新型車比較・ライバル車対決
更新日:2023.08.23 / 掲載日:2023.08.16

新型アルファード/ヴェルファイア 今秋日本発売のレクサス LMと比べると…!? 

プレミアム性と走りの最上を求めてアル&ヴェルを選ぶユーザーにとって、最も気にすべき存在になりそうなモデルが今秋発売の発表があったレクサスLMだ。ここではLMとの違いを比べてみたい。

●文:川島 茂夫

新型アルファード/ヴェルファイア vs レクサス LM

国産車最高峰のショーファードリブンは?

豪華すぎるキャビン
明らかに格上のモデル
 LMはアル&ヴェルの姉妹車であり、先代から中国やアジア地域のVIPカー市場向けに展開されているが、現行世代は国内にも投入されることになる。

 現在公表されているLMの概要を見ると、基本骨格などはアル&ヴェルと共用しているように見える。もっともレクサス車には補強の追加、溶接打点増や構造用接着剤の採用、遮音防振対策を施すのがレクサス流であり、LMもこの流れに倣っている。

 パワートレーンはハイブリッド車のみの構成。アル&ヴェルにも搭載されている2.5ℓに加えて2.4ℓのターボハイブリッドも用意する。パワースペックの詳細は発表されていないが、既存のトヨタ系パワートレーンのラインナップからすれば、2.5ℓはアル&ヴェルの新型にも展開されるスプリット式であり、レクサス車では「350h」のモデル名で展開されるパワートレーン。2.4ℓターボはクラウンクロスーオーバーのRS系やレクサスRX500hに採用する6速ATと組み合わされたパラレル式となるだろう。2.5ℓモデルにはFF車も用意されるが、2.4ℓターボモデルは4WD車のみの設定となっている。

 興味深いのはシート仕様だ。7名定員仕様の他に6名定員仕様と4名定員仕様が用意されている。新型アル&ヴェルでもVIPカー用途適性を強化しているが、LMの4名定員仕様は前席と後席の間に大型パーティションが設置され、前後席を独立した空間としている。パーティションはキャビネットの機能も備え、48インチ大型ディスプレイも装備される。VIPカー用途限定でオーナードライバーには不向きだが、LMの象徴的なモデルと言える。

 逆にオーナードライバー志向の強さなら前述の2.4ℓターボハイブリッド。同型パワートレーン搭載車のスペックによればエンジン出力だけで270PS超と予想され、トヨタ系FF(横置)プラットフォーム向けパワートレーンでは最強。スプリット式に比べると燃費がイマイチだが、最上級1BOX型とレクサス車らしいダイナミズムの融合が期待できる。

 いずれにしてもアル&ヴェルの1クラス以上上の価格設定になると予想されるが、最上を求めるユーザーなら最大の関心をもってチェックが必要である。

パワートレーンはリヤ側にeAxleを配置する2.4ℓターボハイブリッドを搭載。動力性能でも上位設定となる。国内仕様のLMは2023年秋を目処に導入される予定だ。
プラットフォームもGA-Kを採用するが、フレーム補強や制振加工が施されることで、レクサスらしい味を実現。メカニズム面でもきっちり差別化される。
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内外出版/月刊自家用車

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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