新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.06.12 / 掲載日:2026.06.12
新型エルグランド集中解説〜ライバルチェック! vs アルファード/ヴェルファイア〜
2010年の現行型デビューから16年、日産・エルグランドが満を持してフルモデルチェンジ! 正式発表を前に開催された事前試乗会で新型の実力を探った。
さらに、気になるライバル、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアと比較して両車の違いを浮き彫りにする。
●文:まるも亜希子 ●写真:澤田和久
※本記事の内容は月刊自家用車2026年7月号制作時点(2025年5月中旬)のものです。
新型エルグランド ライバルチェック vs アルファード/ヴェルファイア
最大最強のライバルは2タイプで君臨している
新型エルグランドの一番のライバルとなるのがトヨタ・アルファード/ヴェルファイアだ。ガソリンとハイブリッドとPHEVがあり、乗り心地重視がアルファード、走り重視がヴェルファイアという棲み分けがある。新型エルグランドは、伝統的に走りの良さを追求している点ではヴェルファイアに近いようにも感じるが、ショーファーカーとしての用途を視野に入れつつファミリーカーとしての使いやすさを確保している点ではアルファードのハイブリッドにも近い。一方で、静粛性に関してはPHEV並みと言っていいのではないかと感じている。
インテリアの印象は、アルファード/ヴェルファイアは従来のクルマらしく、わかりやすい豪華さを感じられる空間。ハイブリッドなら6人/7人/8人乗りが選べるので、グレードによってもかなり印象が変わるはずだ。最上級グレードなら、2列目シートには個別に脱着式のタッチディスプレイが備わるなど、より手厚いホスピタリティが期待できる。対して新型エルグランドは、デザイナーズホテルのラウンジのような、スッキリとしていながらラグジュアリーな心地よさを楽しむ空間が印象的だ。全幅が拡大している分、カップルディスタンスがやや余裕に感じられ、実際にシートの座面幅も新型エルグランドの方が大きいものを採用しているという。
そして走りでは、まだ新型エルグランドはクローズドコースでの試乗のみなので今後印象は変わる可能性もあるが、低速や荒れた路面での微振動がよく抑えられていると感じた。これはアルファード/ヴェルファイアには搭載されていない電子制御サスペンションを採用し、全車が電動四駆のe-4OCEであることの恩恵が大きいのかもしれない。また新型エルグランドが採用した、ブレーキングで停止直前のカックンをなくす「スムースストップ」は、アルファード/ヴェルファイアではPHEVのみに搭載。走行中の加減速でもノーズダイブがほとんどないところも注目ポイントだ。ただ、アルファード/ヴェルファイアでは、前走車の動きやカーブなどで自然な減速サポートをするPDA(プロアクティブドライビングアシスト)が運転ビギナーの安心感を高めているが、新型エルグランドにはそれに相当する機能は見当たらない。その代わり、6つのドライブモードで、それぞれが回生ブレーキやステアリング、サスペンションの制御を適切なチューニングに変える新型エルグランドは、意のままの走りへのこだわりが強い人も満足度が高いはずだ。
TOYOTA アルファード/ヴェルファイア
【2.5ℓHEV・FF/4WD】【2.5ℓPHEV・4WD】【2.5ℓガソリン車・FF/4WD(アルファードのみ)】【2.4ℓターボ車・FF/4WD(ヴェルファイアのみ)】

押しも押されもせぬプレミアムミニバンの王者。PHEVモデルも追加されている
迫力のある外観、余裕たっぷりの室内空間に豪華なキャプテンシート、もちろん上級装備も満載。エグゼクティブをも満足させる内容でLクラスミニバンの代表と言える存在だ。アルファードとヴェルファイアはキャラの志向だけでなく、搭載パワートレーンが一部異なる。
NISSAN 新型エルグランド
【1.5ℓターボHEV・4WD】

力強く快適な走りがセールスポイント
トヨタの独走を阻止すべく16年ぶりにフルチェンジ。最新の電動走行や車体制御で独自のドライブフィールで勝負する。
新型エルグランド vs ライバル見くらべチェック《エクステリア》
アルファード


ヴェルファイア


フロントグリルを強調したプレミアムなアルファード、エアスクープが際立つスポーティなヴェルファイアという棲み分けだ。
新型エルグランド


ボディサイズはアルファード/ヴェルファイア以上。モダンさと和のテイストを随所に盛り込む。
新型エルグランド vs ライバル見くらべチェック《インテリア》
アルファード/ヴェルファイア




2列目がやはり目を引くが、1列目や3列目の快適さも申し分ない。7人乗りを中心に、一部グレードには6人乗り/8人乗りも設定する。
新型エルグランド

電動モデルらしい先進感が際立つ。外観と同様に和の意匠を採用している。
こんな人には『アルファード/ヴェルファイア』

選択肢が豊富でPHEVも選べる。2列目シートのおもてなし優先なら鉄板
ガソリン、ハイブリッド、PHEVと3タイプのパワートレーンや乗車人数、室内空間の選択肢が豊富で、FFや8人乗り、ショーファーカーなど用途に合わせて無駄なく選べるのが大きな魅力。PHEVは最大73㎞のEV走行が可能で、充電を繰り返せば無給油でもOK。2列目シートの豪華さと使い勝手なら、脱着式タッチディスプレイ付きのエグゼクティブラウンジシートはやはり最強だ。
こんな人には『新型エルグランド』

電気モーター走行や電子制御サスなどでドライビングを快適に楽しみたい人に
コンセプトが「プレミアムグランドツーリングミニバン」だけあって、極上の快適空間とどこまでも走りたくなる運転の楽しさを両立したい人にオススメ。100%モーター走行で全車4WD&電子制御サスペンション採用。新世代アクティブノイズコントロールなどによる高い静粛性を実現しており、乗り心地や静粛性を重視する人にも魅力的だ。発電専用エンジンは1.5ℓで、税金も抑えられる。
ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。