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更新日:2018.11.08 / 掲載日:2018.03.29
トヨタ、燃料電池バス「SORA」を発売

水素を燃料とする燃料電池バス「SORA」
トヨタは、水素を燃料とする燃料電池バス「SORA」を3月7日より発売した。燃料電池バスとして、国内で初めて型式認証を取得した。2020年までに東京を中心に100台以上の普及を見込むという。
同社では、社会貢献の一環として、「Start Your Impossible」というプロジェクトを開始しているが、燃料電池バスSORAも、災害時に電源として利用できる「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」を採用するなど、社会貢献を意識したモデルになっている。

2020年までに東京を中心に100台以上の普及を見込む
SORAの特徴としては、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能のほか、騒音や振動が少ない快適な乗り心地の実現が挙げられる。大容量外部給電システムの搭載により、最高出力9kW、供給電力量235kWhという高出力で大容量の電源供給能力を確保する。車内は、自動格納機構付き横向きシートを採用。シートは未使用時には自動的に格納される機能を採用し、ベビーカーや車いす利用者と一般利用者の居住性を両立させている。

「視界支援カメラシステム」を搭載し、安全性を向上させている
安全装備では、車内外に配置した8個の高精細カメラの画像を運転席モニターに表示。バス停車時には、周囲の歩行者や自転車などの動体を検知し、運転手へ音と画像で知らせる「視界支援カメラシステム」を搭載し、安全性を向上させている。

災害時に電源として利用できる「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」を採用
走行性能は、モーター走行により変速ショックがないだけでなく、急加速を抑制し緩やかな発進を可能とする加速制御機能を採用。車内で立っている乗客の安全性に配慮している。パワーユニットは、最高出力154PS、最大トルク335Nmを発生する。
エクステリアは、従来の路線バスに見られる六面体(箱形)から大きく異なる立体的な造形を採用。前後ランプにはLEDを使用し、一目で燃料電池バスとわかる特徴的なデザインとしている。ボディサイズは、全長10,525mm、全幅2,490mm、全高3,350mmとなる。