新型車比較・ライバル車対決
更新日:2025.05.27 / 掲載日:2025.05.27
新型フォレスター vs ライバル《キャビン&ユーティリティ》
新型フォレスターを迎え撃つライバル軍団総まとめ
実力派ミドルSUV対決
待望のフルモデルチェンジを果たしたフォレスターを軸に、気になるライバルをピックアップ。様々な個性が集うミドルSUVカテゴリーをあらためて俯瞰してみよう。
●文:川島茂夫
キャビン&ユーティリティ 《居心地/使い勝手》

セダンやワゴンに対して機能と見晴らしに優れる
高い室内高を活かし、高めの座面高設定ながらヘッドルームにも余裕がある……というのがキャビン実用性のミドルSUVに共通した特徴だ。SUVは居住性と積載性、見晴らしを高めたハイトワゴン的なモデルでもある。もちろん、全高を低めに設定したZR‐Vなどの例外もあるが、SUV対比で居住性が劣っても乗用車全体では優れていると考えていいだろう。
後席格納方法はZR‐Vがワンタッチダイブダウン式を採用しているが、その他は標準的な不等分割シングルフォールディング式が一般的であり、いずれもキャビン容量を活かして積載性を高めている。パワーテールゲートは各車ともに用意される。
インテリアデザインに関しては大型センターディスプレイの採用やオーソドックスなレイアウトなどの共通点もあるものの、各車各様の感も強い。また、デザインの傾向としてはオンロードのイメージ、つまりセダン/クーペ系とも似た嗜好とSUVらしい機能感を演出したものとに大別される。
シート周りや内装材の質感はプレミアムコンパクト相応が標準的だが、価格を見ても分かるようにレクサスNXはレクサス基準の贅沢な仕立てとなっている。
【注目!!】NISSAN エクストレイル
ユーザーフレンドリーなインパネ&操作系の実用派
ダッシュボード面に表示系や操作系を独立させて埋め込んだようなインパネ造形はSUVとしてはファミリーカー的な雰囲気を持つ。プラットフォームを共用するアウトランダーと同じく3列シートをラインナップしているのが実用面の大きな特徴。サードシートは補助席程度の実用性しかないのだが、ファミリー&レジャー用途適性には優れている。


SUBARU 新型フォレスター
視界向上を果たした居心地の良い設計を採用
水平基調でリヤエンドまで伸びたルーフラインや広いサイドウインドウ、前席バックレスト形状の工夫により寸法と視角の両面から開放感を向上。居心地重視の設計といえる。


TOYOTA RAV4
外観にくらべて一般乗用車的で快適装備も揃う
SUV感の濃い外観の印象に比べると内装は乗用車志向のデザイン。ベーシックグレードのX以外は運転席パワーシートを採用するなど利便快適装備も充実している。


LEXUS NX
コックピットと呼ぶべき個性的で上質な空間
メーターパネルからセンターディスプレイを一体化したコックピット感溢れるインパネで個性とプレミアムを演出。後席の電動格納機能など、装備も内装も1クラス上のレベル。


HONDA ZR-V
クーペライクなフォルムながら実用上の余裕も確保
SUVとしては室内高が低く、室内長に比べると多少狭く感じられるが、男性の4名乗車にも余裕で対応できる。また、乗降性にも優れる。効率的な後席格納機能も見所だ。


MAZDA CX-60
大柄なボディに洗練された居住空間をおさめている
全長はクラス最大級だが、キャビンスペースはクラス標準を若干下回り、同社のCX-5と大差ない。マツダらしい落ち着いた雰囲気と洗練のインテリアがプレミアムな味わいが魅力。


MITSUBISHI アウトランダー
大人モダンな空間で3列7人乗りも可能
ミドルSUVでは数少ない3列シート仕様の設定が実用面のアピールポイント。インテリアデザインはダイヤ柄のトリムやシートなど高級セダンを思わせる大人の雰囲気だ。



ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。