新型車比較・ライバル車対決
更新日:2023.09.29 / 掲載日:2023.06.21

ランクル vs プラド 注目の国産SUV対決/アウトランダー vs エクストレイル

クルマは初めてというビギナーから、酸いも甘いも噛み分けたベテランにいたるまで、SUVはもはや外すことができないカテゴリー。ここでは国産車の中から注目すべきモデルをピックアップ。ライバル比較によって各車の特徴を明らかにしていく。

●文:川島茂夫

MITSUBISHI アウトランダー vs NISSAN エクストレイル

走り自慢の姉妹車対決
外部充電も選び分けのポイント
 車体設計の面では姉妹車の関係になるが、搭載されるパワートレーンが異なる。ともにシリーズ式をベースにしているが、PHEVのアウトランダーはエンジン直動機構も備えており、高速巡航時にはシリーズ/パラレル式として稼働する独自のシステムを採用している。フットワークはともにスポーティ寄り。仕組みは異なるが両モデルとも高度な駆動制御を採用していることもあって、優れたハンドリング特性も売りにしていることも同じだ。

 最も大きな違いといえるのが、外部充電機能の有無。大容量バッテリー&急速充電に対応しているアウトランダーはEV走行換算距離が83km〜と、BEVに近い運用も可能としている。

 なおハイブリッド走行モードにおける燃費は約14%ほどエクストレイルが優れている。走りに関しては高いレベルを競い合っている関係なので、コスパを優先ならばエクストレイル、先進プレミアム志向を重視ならアウトランダーという選び方がオススメだ。

MITSUBISHI アウトランダー

●価格帯:484万1100~570万5700円
高出力のツインモーターがもたらす余裕の動力性能も見どころだが、S-AWCの巧みな駆動制御もポイント。コントロール性の高さは圧倒的で、優れたハンドリングが楽しめる。
センターコンソールにシフトレバーや走行モード切替ダイヤルなどをまとめたシンプルなレイアウト。フラッグシップらしい寛ぎやラグジュアリーを意識した仕立てもポイント。

NISSAN エクストレイル

●価格帯:351万100~474万8700円
FF車も設定されるが、本領発揮となるのは4WD車。走行状況や路面状態を検知して四輪全ての駆動力配分を行う独自のe-4ORCEにより、幅広い状況で走りの質の高さを実感できる。
中央にワイドディスプレイを配置するレイアウト。スイッチやダイヤルはSUVらしく機能的に配置される。内装加飾はグレード差が大きめで、ベーシック系グレードの加飾は控えめだ。

TOYOTA ランドクルーザー vs ランドクルーザー プラド

乗り心地や快適性は、設計が新しいランドクルーザーが有利
 ランドクルーザーシリーズの基本性能をそのままに、一般ユーザーにも使いやすくリサイズしたモデルがプラド。ともに悪路走破性能は高いレベルでまとまっているが、取り回しなどの使い勝手はプラドが勝っている。

 ただし、現行型同士で比較した場合、ハードの設計年次が大きく違うことは見逃せない。ハードクロカンの最大の武器となる悪路踏破性と車体の耐久性はもとより、乗り心地や快適性なども、設計年次が新しい方が有利。両モデルを乗り比べると、ラダー車特有の運転感覚は同じだが、路面当たりの洗練感やどっしりとした走りの味わいは明らかな違いがある。

TOYOTA ランドクルーザー

●価格帯:510万~800万円 車軸周りの揺動感が大きめなのは本格オフローダーの特徴だが、乗り心地も操安性も可能な限り抑える工夫により、高速でも山岳路でもあまり苦にならない。低回転から力強くコントロールしやすい豊かな動力性能も魅力だ。

TOYOTA ランドクルーザープラド

●価格帯:367万6000~554万3000円 現行ランクルと比較すると、走行ハードの世代違いを実感してしまう。特にオンロードでの走りはトラック的な印象が強め。クロカンに偏った走行性能といわざるを得ない。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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