新型車比較・ライバル車対決
更新日:2019.02.23 / 掲載日:2019.02.23
【NISSAN ノート e-POWER】厳選オススメモデルはこれだ!【PICK UP16】
NISSAN ノート e-POWER
●価格帯:190万1880~ 264万400円
■主要諸元(X ブラックアロー・FF)●全長×全幅×全高(mm):4100×1695×1520 ●ホイールベース(mm):2600 ●車両重量(kg):1220 ●パワートレーン:交流同期モーター(109PS/25.9kg・m)<発電用エンジン:1198cc直3DOHC(79PS/10.5kg・m) ●JC08モード燃費:34.0km/L ●燃料タンク容量(L):41[レギュラー] ●最小回転半径(m):5.2 ●最低地上高(mm):130
モーター走行オンリーで エコ&プレミアムな立ち位置に
e-POWERの発電用エンジンは通常のノートと同じ型式の1.2L直3。走行は電気モーターで行う。外部からの充電装置はなく、エネルギー補給はガソリン給油のみだ。
内燃機にはない出足の良さ 1ペダルの速度制御も快適
発進時の力強さは独特だ。踏み込んだ瞬間から力強く加速。80km/h以上では車格相応になってしまうが、低中速域での力感は2L車も凌ぐほど。アクセルOFFで強く減速するe-POWERドライブは多少の馴れが必要だが、慣れてしまえば快適そのものだ。
フォルムはガソリン車と同じ 4WDも追加されている
外観はガソリン車と基本的に同じだが、e-POWERロゴやブルーの差し色で判別可能。
当初はFFのみだったが、18年7月にモーターアシスト式の4WDを追加している。
オーソドックスで親しみやすい メーターレイアウト
ドライブセレクター周りを除き、ガソリン車と同様のコックピット。ノート自体、ダウンサイザー向けの車種でもあり、キャビンの広さはクラス最大級となっている。
ドライブセレクター周りを除き、ガソリン車と同様のコックピット。ノート自体、ダウンサイザー向けの車種でもあり、キャビンの広さはクラス最大級となっている。
エンジンで発電モーターを回し、駆動用のバッテリーやモーターへ電気を供給。
駆動モーターからバッテリーへの回生も行うが、物理ブレーキとの協調回生はない。
モーターならではの力強さを楽しめる
ヴィッツやフィットなどと同クラスに位置するコンパクトカーだが、ちょっと大人っぽい内外装が特徴。そこをシリーズ式ハイブリッドで強化し、プレミアムコンパクトとしたのがe-POWERである。
リーフで培った電動駆動技術を導入。発電機となる1・2Lエンジンとの組み合わせでハイブリッド化。油圧回生協調ブレーキは採用されていないが、エンブレ回生を強化できるe-POWERドライブにより回生効果を高めている。
電動モーターの瞬発力の高さを活かしたドライブフィールはリーフとも共通。高速域での動力性能と効率低下の難点も引き継いでしまっているが、それらを含めても電気自動車的な運転感覚は見所。走り出した瞬間に「違う!」と実感させるに十分である。
車線維持支援は半自動操舵型ではないが、はみ出しそうになると警報及びトルクベクタリングにより方向修正を行う。緩やかなLKAといってもいい。また、作動速度域は30km/h以上となるが、ACCも用意されている。これらはベーシックグレードには設定されていないが、e-POWERにOP、上位グレードには標準装着され、実質的には全グレード展開に等しいと考えていい。
ライバルモデルも見逃せない TOYOTA アクア
最小のTHS-II搭載車で、エンジンは1.5L。燃費や環境性能では現行HVの極致とも言える。ただ、11年12月デビューのため、先進安全&運転支援機能では遅れをとっている。
高度に洗練されたシステムを 搭載するが、先進装備が弱い
ガソリン車からの乗り換えでも違和感のないドライバビリティや、高効率な油圧回生協調ブレーキなど、トヨタハイブリッドのお約束はしっかり宿る。引き締まったサスチューンもあり高速長距離も得意だ。ただ、次世代標準となるACCやLKAがないのは泣き所だ。
ノートのオススメグレードは?X ブラックアロー
ACCが設定されるX以上が狙い目だが、Xをベースにした特別仕様のX“ブラックアロー”の買い得感が高い。ベース車の約9万円高となるが、ACCとLKAも標準装備となる。精悍なインテリア&エクステリアも見所だ。