NISSAN「ノート オーラ NISMO」先取り試乗レポート

車のニュース [2021.09.21 UP]

NISSAN「ノート オーラ NISMO」先取り試乗レポート

●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之

先代ノートで大好評だったニスモモデルが、ノート オーラをベースにして新登場! 8月17日の正式発表に先駆けて、テストコースでの先行試乗の機会に恵まれた。アグレッシブな佇まいに負けない走りの実力を体感。その模様をお届けしよう!
●発表:‘21年8月17日
●発売:今秋予定
●価格:286万9900円
●問い合わせ先:0120-315232(日産自動車お客様相談室)

スポーツムード満点!NISMOデザインに惚れたっ!

 標準状態の外観は控え目のエアロに赤いワンポイントを加えた抑えの利いた仕立て。逆に言えばカスタマイズ感に乏しい。そこでニスモ仕様の熱さを内外装からも主張したいというユーザー向けにOPが設定されている。写真はフル装備仕様で、内外装ともに赤を基調としたドレスアップが印象的。見ても乗り込んでも特別なモデルだ。
インテリアパッケージを装着すると、シフトベース、ウインドウスイッチフィニッシャー、センターコンソールマットが鮮烈なNISMOレッドに。前後キッキングプレートも含まれる
リヤシートも専用ファブリック仕様だ。レッドステッチが鮮やか。
専用開発されたオプション設定のフロント用新型レカロシート(39万6000円)。装着する場合は持ち込み登録となる。

インストルメントパネルも専用。レッドカーボン調でスポーティだ。
眩しいほどの赤が強烈な個性を感じさせる。
メーター表示もオリジナル。

オーラの魅力を引き出すニスモならではの味付け

 ノートの上級モデルとして3ナンバーボディとパワーアップされたe-POWERを搭載して開発されたオーラ。それをベースにニッサン直系カスタマイズブランドのニスモが開発したコンプリートカーがこのクルマ。先代ノートのニスモ仕様の実質的な後継モデル。
 なお、現行ノートにニスモ仕様は設定されないが、大人っぽいエレガントな専用内外装を採用したオーテック仕様が設定されている。ニスモ仕様とは異なり走行性能に関わる部分はベースとなったXに準じるが、オーテックならではの落ち着いた雰囲気と高級感はプレミアム性を求めてノートを選ぶユーザーにはとても魅力的だろう。
 オーラ・ニスモの概要だが、旧ノート・ニスモSではPCUの変更などでパワーアップが施されていたが、オーラ・ニスモはベース車と同じである。ただ、3タイプ設定される走行モードは専用設定となり、ニスモ/ノーマル/エコのいずれもペダルコントロールに対する加減速反応はニスモの手でチューニングされている。
 各モードの特性だが、ニスモモードは巡航あるいは緩減速からの踏み込みに対して初期トルクを強調しているのが特徴。誇張されたダッシュ力はパワフルな印象だが繊細なコントロールには不適。これに対してノーマルとエコはコントロール性を重視した特性だ。ベース車のエコモードでは浅い踏み込み領域での緩やかなトルク増と強化されたエンブレ回生が特徴だが、ニスモ仕様ではトルク立ち上げをベース車のスポーツモード相応としている。標準的なエンブレ回生となるノーマルモードでは踏み増しトルク増をさらに強化。試乗した印象ではペダルコントロールに最もリニアな特性を示し、スポーツドライビングでのニスモのこだわりを感じさせてくれた。
 シャシー関連ではバネ/ダンパーともにニスモ専用設定。ダンパー減衰力だけではなくフロント(ストラット)を外筒板厚増で高剛性化、リヤには安定した減衰特性のガス室分離型単筒式を採用。バネ定数と減衰力で硬めただけではなく、動き出しと収束性、入力変化まで考えた設計である。さらに、スポーツドライビング時に自然な操舵感を得るためにパワステのアシスト特性も変更している。
 試乗した印象でもオーラの持ち味を活かしたまま、ニスモ車らしい信頼感の高いハンドリングと粗さのない乗り心地を実感。段差突き上げに硬さを意識するがハードなスポーツドライビングにも耐えるサスチューンにしてはしなやか。弱アンダーで安定した操縦性と肌触りのいい乗り心地は上級ツアラーを思わせるものだ。
 内外装はニスモ仕様のセオリーに沿ったもので、外装は虚仮威しなく空力効果を狙った設計。エアロパーツはドレスアップでは機能装備のひとつでもある。内外装ともに控え目なのはニスモ車の美点のひとつだが、カスタマイズカーとしては少々地味と感じるユーザーもいるだろう。そんな思いに応えるために内外装ドレスアップのOPも用意されている。
 機能面では専用設計のレカロシートがあるが、目をひくのは赤をアクセントとした各種ガーニッシュや加飾パネル。これをフルパッケージで装着すると外観は遠目にも一目瞭然、内装の雰囲気は熱いスポーツモデル的に変化する。青を基調としたクールなオーテック仕様と好対照といった感じだ。
 なお、ニスモ仕様とベース車との価格差は約25万円。オーラの魅力を欠くことなく良質なグランドツアラーとして進化させる投資としては十分に納得。走りの質とファントゥドライブにこだわった最上位モデルと考えていいだろう。

【走行インプレッション】走りの質感をさらに高めた良質なグランドツアラーだ!

カタログスペックではない、感性の領域にこだわって開発された3つのドライブモード。NISMOモードは加速レスポンスが大きく、より力強さを味わえる設定だ。
 ニスモモードのパワーフィールに多少違和感を覚えたが、走り全般の印象は良質なグランドツアラー。これまでのニスモ車と走りの志向は共通しているが、ベースとなったオーラが同車格のクルマの中でも上質なドライブフィールを備えていたため、スポーツ&ツーリングでの進化も走りのプレミアム感が大きく向上していた。

ボディカラー

img_backTop ページトップに戻る

タイトルとURLをコピーしました