車の最新技術
更新日:2020.01.10 / 掲載日:2020.01.10
激戦のSUV市場に復活したトヨタRAV4が受賞!【ニュースキャッチアップ】

文●ユニット・コンパス 写真●日本カー・オブ・ザ・イヤー
(掲載されている内容はグー本誌 2020年1月掲載の内容です)
自動車に関する最新の話題をお届けするのがこのコーナー。今回のテーマは、毎年恒例のイベント『2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー』。最高の1台に輝いたのは、このクルマ!
多くのひとに4WDの楽しさを知ってもらいたい
2018年11月1日から2019年10月31日までに日本国内で発表または発売されたクルマを対象に、60人を上限とする選考委員がその年を代表するクルマを選ぶ 『日本カー・オブ・ザ・イヤー』(以下COTY)。第40回を記念する今年は、「トヨタ RAV4」が受賞した。
RAV4は1994年に登場した扱いやすさが光るSUV。3代目までは国内で販売されていたが、4代目は海外専用車になっていた。つまり、この5代目になり日本市場に復活したというわけだ。
注目すべきは、その本格的な4WD性能と思い切ったデザイン。グレードにより3種類が選べる4WDは、最新のプラットフォームということもあり、どれも優れた走破性と快適性を実現。価格も抑えられていて、国内はもちろん、海外でもすでに大ヒットしている。
チーフエンジニアである佐伯禎一氏は、「週末どこかへ遊びに行きたくなる1台をつくりたかった」とCOTY受賞の喜びを語った。
クルマには、まだまだワクワクがある!

インポート・カー・オブ・ザ・イヤー[BMW 3シリーズ セダン]なんと、歴代3モデルが受賞のスポーツセダン

「スポーツセダン」という生来の個性を長年維持しながら、時代に合わせて進化し続けているBMW 3シリーズが「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。じつは、先代モデル、先々代モデルも受賞。このモデルの人気がいかに高いかを実感させる。最新モデルでは安全・快適装備もかなり充実!
イノベーション部門賞[日産 スカイライン]高速道路での長距離渋滞も楽に!

「プロパイロット2.0」が自動運転の将来的な可能性を一般に広く知らしめた功績が評価され、「イノベーション部門賞」に。3D高精度地図データと複数のセンサーにより高速道路同一車線内でハンズオフを可能としている。
エモーショナル部門賞[ジープ ラングラー]ジープが1台あればどこにでも行ける!

11年ぶりのフルモデルチェンジで、現在大人気のジープ ラングラーが「エモーショナル部門賞」に輝いた。いまはクルマを使ってどこにいくか? 何をするか?の時代。まさに夢を広げてくれる1台といえるだろう。
スモールモビリティ部門賞[日産 デイズ、三菱 eKクロス/eKワゴン]軽のファーストカー化を後押しする!

軽自動車としての基本的な操縦性、安全性、運転支援システムを大きく進化させたこの2台が「スモールモビリティ部門賞」に。現在、新車登録の約4割は軽自動車。今後もますます進化していくことが予想される。
10ベストカー
全35台のなかから、選考委員によって選出された上位10台が「10ベストカー」。ここではその7台をご紹介。
ダイハツ タント/タントカスタム
プラットフォームを新設計し、走りのレベルが向上したことに加え、直面している超高齢化社会にやさしい福祉車両も充実している。トヨタ カローラ/カローラツーリング
リーズナブルな価格ながら走りのレベルやコネクティッドサービスも充実。新しい時代にふさわしい、等身大の1台といえる内容を誇る。ホンダ N-WGN/N-WGN Custom
大人気Nシリーズの新作は、徹底的に無駄が省かれたシンプルさが魅力だが、走りの性能も高レベル。安全性や機能性の高さにも注目。
マツダ MAZDA3
アクセラの後継モデルは、そのデザイン、走りを全面的に進化。新世代ガソリンエンジンの「SKYACTIV-X」にも注目が集まる。ジャガー I-PACE
ジャガー初の100%EVは、プレミアムブランドの名にふさわしく高性能と上質さが備わる。EVの可能性を感じさせる1台だ。メルセデス・ベンツ Aクラス/Aクラス セダン
メルセデス・ベンツの入門モデルとはいえ、その中身はかなり充実している。なかでもMBUXは自動車の未来を予感させる内容を誇る。
際立つ個性が求められる時代に!?
ご存じのように、自動車を取り巻く状況はとても難しい時代に突入している。EVの台頭や自動運転技術、もちろん燃費やコストパフォーマンスも重要だ。そんななか、今年は個性的なクルマが数々受賞。この傾向は今後も続きそうだ。