新型車比較・ライバル車対決
更新日:2025.08.24 / 掲載日:2025.08.24
《2025最新版》コンパクトSUV勢力図〜メカニズム&装備〜
2025夏最新版・コンパクトSUV勢力図
軽自動車を除く国内新車販売の主戦場とも言える激戦区がコンパクトSUVカテゴリーだ。販売トップの常連であるカローラクロスが改良でさらに競争力を増した今、車格や価格が真っ向ライバルとなるモデルを集め、改めて見比べてみた。
●文:川島 茂夫
最新版・コンパクトSUV《メカニズム&装備》

パワートレーンは多様。安全機能はどれも充実
上級設定パワートレーンはCX-30のみディーゼルで、他はストロングHEVを採用。HEV3モデルはごく大雑把な分類ではシリーズ/パラレル式となるが、カローラクロスとクロストレックS:HEVは融合型(スプリット式)、ヴェゼルはシリーズ制御が主の切替型を採用する。燃費と動力性能の両立では融合型に分があるが、使い方次第の部分も多い。各HEVモデルの排気量はカローラクロスが1.8ℓと2.0ℓ、ヴェゼルが1.5ℓ、クロストレックが2.5ℓ。単純な排気量ではクロストレックが最大だ。
シャシーはヴェゼル及びCX-30は全車リヤトーションビーム、クロストレックのリヤサスは全車ダブルウィッシュボーン、カローラクロスはFFがトーションビーム、4WDがダブルウィッシュボーンを採用。シャシー設計でもクロストレックが上級志向が強めだ。
ADAS関連は全車速型ACC、ライン制御型LKA、BSMの主立った装備は4車ともに充実。ただ、グレード展開やOP設定は差があり、クロストレックが一歩リードしている。また、同車は同カテゴリーで唯一となる上位仕様の運転支援を設定。一定の条件下においてハンズオフ走行も可能だ。
TOYOTA カローラクロス【NEW】
走行ハードで他のカローラ系と異なるのはリヤサス形式で、FF用のトーションビームは同車専用で開発されている。HEVシステムはトヨタの標準型。実用燃費が強味。


HONDA ヴェゼル
スペックを見ても分かるように基本ハードはフィットがベースで排気量設定も1.5ℓ。比較車では小排気量ながらシリーズ制御で排気量以上の性能を発揮するのがe:HEVの見どころ。


MAZDA CX-30
現在のパワートレーンはガソリン2ℓと1.8ℓディーゼルの2タイプ。見どころはディーゼルで、ガソリン3ℓ級に匹敵する最大トルクと6速ATにより悠々とした動力性能を実現。


SUBARU クロストレック
ハードウェアの注目はやはりS:HEVとアイサイトX。S:HEVはミドルSUV相応のスペックを備え、アイサイトXは最上級仕様限定ながら自動運転機能で一歩リード。



ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。