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更新日:2020.05.29 / 掲載日:2020.05.29

SUV最前線 6月デビューDAIHATSU新型タフト

直線基調ながらも柔らかみを強調するスタイリング。フェンダー部には大型アーチモールを配して、タフなアウトドアイメージをうまく表現している。

●主要諸元全長×全幅×全高:3395×1475×1630mm最低地上高:190mm搭載エンジン:NA/ターボ駆動方式:2WD/4WDトランスミッション:CVTタイヤサイズ:165/65R15

  • ネイキッド(1999)

    1999年に発売されたネイキッドは、鉄板むき出し/ボルト留めといった無骨なスタイリングで話題を集めた軽SUV。ムーヴやワゴンRなどのハイト系全盛の時代に一石を投じたモデルだったが、販売面は振るわず1代で終了となった。

  • メッキグリルやリヤガーニッシュでフロントフェイスの印象を変えるメッキパックがディーラーOPで用意される。標準仕様車よりも精悍なイメージが強まっている。

icon ボディカラーは全9色を設定

  • レイクブルーメタリック

  • フォレストカーキメタリック

  • サンドベージュメタリック

  • レモンスカッシュクリスタルメタリック

  • スプラッシュブルーメタリック

  • ブラックマイカメタリック

  • シャイニングホワイトパール※OP色

  • コンバーノレッド※OP色

  • ブライトシルバーメタリック

最新技術てんこ盛りで 激戦、軽SUVに再挑戦

 35年余の時を経て車名が復活。ただし、車格もコンセプトも別物である。先代はコンパクトクラスの本格的なオフローダーで、今で言えばジムニーのような立ち位置だった。ところが新型タフトは、乗用車の流れを汲むクロスオーバー型SUVであり、今年のオートサロンで展示されていたコンセプトモデルを見る限り、ハードクロカンを前提としていない。タフトというより、以前発売していたネイキッドの後継車と考えたほうがいい。実用面ではアウトドア趣味に適応用途を拡大したハイト系、嗜好的にはSUVの雰囲気が楽しめるハイト系と考えるべきだろう。

 このアプローチは2代目にバトンタッチしたばかりのハスラーと共通している。ハスラーはワゴンRから発展した軽SUVであり、前記した適応用途や嗜好的なバリエーションの拡大を狙ったモデルである。ハードクロカン向けの設計ではないが、軽量小型車体と荒れ地対応のサス設計により従来の軽モデルではカバーできなかったレジャーへの対応力を向上させている。ワゴンRから引き継いだユーティリティもあり、汎用性と趣味性を高水準で両立している。

 タフトはタントのプラットフォームから発展したDNGA第三弾として開発された。ハードウェアの系統からすればDNGA第二弾のロッキーのダウンサイジング版と考えてもいい。SUVキャラを強めに出し、タウン&ファミリー向けのユーティリティをまとめた印象。190mmの高めの最低地上高もあって、スタイリングは走行ハードウェアのポテンシャル以上に、オフローダー感がある。

前後いっぱいにタイヤを配することで広大な室内空間を実現。後席/荷室スペースは長めに確保されるなど、積載性も大いに期待できそう。

  • ルーフ前方の広々としたガラスルーフ「スカイフィールトップ」は全グレード標準装備。パノラミック感覚に富んだ開放的な運転感覚が楽しめる。

  • スカイフィールトップには、紫外線や赤外線を減らすスーパーUV&IRカット機能やサンシェードを備えるなど、機能性も申し分なし。

  • 後席のシートバックはシンプルな前倒左右独立格納式で床面は完全にフラットになる。汚れにくいシートバック加工が施されるなど、アウトドアはもちろん、様々なシーンで便利に使えるだろう。

  • 前席は、迷彩柄が描かれる左右独立サポート付きのファブリックシートでカジュアルな印象を強く感じる。

  • 後席のシートバックは左右分割式だが、座面スライド機構は備わっていない。

  • フレキシブルボードを下げれば床面を低くすることができ、ある程度の高さがある荷物もスムーズに搭載することが可能。

十分な広さを持つ室内空間 実用性に関しても抜かりなし

室内空間は4名乗車を考慮したゆとりあるスペースを確保。高いアイポイントの見晴らしや、余裕の室内高を活かした積載性と汚れ物対応の荷室、新世代型パワートレーンの動力性能と燃費など、基本的な使い勝手や走行性能は高水準でまとまっている。若干、キャラ押しの印象を感じるが、日常用途とレジャー用途への適性はかなり高そうである。

 ちなみに電動パーキングブレーキが用意されていることから、タントやロッキーの全車速型ACCには採用されていない停車保持機能も加えられると予想でき、運転支援機能面からの長距離適性の向上も期待できる。

 上級SUVのような使い勝手や走行性能は得られないにしても、クルマを利用したレジャーを積極的に考えているユーザーには、かなり魅力的なモデルになりそうだ。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

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