新型車比較・ライバル車対決
更新日:2019.01.08 / 掲載日:2019.01.08

CR-V:乗り替え比較&ヒストリー図鑑

デビュー以来、人気モデルであり続ける現行新車をピックアップ。歴代ミニアルバムや新旧比較などで多角的に紹介する。

※価格はすべて月刊自家用車2019年2月号編集時点のものです。
※「買取相場」は編集部調べによるおおよその目安です。また、発売直後の新車や旧車など、一般に流通していないため買取相場が存在しない車種は「不明」と表記しています。

【新車ガイド】HONDA CR-V

発表年月:2018年8月/最新改良:未実施●価格:323万280~436万1040円

レジャー向けモデルに回帰し、適用用途を大幅に拡大した現行型

路線変更というほど大袈裟ではないが、現行モデルはスポーティ&プレミアムからレジャー向けのワゴンとしての実用性や乗用車としての質に軸脚を移した印象が強い。ウェルバランスという言い方でもいいが、イメージより使える用途の幅広さという訳だ。

4WDシステムはハードクロカンを前提にするタイプではないが、4WD車の最低地上高は200mm以上であり、一般的な未舗装路走行では十二分である。なお、4WDシステムはターボ車もハイブリッド車も共通のFFをベースとした電子制御方式を用いる。

ハイブリッドはオデッセイ等で採用されたシリーズ式に高速巡航用エンジン直動機構を備えたi‐MMDを採用。切れのいい加速反応と穏やかな力感のバランスがよく、細かな揺れを抑えた乗り心地と共に走りの車格感を高めている。ハイブリッド車と比較するとターボ車は余力で劣るが、CVTながらメリハリの利いた変速で車格や性格に合ったドライブフィールだ。

ターボ車のみに設定されたサードシートは成人の長時間着座には不適当だが、送迎などの短距離用途には不足ない実用性。SUVでは余裕のあるほうだ。キャビンも走行性能もファミリー&レジャー用途に求められる要件を過不足なくまとめているので、使い回しのいいSUVと言えよう。

リヤピラー周りなど後部を下げたスペシャリティ系のクロスオーバーもあるが、CR-Vは高さを保ち、居住空間や荷室の高さを確保。レジャーはもちろん日常使いにも便利だ。

派手さはないが、細部の丁寧な処理などで上級感を演出したインテリア。なお上級のマスターピースは本革シートとなり、写真はブラウンの本革(ブラックもある)。

写真はハイブリッドで2列仕様。後席格納時の荷室長は1830mmで、先代に比べ250mmも拡大されている。アウトドアなど週末・趣味の相棒としても心強い。

【ヒストリー】Since1995 — 24 Years

アウトドア向けからプレミアム路線へ

1995年に登場した初代はシビックのプラットフォームから発展したSUVとして誕生しているが、さらに言えばシビックの5ドアモデルだったシャトルの2代目を悪路対応させた、ビーグルの後継と考えてもいい。乗用車の走行性能や走りの質感を備えたアウトドア趣味向けのワゴンとして企画されているが、3代目からはプレミアムSUV志向を強めている。先代に当たる4代目は2011年に登場するがモデルライフ途中の2016年に日本向けラインナップから消滅している。5代目となる現行モデルが2018年に日本市場に導入された。CR-Vでは初となるハイブリッド車や3列シート仕様を設定し適応用途を大幅に拡大した。

歴代ミニアルバム

icon 初代/1995

  • 買取相場:不明

シビックがベースで、セダンの快適性やワゴンの使い勝手に走破性を合わせ持つ、新コンセプトの四輪駆動車としてデビュー。「ホンダ・クリエイティブ・ムーバー」の第2弾だった(ちなみに第1弾はオデッセイ)。

icon 2代目/2001

買取相場:不明

世界累計100万台以上を販売した初代からモデルチェンジ。コンセプトを継承しつつ「乗用車の乗り心地と力強い走り」「広さと機能を追求した空間」など各部を進化させた。

icon 3代目/2006

買取相場:40万円~

3代目はよりデザインと走行性能を進化させ、乗る人が気持ちの豊かさを感じる「次世代CR-V」がコンセプト。プレミアム性を強めた。スペアタイヤも床下に配置された。

icon 4代目(前期)/2011

買取相場:70万円~

世界戦略車として定着したCR-Vも4代目。滑らかで高効率な空力ボディ、優れた燃費性能と乗り心地に加え、居住空間や荷室を広げるなど使い勝手も高めたとのこと。

icon 5代目/2018

買取相場:300万円~

新世代プラットフォームを使用するなど大きく進化させた現行モデル。スポーツハイブリッドi-MMD初の4WDを設定。なおガソリンが8月、ハイブリッドが11月の発売だった。

【比較検討】次期RAV4とどっちが“買い”?

好勝負必至! RAV4の国内仕様を確認して考えたい

SUVをリードする北米主市場をターゲットとする点ではCR-Vと似たポジションにあるのがRAV4である。5代目となる次期モデルは来春にも国内で発売される予定だ。詳細は未発表だが、外寸諸元はCR-Vに近く、3列シートの設定など適応用途の面でも好ライバルとなるのは必至である。新型RAV4ではTNGAにより設計された新たなハードウェアも導入。オン&ラフロードとも走行性能面でも見逃せない2車である。

【結論】焦りなければRAV4を待て

icon 現行CR-V

icon 次期RAV4 ※写真は海外仕様

【CHECK】パワーユニット

ハイブリッドなど最新技術を両車投入

  • CR-V/2L直4 ハイブリッド i-MMD

  • CR-V/1.5L直4 VTECターボ

CR-Vはスポーツハイブリッドi-MMD(左)とVTECターボ(右)をラインナップ。一方のRAV4もNAのほか、ご自慢のTHS IIを国内投入するはず。どちらも両社の最新技術が投入されるわけだが、注目は4WD。RAV4の方がより凝った構造のシステムを採用。

【CHECK】3列仕様

3列仕様の設定が今のところCR-Vのアドバンテージ

  • CR-V

  • CR-V

現時点では2列仕様(5人乗り)のみが確認されているRAV4に対し、CR-Vはターボ車に3列仕様(7人乗り)も用意。適用用途の面で、これは大きなアドバンテージだ。ボディは大きめなので、次期RAV4の日本仕様に3列仕様が用意されるか、期待して待とう。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

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