新型車比較・ライバル車対決
更新日:2025.08.23 / 掲載日:2025.08.23
《2025最新版》コンパクトSUV勢力図〜エクステリア&パッケージング〜
2025夏最新版・コンパクトSUV勢力図
軽自動車を除く国内新車販売の主戦場とも言える激戦区がコンパクトSUVカテゴリーだ。販売トップの常連であるカローラクロスが改良でさらに競争力を増した今、車格や価格が真っ向ライバルとなるモデルを集め、改めて見比べてみた。
●文:川島 茂夫
最新版・コンパクトSUV《エクステリア&パッケージング》

横並びのサイズの中で異なる個性を競っている
全長は比較モデルでは最大のクロストレックでも4.5m未満。ホイールベースも最大がクロストレックで、最小はヴェゼルだが、いずれも2.6m台。寸法面の取り回しで大きな違いはないが、実際の運転感覚では視界や車両感覚の掴みやすさが扱いやすさのポイント。車体サイズもコンパクトで見晴らしがよく、車両感覚も掴みやすいのはヴェゼルで、SUVのハンデをほとんど感じない。ただ、セダン系からの乗り換えで馴染みやすいのはクロストレック。アイポイントも低めの設定だ。
SUVで気になる乗降性はこのカテゴリーではあまり気にしなくていいだろう。体格との相性はあるものの、上級SUVとは異なり、座面の地上高は一般乗用車よりも多少高い程度で直接シートにアクセスするのも難しくない。
外観デザインは4車4様。個人的な好みにもよるのだろうが、SUVとして馴染みやすいのはカローラクロス。SUVらしさが希薄なのはプロポーションではクロストレックだが、オンロードのスポーティ感が強いCX-30もアウトドア趣味のレジャーワゴンといった印象は薄い。ヴェゼルはファストバック風のスタイルだが実用の要点を押さえたデザインでもある。
TOYOTA カローラクロス【NEW】
コンパクト最上位らしい車格感、トヨタのSUVファミリーのテイスト、実用面の合理性などをうまく融合させたスタイルであり、コンパクトクラスの基幹モデルらしさを感じる。



HONDA ヴェゼル
深い前傾のリヤゲートや個性的なフロントマスクがスペシャリティな雰囲気を醸し出すが、実用性の要点や機能を押さえた設計で、見た目以上に合理的なパッケージングだ。



MAZDA CX-30
4.4m弱の全長ながらロングノーズの印象を与え、肉感的な面造形などオンロードスポーツのテイストを盛り込んでいるのが独特。車体サイズ以上に車格感を覚える外観である。



SUBARU クロストレック
プロポーションは今風でショートワゴン的だが、高い地上高やSUVらしい艤装が悪路対応力の高さを主張。運転視線が低めなのでSUVが初めてのユーザーにも馴染みやすい。




ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。