新型車比較・ライバル車対決
更新日:2025.08.24 / 掲載日:2025.08.24
《2025最新版》コンパクトSUV勢力図〜キャビン&ユーティリティ〜
2025夏最新版・コンパクトSUV勢力図
軽自動車を除く国内新車販売の主戦場とも言える激戦区がコンパクトSUVカテゴリーだ。販売トップの常連であるカローラクロスが改良でさらに競争力を増した今、車格や価格が真っ向ライバルとなるモデルを集め、改めて見比べてみた。
●文:川島 茂夫
最新版・コンパクトSUV《キャビン&ユーティリティ》

寸法が同等でも違いあり。後席の体感評価が必須だ
全長やホイールベースが居住性の目安になるが、適応用途に影響するほどキャビン容量に大きな差がないのも同カテゴリーの特徴だ。居心地に関してはルーフデザインやサイドウインドウグラフィックの影響も大きい。ルーフの後方への絞り込みは後席のヘッドルームや天井の圧迫感に、サイドウインドウは見晴らし等から開放感に関わってくる。
全高は低めの設定だがスペース効率の高い設計もあり、車体寸法に比べて寸法面の余裕や開放感を持たせているのはヴェゼル。後席格納も効率的で使い勝手がいい。ただ、実用重視が居心地や雰囲気にも出ている点に注意。安っぽいという意味ではなく、車格設定からすれば十分なのだが、ヴェゼル以外の3モデルのインテリアがコンパクトクラスの上級を狙っているため相対的には若干車格が下の印象を受けてしまう。
プレミアム感と後席の寛ぎ感のバランスが上手なのはカローラクロス。スペシャリティな雰囲気ではCX-30が魅力的。クロストレックはショートワゴン的パッケージングもあって、後席の着座感等で乗用車の寛ぎ感や雰囲気を求めるユーザー向け、という具合に後席乗員の体感評価は欠かせない。
TOYOTA カローラクロス【NEW】
インパネはカローラ系のデザインをベースに上下幅を拡大したような感じで、SUVを殊更に強調した印象はない。荷室容量も同カテゴリーでは最大級。寛ぎも実用性も良好。




HONDA ヴェゼル
寸法面で圧倒する部分はないが、チップアップ&ダイブダウンの後席格納機能と低床設計により高い多用途性を実現。タウン&レジャーで多様な使い勝手を求めるユーザー向け。




MAZDA CX-30
デザイン志向は他のマツダ車と共通。すっきりとした造形にこだわりの素材感やカラーコーディネートでもたらされたプレミアム感が見どころ。雰囲気を楽しむキャビンである。




SUBARU クロストレック
インパネ中央部に配置された縦長大型ディスプレイが機能的で車格感も高めている。SUVとしては座面高は低めだが、それだけ寛いだ着座姿勢が取りやすいのも特徴。





ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。