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更新日:2019.05.27 / 掲載日:2019.05.27
TOYOTA GR Supra 新型スープラ詳報

●発売日:2019年5月17日 ●価格:490万~690万円 ●販売店:トヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店、トヨタモビリティ東京株式会社 ●問い合わせ先:0800-700-7700
5月17日、遂に新型スープラが正式に日本デビュー!お台場で開催された「Supra is back to Japan Fes」は、冒頭のGAZOO Racing Companyプレジデント・友山氏による本日から受注再開!という嬉しいニュースで幕を開けた。注目の一台の見どころをたっぷり紹介!
●文/山本シンヤ
GRが目指した「胸のすく走り」を体感せよ!

グラマラスなボディは色気たっぷり。往年の2000GTや先代スープラを思わせる凝った造形だ。
運転時の視界や操作性にこだわった機能的なインテリア。
小径ステアリングや腰部を中心にホールド性にこだわったシートなどを装備する。
最上位グレードRZに搭載される直6エンジン。3Lツインスクロールターボが51・0kg・mの大トルクを低回転から発揮する。
新型スープラここに注目! 最後のスポーツモデル!?無理をしてでも買いたい

●新型スープラ主要諸元&装備
スポーツカーは86などのライト級とGT-Rなどのスーパー級の二極化で中間がなかったが、スープラの登場で選択肢が増えた。事前のプロトタイプ試乗では走りの味付けに賛否が出たものの、筆者的にはピュアスポーツにコンセプトチェンジした事を考えれば許容範囲。トヨタは2025年までにエンジン専用車種廃止をうたっている。恐らくスープラが最後の純粋な内燃機関のみを搭載したスポーツモデルになる可能性が高い。気になる人は要注目の一台だ!
デトロイトショーでの世界初公開以降、様々なシーンで目にする機会があった新型スープラだが今回がいよいよ正式発表だ。
エクステリアはロングノーズ/ショートキャビンの伝統的FRのシルエットやタイヤの存在をより強調したフェンダー処理など、まさに「マッチョ」。先代も登場時は相当にマッチョだと感じたが、新型と比較してしまうと随分と細く思えてしまうから不思議。
新型のボディサイズは見た目の印象よりもコンパクトだが、注目は運動性能に大きく影響するホイールベースとトレッドの数値。スポーツカーの黄金比に近い1.55を実現している。
インテリアは上下に薄いインパネと幅の広いコンソールと言う典型的なスポーツカー空間を構築。インパネ周りは同時に開発されたBMW Z4とは異なるデザインだ。メーターやシート、そしてドライビングに寄与する操作系のいくつかはトヨタ独自のアイテムも採用されている。
パワートレーンはフラッグシップのRZには直6の3Lターボ(340PS)、SZ-R/SZは直4の2Lターボ(SZ-Rは258PS、SZは197PS)を搭載。どちらのユニットもラリーカーをお手本にチューニングが行なわれたと言う。アクセルを踏んだ瞬間からいかにフルブーストになってトルクが立ち上がるかに注力しており、気難しさはないのに速いユニットに仕上がっている。トランスミッションは8速ATのみとなるが、滑らかさとDSGに匹敵するシフトスピードとレスポンスを兼ね備えたスポーツATとなっている。
プラットフォームは最新BMWが水平展開する「CLAR」をベースにスープラに合わせて最適化。車体はアルミニウム/スチールの骨格構造だが、異なる素材同士の接合強度を追求した結果、ボディ剛性は86の約2・5倍、カーボンモノコックを採用するレクサスLFAをも上回る強靭さを実現。それでいながら、車両重量は1410~1520kgと先代と同等に仕上がっている。
サスペンションは、フロント:ダブルジョイントストラット/リヤ:マルチリンク式を採用。一部モデルには路面状況に応じて減衰力を最適制御する「アダプティブバリアブルサスペンションシステム」を用意。注目は電子制御多板クラッチにより後輪左右間のロック率を0~100%の範囲で無段階に最適制御を行なう「アクティブディファレンシャル」の採用だろう。キレのある回頭性と抜群のトラクションを両立させている。
最新スポーツカーだけあり、予防安全技術やコネクテッド技術は全車標準装備。更にリアルとバーチャルをリンクさせるデータロガー「TOYOTA GAZOO Racing Recorder」も設定され、クルマの新たな楽しみ方も提案されている。
気になる価格はSZが490万円、SZ-Rが590万円、RZが690万円と頑張れば手が届くのも嬉しいポイントだ。