新型車比較・ライバル車対決
更新日:2018.11.22 / 掲載日:2018.01.29
新型アル/ヴェル直4vs上級Mサイズミニバン~結論~
ここまで新型アルファード/ヴェルファイアの直4モデルと、同価格帯のMサイズ上級ミニバンを比べてきた。浮き彫りになった「MからLへのステップアップのポイント」をまとめ、最後に逆パターンのダウンサイジングについても簡潔に指南する。
くつろぎや運転支援重視ならアル/ヴェルのコスパは高い

新型アル/ヴェルの価値は直4モデルでも得られる!
1BOX型は広いキャビンによる多人数乗車と多様な積載性が特徴であり、その点からファミリー&レジャー用途向けと言われる。ただし、アル/ヴェルが分類される最上級クラスは多様な積載性は求められず、広さを居住性に特化させているのが特徴だ。キャビン容量では2L級を上回っても、後方席格納時の積載性はあまり良くなく、小物対応も今ひとつ。利便性という点では最高位ではない。
その点、2L級は取り回しサイズも含めて実用性に優れている。ここに挙げた3車は多用途性では最上級と言ってもいいだろう。したがって、多用途性を求めて2L級を選択し、そこに付加価値を求めて上級グレードに辿り着いたユーザーにとって、同等価格であってもアル/ヴェルの廉価モデルは実用性が大きなハンデになる。
しかし、ベーシック仕様と言ってもアル/ヴェルは内装の仕立てが文字通りの車格違い。特に6名乗車、つまりサードシートまでくつろいだドライブを求めるとなれば別格だ。サードシートでも2L級のセカンドシートに近いくつろぎを得られる。
また、安全&運転支援機能もアル/ヴェル推しのポイント。同門のヴォク/ノアは最高価格車を選んでもACCも操舵支援型LKAもない。セレナは上級グレード+OPでひと通り揃うが、機能の充実度はステップワゴンが勝る。そのステップワゴンもアル/ヴェルのベーシック仕様に一歩及ばず。OP設定も含めて最上級グレードと大差ない安全&運転支援装備が選べるのがアル/ヴェルの大きな強味。多人数でのくつろいだドライブや安全&運転支援を軸に選ぶなら、2L級以上のコスパだ。
(ちなみに・・・)LからMへのにダウンサイジングの場合は…
居住性の低下は不可避だが、先進装備は妥協すべからず
サードシートの居心地のグレードダウンは諦めるしかないが、セカンドシートはキャプテンシート仕様を選んで車内のプレミアム感を高めるのが賢明。もうひとつの要点は安全&運転支援。とくにロングドライブの機会が多いユーザーは最優先の条件にすべきだ。
【オススメはこれだ!】

ステップワゴン スパーダ ハイブリッドG・EX ホンダセンシング
衝突回避機能、全車速ACC、操舵支援型LKA、キャプテンシートの4拍子揃い。走行性能と実用燃費もクラス最上級。ダウンサイジングの最大のメリットとなる燃費のアドバンテージは重要だ。
提供元:月刊自家用車