新型車比較・ライバル車対決
更新日:2022.10.21 / 掲載日:2022.10.08

新型スバル クロストレック特集!ライバルSUV・トヨタカローラ クロスと先取り比較

コンパクトSUV先取り対決

クロストレックの正式発売はまだ先になるが、コンパクトSUVを狙うユーザーにとっては見逃せないモデルになるのは間違いない。そうなると気になるのはライバルモデルとの関係。ここでは有力ライバルと目される3つのモデルとの違いとそれぞれの強みを比べてみよう。

ライバルはこの3モデル
TOYOTA カローラクロス
HONDA ヴェゼル
SUBARU フォレスター

●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之/スバル

SUBARU 新型クロストレック

TOYOTAカローラ クロス

カローラ譲りのウェルバランスが魅力
ワゴン的な使い方に最適な1台
 その車名のとおりカローラ系の走行ハードウェアをベースに開発されているが、最低地上高は160㎜であり、4WD車は売筋かつ上級設定となるハイブリッド車のみの設定。4WDシステムは後輪駆動系に小出力誘導モーターを用いる簡易型のE-Fourになる。付け加えるならカローラ系相応の価格に抑えるためFF車はリヤサスをトーションビーム式に変更。他のカローラ系よりも多少悪路対応力が向上したとはいえ、アウトドア趣味向けSUVとしては十分とは言い難い。
 同車の特徴はSUVパッケージングによるキャビンユーティリティにある。ルーフ高比でクロストレックよりも70㎜高く、室内高も同様である。加えて荷室容量拡大に有利なキャビンデザインの採用により、居住性と積載性の向上を図っている。実際、高いアイポイントの見晴らしと相まってキャビンスペースはクロストレックより一回り大きく感じられる。
 また、ハイブリッド車の燃費もカローラクロスの見所。実燃費も含めてSUV系ではトップレベルの低燃費性能(WLTCモード:26.2㎞/ℓ)を備える。クロストレックの燃費は未発表だが、e-BOXERが改良されたとしてもカローラクロスを上回ることはないだろう。
 設計コンセプト面ではカローラのハイトワゴン、デザインはSUV、というのがカローラクロス。一般的な乗用車の運転感覚や居心地、使い勝手にクロスオーバーSUVではトップクラスの悪路対応力を狙ったクロストレックとは適応用途やコンセプトが逆転している。サイズと価格が近いこともあってライバル車として検討するユーザーは多いだろうが、SUVキャラとしては対極に位置する存在になる。

インパネはディスプレイオーディオをダッシュ中央に配置するカローラ系に共通するレイアウト。派手な加飾は控えめでいかにも実用車らしい味付けだ。
ガソリン車はやや物足りなさも否めないが、モーターによる駆動アシストが加わるハイブリッド車は力感も十分。高速走行が多いならばハイブリッド車を選ぶのがベターだ。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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