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更新日:2021.10.18 / 掲載日:2021.10.18
ベトナム・VinFast社 LAオートショーで新型EV世界初公開へ

ベトナムの自動車メーカー「VinFast(ビンファスト)」は10月14日、同社の新型EVモデル2車種「VF e35」と「VF e36」を、2021年11月19日~28日にかけて開催される「2021ロサンゼルス・オートショー(以下、LAオートショー)」にて世界初公開することを明らかにした。
2017年創設の新興メーカー 新型モデルは2車種ともSUV

VinFastは2017年創設の新興メーカーで、ベトナムを中心に電気自動車や電動バス、電動スクーターの製造・販売を展開、年産能力は自動車が25万台、電動スクーターは50万台に達するという。同社は2018年に開催されたパリ・モーターショーで世界デビューを果たしており、今回の出展が2度目の国際舞台登場となる。
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今回ワールドプレミアがアナウンスされた新型EVモデル2車種は、「VF e35」がDセグメントのSUV、「VF e36」がEセグメントのSUV。いずれもレーンアシスト、衝突警報、ドライバー監視、全自動駐車、車両呼び出しなどの機能があるADAS(先進運転支援システム)を搭載するほか、音声アシスタント、仮想アシスタント、Eコマースサービスなどのような車内制御機能を含むスマートインフォテインメントが装備されている。
この出展に際し、VinFastの親会社であるVingroup(ビングループ)のLe Thi Thu Thuy副会長は「上質EVに対する世界的需要が日々、VinFastチームの仕事を推進している。われわれは積極的に投資し、広範な市場調査を実施して、世界の顧客の願望をかなえる高級EVをつくり上げた。これは始まりにすぎない。われわれはVinFastの上質サービスとスマートで高品質の製品によって、最も要求の厳しい顧客の心と想像力も捉えたい」と意欲的なコメントを発表した。
また、LAオートショーのLisa Kaz最高経営責任者(CEO)兼オーナーは「初のベトナム自動車メーカーであるVinFastが北米デビューに2021年LAオートショーを選んでくれたことをとても誇りに思う。電気車両の消費者選択と教育をサポートするパイオニアとして、われわれは電化とEVブランドを歓迎する。VinFastのショー参加に期待し、そのブランド展開を注視したい」と語った。
今回の出展は「グローバル展開計画の重要なマイルストーン」 欧米市場で存在感高める
LAオートショーは1907年創設、世界で最も影響力のあるショーの1つに数えられるイベントで、VinFastは今回のイベント参加を「グローバル展開計画の重要なマイルストーン」と位置付け。今年7月に欧米市場進出を果たした同社が、LAオートショー参加を通して存在感を示していくものとしている。なお、「VF e35」「VF e36」の2モデルは2022年上半期より予約受注を開始する予定となっている。