新型車比較・ライバル車対決
更新日:2019.06.14 / 掲載日:2019.06.14

MAZDA3 vs アクセラ新旧プレミアムコンパクト比較

アクセラのオーナーならば、新型マツダ3は気になる存在。真剣に買い替えを考えている人も少なくないはずだ。ここでは内外装と装備面を中心に比較することで、その違いを明らかにしてみたい。

【チェック1】エクステリア

魂動デザインをベースにデザインされている点は変わらないが、より深化が進んだマツダ3の方がキレのあるスタイリングを手に入れている。また全高の差は30~40mmなのだが、明らかにマツダ3の方がワイド&ロースタイルだ。

フロントマスクの違いは5ドアハッチバックと同様に明確だが、ルーフ後端からリヤエンドにかけてのCピラー周りの印象もマツダ3はシャープにデザインされ、洗練されたイメージを強く感じる。伸びやかさを意識したマツダ3に対して、アクセラセダンはやや腰高感も感じてしまう。

icon MAZDA3 ファストバック

icon アクセラスポーツ

icon MAZDA3 セダン

icon アクセラセダン

最新の魂動デザインの採用もあって マツダ3の洗練さが際立つ

●新型MAZDA3&従来型アクセラ主要ボディ寸法比較

マツダ3のファストバックとセダンを見比べると、車体前半部を共用する別モデルと言ってもいいほど印象が異なる。その一方、アクセラはほぼ同じ意匠やパネルが用いられており、マツダ3ほど明確な違いを感じられない。またマツダ3のセダンは、ファストバックに対して全長が200mm長くなるなど、外観寸法の差も拡大している。プロポーション面でも軽快な5ドアハッチバックと伸びやかなセダンというキャラの違いを主張しているようだ。

【チェック2】キャビン&ラゲッジ

実用性は同等レベルだが、上質感は大きく向上

上面に傾斜を付けてメータークラスター以外を抑えた表現にしているアクセラのインパネは、いかにもスポーティモデルらしい見せ方。一方、マツダ3のインパネはさらに一枚上面にパッドを被せたようなデザインを採用して、水平方向への広がりと連続性を持たせている。彫りの深い造形など、スポーティよりプレミアムを軸にした印象が強い。キャビンの実用性に関しては、甘めにみてアクセラと同等レベル。雰囲気を楽しむための設計思想は変わっていないようだ。

icon MAZDA3

  • マツダがこだわる人間中心の設計思想は、マツダ3でさらに高い次元で具現化。素性の良いキャビン空間やラゲッジの実用性に大きな変化はないが、新設計されたシートを筆頭に、走りを楽しめる工夫は積極的に盛り込まれている。

icon アクセラ

【チェック3】安全&運転支援機能/インフォテインメント

  • ●MAZDA3で 強化された主な 先進安全機能

    マツダ3は、新たに全車速型ACCや渋滞時前走車追従LKAを採用。基本機能はi-ACTIVSENSEを踏襲しておりアクセラと比較して目立ったアドバンテージはないものの最新モデルらしい内容を持つ。またマツダコネクトも刷新。システムの基本性能の向上を図るとともに、ナビ機能を進化させた。また、「つながる機能」はアクセラから大きく発展。オペレーター対応やスマホ連携、ヘルプネットなど、最新車載ITの基本機能を押さえてきた。

  • アクセラのi-ACTIVSENSEも、頻繁な改良が行われたこともあり、被害軽減ブレーキは歩行者対応までカバーするなど、ほぼ最新仕様に近いシステムが搭載されている。マツダ3との差はかなり小さい。

icon MAZDA3

  • マツダ3のマツダコネクトは第2世代型を搭載。ナビ機能などが大幅に向上している。コマンダースイッチの操作性も格段に良くなっているなど、インターフェイス面の向上も見所。

icon アクセラ

  • アクセラに搭載されるマツダコネクトも頻繁に改良されているが、マツダ3に搭載される第2世代型に比べると機能面で見劣りしてしまう。モニターも7インチタイプだ。

従来型アクセラは今でもクラストップの実力車

マツダ3は、まだ雪上コース内でのプロトモデルの試乗になるが、乗り味の進化を著しく感じた。サスの硬柔はアクセラとあまり変わっていないのだが、細かな振動が少なく、厚みと減衰感を覚える乗り心地が印象的。それに比べるとアクセラは、硬バネのバタ付きやビリ付きが目立つのだが、走りの総合レベルは未だにクラストップに近い。当然、マツダ3の方が走りにアドバンテージはあるだろうが、アクセラもまだまだ走りを楽しめる、希少なモデルであることは間違いないだろう。

【結論】MAZDA3 vs アクセラ新旧プレミアムコンパクト比較

アクセラもまだまだ魅力的だけに買い替えるのも正解、待つのも正解

アクセラを実用の道具として選ぶユーザーは少ないだろう。操り心地や乗り味、あるいは内外装デザインなど、クルマ好きの心を惹く部分が魅力である。マツダ3は、そんなアクセラの美点を突き詰めたモデルだ。走りに対する姿勢やデザインコンセプトが大幅に変わったわけでもなく、アクセラもマツダ3も「人馬一体」と「魂動デザイン」で開発されたモデルであり、アクセラのオーナーならば、マツダ3は否応にも気になるはずだ。率直に実用性のバランスなどは変わっていないので、あとはマツダ3を気に入るか否かである。アクセラもいいクルマだけに、アクセラユーザーが慌ててマツダ3に乗り換える必要はないかもしれない。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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