新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.09.17 / 掲載日:2026.09.17
買うならどっち?《RAV4 vs フォレスター》
クルマ購入の達人、渡辺陽一郎がズバリ指南!
買うならどっち? 売れ筋モデルガチンコ対決!
クルマ選びで「デザインは好きだけど実用性は?」「価格に見合う価値はある?」などで悩んでいるユーザーも多いはず。ここでは、クルマ購入の達人・渡辺陽一郎が売れ筋の22モデルを徹底チェック!失敗しない選び方をわかりやすく解説しよう。
●解説:渡辺陽一郎
販売現場の事情に詳しいカーライフ・ジャーナリスト。
クルマは高額だという、現実に即したシビアな視点が特徴だ。
※本記事の内容は月刊自家用車2026年10月号制作時点(2026年8月中旬)のものです。
ガチンコ対決! TOYOTA RAV4 vs SUBARU フォレスター

新ハイブリッドの投入で、走り視点でも熾烈な関係に
現在のSUVは乗用車とプラットフォームを共有するシティ派が主流で、2WD(FF)と4WDを選べるモデルが多い。しかし、RAV4とフォレスターは全車4WD専用というストイックな硬派モデルラインナップとなっている。
RAV4は十分な最低地上高とタフなスタイルでオフローダーの価値観を継承し、フォレスターは低重心な水平対向エンジンとシンメトリカルAWDというスバル伝統の骨太な技術が光る。そうした背景もあって、ともに2WDは設定していない。レジャーユースを重視するユーザーから、この2台が支持される理由ともいえる。
パワートレーンは売れ筋の2.5ℓハイブリッド同士で比較したい。どちらも実用域のトルクが非常に太く、加速感はガソリン3ℓ並みの力強さがある。排気量の余裕とレスポンスに優れたモーター駆動の相乗効果で、発進した瞬間から格別のゆとりを感じさせてくれる。なお、WLTCモード燃費はRAV4アドベンチャーの22.9㎞/ℓに対して、フォレスターのX-BREAKは19.1㎞/ℓと、多少の差が出ている。
フットワークはRAV4がややスポーティだ。ステアリング操作に対して車体がシャープに反応し、峠道などを軽快に駆け抜けることができる。乗り心地の面では路面の凸凹を拾いやすい傾向があるが、このクラスの中では上位の評価が十分に与えられる。
フォレスターはサスペンションが柔軟に動く快適重視の乗り味で、カーブではロールがやや大きめに出やすいが、路面を包み込むようなしなやかさがあるタイプ。18インチのタイヤをを履くX-BREAKが最も乗り心地が良く、19インチのSTIスポーツやプレミアムは、やや足回りが引き締まる印象が強くなる。
インテリアはツール感のあるRAV4に対し、フォレスターは上質でシックな仕上がり。後席居住性はフォレスターに軍配が上がる。身長170㎝の大人4名乗車時、膝先空間はRAV4の握りコブシ2つ分に対し、フォレスターは2つ半となる。座面高も適度に高く、座り心地が良い。ただ、荷室長は後席使用時でRAV4が961㎜と、フォレスターの928㎜を上回っている。
ともにこのクラスをリードするモデルだけに実力伯仲の関係。アクティブな走りと積載性のRAV4、上質で快適な移動空間のフォレスターという見事なキャラクター分けがなされている。
TOYOTA RAV4
価格:450万〜630万円

クラスを代表する王道SUV
世界中で絶大な人気を誇るトヨタの本格ミドルSUV。アドベンチャーのボディサイズは全長4620㎜、全幅1880㎜とワイドで迫力満点だ。
パワーユニットは2.5ℓハイブリッドとPHEVが用意され、全車に後輪モーター駆動の4WD「E-Four」を採用。PHEVモデルはバッテリー容量を強化し、EV走行距離を151㎞まで伸長したほか、システム最高出力もハイブリッドの240PSに対し、PHEVは329PSという強烈なパワーを発揮する上位モデルという位置付け。スポーツ仕様の高性能グレード「GRスポーツ」も用意されるなど、走りの魅力を大きく訴求していることも、現行型の大きな特徴になっている。
■主要諸元(アドベンチャー) ●全長×全幅×全高:4620×1880×1680㎜ ●ホイールベース:2690㎜ ●車両重量:1710㎏ ●乗車定員:5名 ●パワーユニット:2487㏄直列4気筒DOHC(186PS/22.5㎏-m)+前後モーター(フロント:100㎾/208Nm、リヤ:40㎾/121Nm) ●トランスミッション:電気式CVT ●駆動方式:4WD ●WLTCモード総合燃費:22.9㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)/ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:235/60R18








おすすめグレードと理由
アドベンチャー 価格:450万円
専用デザインと進化したE-Fourを搭載するアドベンチャーがオススメの一番手だが、上位の「ハイブリッドZ」を検討しているなら「PHEV Z」も候補に入れたい。車両価格差は110万円だが、国の補助金85万円を活用すれば実質25万円差。買い得感に優れている。
SUBARU フォレスター
価格:385万〜464万2000円

最新ハイブリッドの投入で魅力アップ
スバルが誇るミドルSUV。販売面でも国内スバルを支える最重要の中核モデルになっている。
パワートレーンは1.8ℓ直噴ターボに加え、2.5ℓストロングハイブリッド「S:HEV」を設定したことで、エンジンと強力なモーターの組み合わせで高い環境性能とパワフルな走りを両立。価格が高くなったことでより上級志向が強まっている。
駆動方式は電子制御プロペラシャフトを介して前後輪を機械的に直結するスバル独自のシンメトリカルAWDを採用。最低地上高220㎜による圧倒的な悪路走破性を誇りながら、低い床面で乗り降りがしやすいこともフォレスターの大きな武器になっている。
■主要諸元(Premium S:HEV EX) ●全長×全幅×全高:4655×1830×1730㎜ ●ホイールベース:2670㎜ ●車両重量:1750㎏ ●乗車定員:5名 ●パワーユニット:2498㏄直列4気筒DOHC(160PS/21.3㎏-m)+モーター(88㎾/270Nm) ●トランスミッション:電気式CVT ●駆動方式:4WD ●WLTCモード総合燃費:18.5㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:ストラット式(F)/ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:235/50R19








おすすめグレードと理由
X-BREAK S:HEV EX 価格:452万1000円
力強い走りと低燃費を両立した「S:HEV」を搭載するX-BREAK S:HEV・EXがベストバイ。安全運転支援「アイサイトX」や、撥水シート&ルーフレールなどが標準化されるほか、18インチタイヤと専用サスペンションの組み合わせによるしなやかで快適な乗り心地も魅力だ。