーゼルエンジンとしては許容回転数が高く、高回転も軽く回る。一般性はともかく6速MTとの相性もいい。変速制御は回転を抑えて豊かなトルクに乗せるタイプ。高速巡航を苦にせず、さらに高速走行時の追い越しなども得意。ロングツーリング適性はかなり高い。

2.5Lガソリンターボ車

切れ味には乏しいが、回転を抑えた力感は高速ツーリングに適している。ただ高回転時のトルクダウンや実用域の豊かなトルクなどの特性はディーゼルターボに近い。性能的にキャラが被るのは残念。

2Lガソリン車

2.5L車(FF)との車重差は約90kg。最大トルク差は5.4kg-mもある。普通に走る分には問題はないが、負荷がかかった際に非力さを感じてしまう。普及仕様の感は否めない。

2.5Lガソリン車

2Lガソリン車に比べると、排気量の余裕が余力に繋がっている。早めのダウンシフトで伸びやかに加速させる制御もマツダ車らしい。山岳路や高速で扱いやすいハンドリングも好印象。

オススメグレード:XD プロアクティブ(4WD)

CX-5自体が実用性重視で選ぶタイプではなく、走りと雰囲気を楽しむSUVなので、マツダの看板でもあるディーゼルターボ車がベストチョイス。高水準で両立した燃費と余力は、高速道路などのロングドライブで真価を発揮する。

icon MAZDA CX-8

2.5Lガソリン車
価格:289万4400~375万8400円190PS/25.7kg・mWLTCモード総合燃費:12.4km/L

2.5Lガソリンターボ車
価格:374万2200~424万4400円230PS/42.8kg・mWLTCモード総合燃費:11.6km/L

2.2Lディーゼルターボ車
価格:369万3600~446万400円190PS/45.9kg・mWLTCモード総合燃費:15.4~15.8km/L

サイズアップに合わせて上級パワートレーンのみを設定

CX-8は、CX-5のホイールベースと全長を延長して3列仕様としたSUV。セカンドキャプテンシートの採用や内外装の仕立てをアップグレードすることで、ラグジュアリー志向も強化されている。ハードウェアの構成はCX-5とほぼ共通だが、ロングボディ化により車両重量は200kg近く重くなっているため、2Lガソリン車は設定されていない。またガソリン車は、NAはFF、ターボは4WDのみとなっている。

ディーゼルターボ車はワイドなグレード展開を採用するが、ベーシックグレードは4WD車のみの設定。MT仕様も設定されず、全車とも6速ATとなる。この割り切ったグレード設定からも分かるように、CX-5とは違った上級SUVに仕上げられているのだ。

ベストチョイス「2.2ディーゼルターボ車」豊かなトルクを活かした走りは他のSUVではなかなか味わえない

CX-5と比べると、ちょっと回転が高くなり巡航ギヤ維持力も低下するが、大トルクを発揮するディーゼルターボの余裕もあって、プラス200kgの車重増を意識させずに走ってくれる。高速走行を得意とする特性も変わらないなど、悠々としたツーリングを楽しめる。

2.5Lガソリン車

5m近い全長とラグジュアリーワゴン的なロングキャビンがもたらすプレミアム感を考えると2.5Lでもちょっと余力不足の感がある。小気味よい運転感覚を狙ったこともあり、ダウンシフト頻度が高いことも気になる。

2.5Lガソリンターボ車

ターボらしい加速の伸びやかさはないものの、山岳路走行や高速走行をゆったりと過ごすための余力や、穏やかなドライブフィールは魅力。実用域では3.5L級と比較しても遜色ない。静粛性を求める向きにオススメ。

オススメグレード:XD プロアクティブ(4WD)

費用対効果や走りの特性から考えればディーゼルターボが一歩リード。グレードの選択は悩み所だが、プレミアム感ならLパッケージのセカンドキャプテン仕様。価格差と実用性を考えるとプロアクティブがバランスが良い。

icon MITSUBISHI デリカD:5

2Lガソリン車
価格:244万9440~280万2600円150PS/19.4kg・mJC08モード燃費:13.6km/L

2.4Lガソリン車
価格:289万6560~321万8400円170PS/23.0kg・mJC08モード燃費:10.6km/L

2.3Lディーゼルターボ車
価格:384万2640~420万7680円145PS/38.7kg・mWLTCモード総合燃費:13.6km/L

ディーゼルターボ車は最新仕様だがガソリン車は従来型の継続モデル

ディーゼルターボ車のみ内外装の大幅変更も含むビッグマイナーチェンジを行ったため、現行型はマイナー前モデルを継続するガソリン車と2系統になった。ディーゼルターボ車は改良によってプレミアムミニバンの側面も強化されているが、唯一の1BOX型SUVとしてのキャラも健在。悪路踏破性は踏襲し、見た目の印象は大きく異なるが基本コンセプトは変わっていない。

ガソリン車は2L(FF)と2.4L(4WD)のNAモデルを設定。ディーゼルターボ車は2.3L(4WD)を設定。トランスミッションはガソリン車はCVT、ディーゼル車は8速ATと異なる。安全&運転支援装備設定の違いもあるため、コストを含んだ総合的な比較が必要だろう。

ベストチョイス「2.3Lディーゼルターボ車」パワートレーンの一新で走りの質感が大幅パワーアップ

2000回転前後のトルクに余裕があり、新採用の8速ATの回転を抑えてトルクを活かす制御も効いている。高速や登坂の加速ではダウンシフト頻度も高まるが、回転変化は少なく余力感は損なわれない。ゆったりと流すには最適だ。

2.4Lガソリン車

パワートレーン設計は一世代以上前の印象が強い。トルクで粘らせる感覚は希薄であり、エンジンフィールも荒っぽい4WDと組み合わされる2.4L車でも悠々とした印象はない。ミニバンも含めたライバル勢に比べ、実用燃費も物足りない。

オススメグレード:ディーゼルターボ

ガソリン車と比較すると、同等グレードで70万円以上の価格差があるが、かなり割り切らないとガソリン車は選びにくい。走行性能面のアドバンテージだけでなく、安全&運転支援装備を考えれば、高価格でもディーゼル車だ。

icon MITSUBISHI アウトランダー/アウトランダーPHEV

2Lガソリン車(アウトランダー)
価格:266万8680~308万3940円150PS/19.4kg・mJC08モード燃費:16.0km/L

2.4Lガソリン車(アウトランダー)
価格:294万840~335万6100円169PS/22.4kg・mJC08モード燃費:14.6km/L

2.4Lプラグインハイブリッド車(アウトランダーPHEV)
価格:418万2840~509万40円【エンジン】128PS/20.3kg・m+【モーター】フロント:60kW/137N・mリヤ:70kW/195N・mWLTCモード ハイブリッド燃料消費率:16.4km/L

アウトランダーPHEVには最新のパワートレーンを採用

3列仕様にも対応できるロングキャビンと悪路にも対応できる走行メカニズムが与えられているアウトランダー。アウトランダーPHEVはアウトランダーをベースに開発された外部充電機構を備えたハイブリッド車である。

ガソリンエンジンにCVT、4WD機構もFFをベースとした電子制御型が採用されるなど、コンペンショナルなアウトランダーに対して、アウトランダーPHEVは直動機構を備えたシリーズ式ハイブリッドが採用され、前後輪は独立した電動系が与えられるなど最新の設計で、電気自動車に限りなく近い。

適応用途や外寸諸元は近いが、他車に比べてハイブリッド車との価格差が大きいのは、クルマとしては別物であることが大きい。

ベストチョイス「2.4Lガソリン車」やや回しすぎの感もあるが長距離適性は十分高い

デリカD:5同様に駆動方式により排気量が異なる。2.4Lガソリン車(4WD)は、高回転の使用頻度の高さは少々気になるが、幅広い領域でストレスない走りを楽しめる。負荷時の余力不足が気になる2Lガソリン車よりも、長距離レジャー適性は高い。

2.4Lプラグインハイブリッド車

十分な蓄電量がある状態ではほぼ電気自動車として振る舞い、低中速域の力強さはガソリン車を大きく上回る。HVモード走行でも力感は薄れることなく、直動機構によりシリーズ式が苦手とする高速走行も余裕だ。

オススメグレード:アウトランダー 2.4Gプラスパッケージ

乗車定員以外でPHEVが負けている部分はなく、HVの中でも先進感あるドライブフィールは魅力。しかし、ガソリン車より100万円以上高い価格は考えもの。実用的なレジャーワゴンとして選ぶなら、アウトランダーの2.4L車がいい。

コンパクトSUVモデル

icon TOYOTA C-HR

1.2Lガソリンターボ車
価格:229万~279万9600円116PS/18.9kg・mJC08モード燃費:15.4~16.4km/L

1.8Lハイブリッド車
価格:261万4000~292万9200円【エンジン】98PS/14.5kg・m+【モーター】53kW/163N・mJC08モード燃費 :30.2km/L

その本質はスペシャリティモデルパワートレーンもオンロード仕様

パワートレーンはカローラ スポーツと共通。1.2Lターボ車とプリウスと同型のTHS 2を搭載する1.8Lハイブリッド車が用意される。共にホイールベースも同じであり、カローラの姉妹車とも考えていいだろう。

またハイブリッド車には4WDの設定がなく、シャシー設計にも悪路踏破性は考慮されていない。最近はオンロードに特化したSUVも多いが、C-HRは典型的なモデルで、SUVをモチーフに開発された5ドアスペシャリティと考えるのが自然だ。その設計思想はパワートレーンにも表れており、ターボ車は軽快な加速を楽しめるスポーティ路線、ハイブリッド車はエコプレミアム路線に特化している。

ベストチョイス「1.2Lガソリンターボ車」最新ターボが生み出す走りは排気量以上にスポーティ

CVTながら、メリハリの利いた変速感やマニュアル変速モードを備えており、小排気量ターボとは思えぬほどの小気味よいドライブフィールを示す。巡航時の力強さや加速時の伸びやかさもあり、実用域の扱いやすさとスポーティな運転感覚を両立させている。

1.8Lハイブリッド車

ターボ車を上回る加速性能を発揮するが、負荷の高い領域では回転制御のCVT感が強くなる。ターボ車に比べると小気味よさは今ひとつだ。電動走行がもたらす独特の運転感覚は、雰囲気の違うプリウスと考えるとしっくりくる。

オススメグレード:G-T(FF)

燃費と先進感ならハイブリッド車だが、C-HRのキャラにしっくりくるのはスポーティなターボ車だ。コスパはS系が優れるが、安全装備の発展性を考えるならG系を狙いたい。車体周辺死角は大きいので周辺監視装備は重宝する。

icon HONDA ヴェゼル

1.5Lガソリン車
価格帯:207万5000~238万1000円131PS/15.8kg・mJC08モード燃費:19.6~21.2km/L

1.5Lガソリンターボ車
価格:290万3040円172PS/22.4kg・mJC08モード燃費:17.6km/L

1.5Lハイブリッド車
価格帯:246万~292万6000円【エンジン】132PS/15.9kg・m+【モーター】22kW/160N・mJC08モード燃費:21.6~27.0km/L

3つあるパワートレーンはいずれも1.5Lエンジンがベース

フィット由来のスペース効率に優れたプラットフォーム設計のおかげもあって、クーペライクなエクステリアに似合わず、ユーティリティ面にも優れている。その半面、パワートレーンもスモール&コンパクトの流れを汲む。最新の改良でターボが追加されたが、NA/ターボ/ハイブリッドは、いずれも1.5Lエンジンを搭載している。

ステップワゴンにも展開しているターボエンジンを搭載したモデルは問題ないが、SUVの車重や用途を考えるとハイブリッド車とガソリン(NA)車はトルクに余裕がない。大トルクのターボ車もスポーツ志向が強いFF車限定。悪路踏破性を重視して選ぶモデルではないが、ツーリング&レジャーなどでは物足りなさがある。

ベストチョイス「1.5Lハイブリッド車」高速巡航も難なくこなすバランスの良さも持ち味

電動アシストと7速DCTの効果で、エンジントルクの割には巡航ギヤ維持力は高い。急加速や急登坂では高回転の使用頻度も高くなるが、穏やかな高速巡航走行ではスペック以上の余力感がある。パワーと燃費のバランスの良さも見逃せない。

1.5Lガソリン車

CVTとの組み合わせで幅広い領域で不足ない加速性能を発揮するが、トルクに余裕がないため常用回転域が高くなってしまう。タウンユースでは目立たないが、高速域では余力感に乏しく、ゆとりがなくなる。

1.5Lターボ車

巡航ギヤ維持力も高ければ、ターボらしい伸びやかな加速も味わえ、ヴェゼルでは最も魅力あるパワートレーンだが、FF限定かつハードなサス仕様はユーザーを選ぶ。車格に対して割高な価格設定も気になる。

オススメグレード:ハイブリッドX ホンダセンシング(4WD)

オン/ラフロードを走ることがなく、高速走行が多いならば、ターボ車のツーリングも悪くない選択だが、レジャー&ファミリー用途を重視するならば、ガソリン車との価格差はあるがハイブリッド車がオススメだ。

icon SUBARU スバルXV

1.6Lガソリン車
価格帯:213万8400~226万8000円115PS/15.1kg・mJC08モード燃費:16.2km/L

2Lガソリン車
価格帯:250万5600~270万円154PS/20.0kg・mJC08モード燃費:16.0~16.4km/L

2Lハイブリッド車
価格:282万9600円【エンジン】145PS/19.2kg・m+【モーター】10kW/65N・mWLTCモード総合燃費:15.0km/L

インプレッサとは異なりパワートレーンは3タイプ設定

エクステリアからも一目瞭然だが、インプレッサスポーツをSUV化したモデル。ただし、サスまわりを悪路対応型に再設計するなど、見た目だけではなく走行性能もSUV基準に仕立て直している。

キャビン設計やアイサイトの標準装備化など、基本的なハードウェアはインプレッサと共通だが、パワートレーンは経済性優先の1.6Lガソリン車と標準設定となる2Lガソリン車に加えて、フォレスターに採用されたe-BOXERを搭載する2Lハイブリッド車も用意される。

ハイブリッド車はフォレスターでは先進性の象徴でもあったが、XVでは排気量的に一番大きな2Lエンジンに電動モーター駆動も加わる、上位グレードとしての性格が強くなっている。

ベストチョイス「2Lガソリン車」

巡航ギヤ維持力も標準的。悠々たる力感はないものの、負荷がかかる高速走行時でもバランスのとれたドライブフィールを示す。凡庸という言い方もできるが、フットワークも含めて、タウンユースから高速長距離まで扱いやすい特性だ。

1.6Lガソリン車

比較的速いタイミングでダウンシフトするなど、変速制御でトルクの余裕のなさをカバー。常用回転域が高くなるものの、一般走行での動力性能に不足はない。回してスポーティに走るのが好みなら悪くない選択だ。

2Lハイブリッド車

踏み増し直後に電動アシストが利くため、巡航ギヤ維持力は2L車から1ランクアップ。余力たっぷりとまでは言わないが、上位モデルらしさは実感できる。ただし、燃費性能向上が期待できるハイブリッドではない。

オススメグレード:2.0i-L アイサイト

予算に余裕があるならハイブリッド車もいいが、ツーリングカーのゆとりと費用対効果のバランスが良いのは2L車。「S」はスポーティ志向の設定なので、一般的なレジャー用途を前提にするなら「L」がオススメだ。

icon MAZDA CX-3

2Lガソリン車
価格帯:212万7600~279万2080円150PS/19.9kg・mWLTCモード総合燃費:15.2~16.2km/L

1.8Lディーゼルターボ車
価格帯:243万6480~306万2080円116PS/27.5kg・mWLTCモード総合燃費:19.0~23.2km/L

デミオから発展したSUVだがパワートレーンは1クラス上を搭載

デミオから発展したコンパクトSUVだが、サイズも車重も1クラスアップ。パワートレーンもこれに準じた設定となっている。他のマツダ車と同じくガソリンとディーゼルターボの構成だが、ガソリン車は2L(NA)、ディーゼルターボ車には1.8Lと上位モデルとは異なる設定が与えられている。

スペック的にはディーゼルターボ車が上位だが、車種展開としては同格で基本グレード構成も共通。トランスミッションは6速ATに加えて6速MTも設定されていることが、いかにもマツダらしい。SUVとしては悪路を得意とするタイプではなく、マツダ車らしい走りを軸にタウン&ツーリング志向で選択するといいだろう。

ベストチョイス「1.8Lディーゼルターボ車」大トルクが生み出す良質な走りロングドライブは得意中の得意

大トルクを活かした巡航ギヤ維持力とアクセルワークに対する的確な反応もあって、巡航から高負荷まで安定した運転感覚を示す。フットワークも入念に練りこまれており、上級クラスに匹敵する高速ツーリング性能を持つことが最大のセールスポイントだ。

2Lガソリン車

エンジン性能で特筆する部分はないが、早めのダウンシフト制御を行うことでドライブフィールはなかなか軽快。ディーゼルターボの走りと比べるとパンチに欠けるが、アクセルワークを楽しむような走りを好むドライバーには適している。

オススメグレード:XD プロアクティブ(4WD)

ガソリン車もディーゼルターボ車も安全&運転支援装備が充実するプロアクティブ以上がターゲット。ディーゼルターボはガソリン車に対して約30万円高になるが、長距離走行が多いならばこちらを狙いたい。

icon LEXUS UX

2Lガソリン車
価格帯:390万~474万円174PS/21.3kg・mWLTCモード総合燃費:16.4km/L

2Lハイブリッド車
価格:425万~535万円【エンジン】146PS/19.2kg・m+【モーター】フロント:80kW/202N・mWLTCモード総合燃費:21.6km/L)※FF車の数値

ガソリン車もハイブリッド車もレクサスの最新仕様を搭載

プラットフォーム関連はC-HRのレクサス向け姉妹車と考えていい。ただし、C-HRほどオンロードスペシャリティ志向は強くなく、悪路性能は程々だが、レジャーワゴン的な設計が採用されている。一方、パワートレーン設定はまったく異なる。2Lガソリン車(NA)と2Lハイブリッド車が設定されているが、ガソリン車はRAV4にも採用されるダイナミックフォースエンジンと称する最新の高熱効率型、ハイブリッド車も同エンジンを用いた最新型だ。駆動方式はガソリン車は2WDのみだが、ハイブリッド車はFFとE-Fourを用いた4WDを設定する。なおこのE-Fourの後輪駆動システムはプリウスと同型であり、4WD性能は生活四駆レベルに留まる。

ベストチョイス「2Lガソリン車」上級モデルにふさわしい良質な走りが楽しめる

凝った車体製造が生み出す乗り味の良質感に加えて、回転を抑えながらも高い力感を示すドライブフィールなど、走りの随所にも上級モデルらしいこだわりを感じる。SUVルックのプレミアムコンパクトとして、価格以上の走りが楽しめる。

2Lハイブリッド車

電動走行時の静かさと洗練された運転感覚も魅力だが、エンジン稼働時の穏やかなエンジンフィールも好印象。2.5L級のグレード名が示すとおりのゆとりがある。ツーリング性能と省燃費を違和感なく両立している。

オススメグレード:UX200 バージョンC

ガソリン車とハイブリッド車の価格差は35万円ほど。燃費と走りの良質感は上だが、最新設計の強みもあってガソリン車もかなりレベルが高い。ガソリン車で上位グレードを狙ってもいいだろう。

クロカンSUVモデル

icon TOYOTA ランドクルーザープラド

2.7Lガソリン車
価格帯:353万8080~420万2280円163PS/25.1kg・mJC08モード燃費:9.0km/L

2.8Lディーゼルターボ車
価格帯:415万2600~536万3280円177PS/45.9kg・mJC08モード燃費:11.2~11.8km/L

ディーゼルの最上級グレードは高性能を売りとするフラッグシップ

2.7Lガソリン車と2.8Lディーゼルターボ車を設定。共に商用系のパワートレーンであるが6速ATを組み合わせている。ディーゼルターボ車には専用グレードとしてAVSやKDSS、マルチテレインセレクトを採用したTZ-Gを設定。機能的にも価格の面でもこのグレードが最上級仕様になる。パワースペックもディーゼルターボが上位設定。他グレードはガソリン車と共通設定であり、TZ-Gについてはディーゼルターボをラインナップしないランドクルーザー(200型)を補完するモデルと考えてもいい。いずれのパワーユニットも実用性能を重視した設計。プレミアム云々よりも使い方で選ぶのが順当。その価格差は約60万円である。

ベストチョイス「2.8ディーゼルターボ車」低速域でのゆとりある走りは最新ディーゼルだけの特権

低回転域のトルクはガソリン車の倍近くあり、狭い回転レンジで加速や登坂、さらにはオフロード走行をこなせるため、扱いやすさや余裕がかなり向上する。クロカン系は車両重量が嵩むため燃費に厳しいクラスだが、その中では省燃費性能も上々だ。

2.7Lガソリン車

4気筒エンジンとしては最大級の排気量を持つが、2t超の車両重量の前では余裕がない。それを低いギヤで回転を上げて補うから非力感も強い。オンロードでは不足は感じないまでも忙しいドライブフィールだ。

オススメグレード:ディーゼルターボ TX

ACcをカバーするセーフティセンスは全車標準。装備が充実するLパッケージを狙いたいが、価格差を考えるとグレードを落としてディーゼルターボを選択したほうが満足度は高い。オフロード狙いのユーザーならばなおさら。

icon SUZUKI ジムニー/ジムニーシエラ

0.6Lガソリンターボ車
価格帯:145万8000~184万1400円64PS/9.8kg・mWLTCモード総合燃費:13.2~16.2km/L

1.5Lガソリン車
価格帯:176万400~201万9600円102PS/13.3kg・mWLTCモード総合燃費:13.6~15.0km/L

エンジンは大きく異なるがミッション&走行メカは共通

軽自動車と登録車。そのスペックの主な違いはエンジンの差だ。軽自動車としては車両重量も重く、負荷のかかるオフロード走行を狙ったモデルのため、ジムニーはターボエンジン、ジムニーシエラは4気筒の1.5L(NA)を採用。当然、パワースペックもシエラが勝る。トランスミッションは副変速機付きの5速MTと4速ATを全グレードに設定。4WDシステムはパートタイム式を用いる。プラットフォームはほぼ共通だが、現行型はシエラが母型となっている。オン&オフロード性能ともにトルクに余裕があり、中庸域のコントロールもしやすいシエラが上位設定になるが、選び分けでは税金や保険料などの維持費の違いも大きいので注意が必要だ。

ベストチョイス「ジムニー」街中が中心ならば軽のジムニーで十分

最近の軽ターボは低回転の浅い踏み込みでトルクが豊かに盛り上がる。4速ATのためにダウンシフト時の回転上昇は目立つが、街中中心ならば不満を感じる部分も少ない。実用性能はなかなか優秀だ。ただ、オフロードでは細かなアクセル操作も求められる。

ジムニーシエラ

アクセルに素直なコントロール性や車重に対して十分なトルクもあって、オフロードも含めた全域で扱いやすくなっている。価格を含めたコスパで比べればジムニー以上だ。外観がレジャー向けSUVらしくなるのも魅力。

オススメグレード:ジムニー XC

性能優先、維持費不問ならシエラだが、経済性も重視するならジムニー。機能的な設計とデザインのクルマでもあり、乗用用途で使うなら上級グレードが鉄則。セーフティサポート込みの価格で比較すると最上級グレードがオススメだ。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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